脳内がフリーズして
暫く思考停止であった。
何も思いつかず
何も考えられず
喰っては寝るだけの日々であったが
今日ようやく
カチッと音がして掛け時計のように動き出した。
先日の俳句談義に刺激を受けたか・・・
やはり人に接しなければダメだ。
調味料さしすせその他に
もう一つ大事な調味料がある。
その使い方次第で
料理は美味しくも不味くもなる。
プロの料理人が
どうしてこんなに不味いものを・・・・
と、不思議に思うことがあるが
プラスワンが欠けているからなのだ。
世に一流と称される料理人の多くが
プラスワンの調味料を大切に用いている。
食材に対する感謝。
食べてくれるひとへの愛情。
魚も野菜も元は生きていた。
そのいのちを調理させてもらう。
更にはそれを美味しく食べてくれるひとが居る。
「愛」こそがプラスワンの調味料である。
一膳の茶漬けも
一切れの沢庵も
プラスワンの調味料に掛かれば
驚くほどの一品に変身する。
古い友人が俳句談義に訪ねてきた。
土産に頂いた蕎麦が茹であがるまでの50秒間
おいしくなあれ おいしくなあれ 念じる。
薫風と蕎麦をみやげに男くる