頑なにコッペパンだけを焼いて売っているパン屋さんがある。
夫婦二人でやっている小さな店だが、
懐かしい味に魅かれて今日も買いにゆく。
ピーナツバターを10個買い、帰り道、運転しながら一本だけ齧る。
それが楽しみで隣町まで車を飛ばす。
中学生の頃、
野外写生の授業は、
学校の前の文具屋でコッペパンを買うのが喜びだった。
(腹を空かしている子供らのために文具屋にはコッペパンが並んでいた)
ポニーテールの転校生に声をかけることができず、
空が突き抜けて青く、藁ぼっちに日向の匂いがしていた。
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- わたしの名はシロちゃんです。 9年前
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