一年の計は元旦にあり。
毎年元旦を迎える度それなりの誓いを立てる。
だが結果はニワトリと同じ。
三日も経つとすっかり忘れてしまう。
苦痛が消えてしまうとそのときの誓いも
一緒に消えてしまうという
都合のよい神頼みのようなもの。
七十年同じことの繰り返しで
ちっとも成長していない。
それでもなお新年を迎えると懲りもせず
誓いを立てるのは
未だ向上心が健在なのだろうか。
まだなんとかなるという欲望の火が
残っている証だろうか。
『矍鑠』という言葉がある。
「矍」とは目をキョロキョロさせ素早く反応する様子。
「鑠」とは生き生きと輝く様子。
..............理想的な老人像である。
神官と世間話を破魔矢受く