ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

本質

2015-06-17 17:15:21 | 日記・エッセイ・コラム
いろんな役職から手を引いて
現在は自分の為に時間を使っている。

若いころは
人の為、社会の為とエネルギーを費やしてきたが
果してそれがどれほどの役に立てたのか
はなはだ心もとない。
なかには“余計なおせっかい”さえあったと思う。

若さとか情熱とか純粋というものは
なかなか厄介なもので
独りよがりや思いあがりにも通じて
傍迷惑になる場合も多々ある。

歳をとるとだんだん本質が見えてきて
見栄や背伸びの愚かさに気づかされる。

自然体で生きることのよろこび
つまり自分の思いを第一として生きることの意義。

雑草として人に嫌われながらも
健気に生きている葛の葉ですら近頃は愛おしく見えてくる。


      病猫の水のむ音や熱帯夜