心と身体がよろこぶ“気功養生”

「養生気功塾」のお知らせ、気功の魅力、気功養生法、気功の生活術をメインに、日々のあれこれも書いています。

端午の節句、端午節

2013-05-02 08:26:48 | 季節の話(二十四節気他)

5月5日は、日本の国民の祝日「こどもの日」。

祝日法2条によれば、
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
ことが趣旨である。

・・・とのことです。

子供のいる人は親として子供を、また全ての人は子供として母のことを思う日なのですね。

 

この日は、端午の節句、男の子の節句の行事もあります。

日本で男の子の節句になったのは

江戸時代になって、3月3日の女の子の節句と対応させて、菖蒲が尚武と同じ音であることから男の子の節句になり、江戸幕府の公式行事となりました。(日本の行事様より)

また、柏餅を食べる習慣も

端午の節句に柏餅を食べるようになったのは江戸時代から。
男の子の節句として祝うようになってからです。
柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないため、
家系が途絶えないという縁起かつぎからきているようですね。(日本の行事様より)

とのことです。

 

中国では伝統的な祭日として「端午節」があり、

中国の三大民俗祭日(春節、端午節、中秋節)の一つ。

旧暦の5月5日なので、今年は6月12日です。

 

その習慣等を、「人民中国さま」より紹介します。

「5月5日は端午節。ヨモギをさして、香りが漂う。ちまき(粽子)を食べて、砂糖をつける。竜船を水に浮かべて、喜びがわく」。言い伝えによれば、旧暦5月5日の端午節には、ちまきを食べて、竜船競漕(レース)を行う

端午節にヨモギをさしたり、ショウブを掛けたりする習わしは、古代人が5月5日を「悪月、鬼日」としていたことに始まる。五月には、家を建てたり、かまどを設けたり、寝床に敷くござを干したり、新しい仕事や役職に就いたりしないだけでなく、5月5日生まれの子どもは両親に悪運をもたらすと考えられて、捨てられたという話も残る。

 また、5月ともなると暑くなり、カやハエが出てきたり、疫病が流行ったりする。「五毒」と言われるヘビ、サソリ、ムカデ、ヤモリ、クモなども出てきて、人間に害をおよぼす。そのため、香りのきついヨモギやショウブで害虫を追いはらうほか、玄関先にトウガラシやニンニク、破れた漁網を掛けるなど、さまざまな魔除けの風習がある。

 女たちは『五毒図』を壁に掛け、害虫の絵に針をさして、五毒がなくなることを願う。

 子どもは体が弱いので、邪気や毒にやられやすいと思われている。そのため、寿命を延ばすとされる五色の糸「続命縷」を腕に結びつけるほか、香料を布袋に入れ、子どもの身につけてやる。見た目にもきれいだし、邪気をはらうこともできるというのだ。

 花を入れて湯浴みするのも、端午節の風習である。小さいころ、ふるさとの広東省では、端午節ともなると母が庭に置いた風呂桶に、ヨモギやショウブ、ホウセンカ、ハクモクレンをひたしていた。昼近くになって水が温まると、その風呂に入れてくれた。草花についた水を、私の体にまきながら「ヨモギとショウブの水で体を清めると、あらゆる病気を取り除くのですよ」と言っていた。考証によれば、ランの花を入れる湯浴み「蘭浴」は、四千年前の夏の時代には行われていた古い習わしであるという。

 蒸留酒の白酒と雄黄(鶏冠石、天然の硫化ヒ素の一種)などを混ぜた「雄黄酒」は、端午節にはなくてはならないものである。部屋の掃除をしたあと、床にそれをまくのである。民間のことわざに「雄黄酒をまくと、虫が遠くへ逃げる」とある。昔、端午節の昼食時には、雄黄酒を少し飲んだり、指に雄黄酒をつけて子どものひたいに「王」の字を書いたりして、邪気や厄を除けていた。今では、雄黄酒を飲めば、嘔吐や下痢をして、意識がもうろうとする中毒症状が現れるので飲まなくなった。それでもヨモギをさして、ショウブを掛け、雄黄酒をまくことが、夏場における殺菌や虫除け、病気の予防に効果的な、よい習慣だと思われている。

 また、民間においては、端午節に薬草を採るという習慣がある。この日に採った薬草は、もっとも効くといわれている。なぜなら多くの薬草は、端午節のころになると、葉や茎、根が成長して、薬用になると考えられているからだ。まさに、薬草の栽培農家が言うとおり、「端午節前は草だが、端午節になると薬になる」である。

などの習慣がある。いずれも、二千年以上前の愛国詩人・屈原を記念するためのものである。

 


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