ひな祭りですね。
桃の節句と言われますが、
桃の花が咲くのはもう少し後。
ですから、本来の旧暦で考えたいところですが…
それでも、子供のころからの習慣で、やはりこの日は「ひな祭り」な感じです。
先日、オカリナのクラスの生徒さんが素敵な手作りブローチをしていて…
なんと!小さなひな人形のブローチ!
すてきですね・・・と見ていたら
「作ってあげたいんですけど・・これちょっと大変なんですよね…」と言われました。
いえいえ、見せていただくだけで充分です!
手作りひな人形と言えば、
昔仕事でご一緒していた方で
女性ばかり5,6人の姉妹の末っ子だという方がいらっしいました。
3月3日にはその家の一部屋はひな人形がずらっと並ぶそうなのです。
長女のひな人形が一番大きくて何段もある立派なもの。
さらに、ガラスケースに入ったいろいろなお人形もあって…。
次女も同じくらい。
でも、ひな壇のお人形以外は少なくなって…。
三女が2段くらい少ないもの。
四女も同様・・・。
で、あと一人いらしたかどうか覚えていませんが…
もうそれだけ飾ればお部屋はいっぱいになってしまうようで・・・
末っ子の彼女だけ「もう飾れないから」とひな人形を買ってもらえなかったそうです。
お姉さんたちのを一緒に楽しみなさいと言われ…。
ある年、その様子を見ていたおばあちゃんが手作りで簡単なお雛様を作ってくれたそうです。
それは本当に簡単なもので、てるてる坊主みたいなものだったそうですが、
彼女はとてもうれしくて、お姉ちゃんのひな壇の一番下の段に場所を借りて飾ったんだそうです。
そしたら、そのお姉ちゃんに怒られて、てるてる坊主のような人形の顔に落書きされて…
泣きながらそれをこすって消したという話。
この時期になるといつもしていました。
私のひな人形はまだ実家にあって、母が毎年飾っているようです。
それが楽しみでもあるようですし、
母自身も姉妹が多くておそらく自分のひな人形は無かったのではないかな?と思うと
たぶん、私より楽しんでくれそうです。
桃の節句については以前のブログにも書いていますので参考までに
桃は邪気を払い不老不死を与える仙果だという話も書いています。
「桃饅頭」
「上巳の節句」