姫シロさまが
膀胱炎に罹りおしっこが出ない。
うんうんいきばっても出ない。
かわりにウンチをもらしてしまう。
苦しがっているので隣町のN獣医に診てもらう。
(近くの獣医はうつ病から抜け出せずずっと休診状態)
苦しみを言葉に表せず
こういう時 猫たちは可哀想だ。
膀胱炎はいちど罹るとクセになるらしく
シロさまは三度めである。
注射と飲み薬でしばらく様子を見ることに。
わたしは12歳まで寝小便がつづき
母を悩ませた。
今でもその頃のトラウマが消えない。
お腹ぱんぱん。
おしっこをしようとするがトイレが汚くて出来ない。
やっと見つけた草むらでは
青大将がとぐろ巻いていてあわててチンポを隠す。
もうだめ! がまんできない・・・・・
そのとき目が覚めてトイレに駆け込む。
幸い今は一歩手前で目が覚めるので
何んとか大ごとにはならずに済んでいる。
大粒のきれいな青梅を頂く。
さっそく焼酎とブランディーの二種類の梅酒を造る。
造っても飲まないのに造る。
年代物が今も戸棚の奥で封印されたまま。
これより青梅たちは6カ月の間
酒と氷砂糖の中で深い眠りに就く。
キスゲ咲く向う過ぐるは傘の列
天王祭のお囃子の練習が前の広場にはじまった。
澄んだ太鼓の音に混じって
子どもらの黄色い声が弾み
いよいよ夏本番へまっしぐら。
姫たちがガラス戸から
外の賑わいを覗いている。
彼女たちにとっては今年で18回目の夏祭り。
18年に5歳を掛けると90歳になる。
この頃は二階で寝ている時間が長くなり
起きてくると
やたら鳴きながら家の中を徘徊するようになった。
この子らがクッション役となって
夫婦の間 なんとか上手くやってこられた。
(危ういこともあったが・・・・・)
わが家にとっては単なるペットではなく
大事な家族の一員
夫婦の鎹である。
姫たちもそのことは充分承知してか
わがまま放題・・・・
彼女たちに振り回され
楽しく一日が終わり また一日が始まる。
泌尿科の医者より届くさくらんぼ