ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

焚火のにおい

2014-11-20 12:25:28 | 日記・エッセイ・コラム
この時季、
刈田がひろがる田園地帯を車で走ると
枯草や小枝を焼く焚火に出会う。

野面いちめんにその煙がたなびき、
とても懐かしく豊かな匂いに包まれる。

ダイオキシンや放射能の飛散をおそれて
焚火が抑制されている昨今だからこそ
芳しい煙の匂いには幸福感を覚える。

ビニールやペットボルや新建材の廃材からは
ダイオキシンが発生して人の健康に悪さするが、
枯草や小枝を燃やしたからとて有害ガスが発生することはない。

心配するあまり大事なことを失くしてはいないか。

田畑で燃やせばその灰は再び土に還っていく。
人間も然り。
終わりは灰となって土に還るのがいい。


   寒菊の刈られて香り濃くなりぬ