気功をうまく伝えたいけど…
といったときに
津村喬さんの言葉は
とても分かりやすいので
このブログでも度々ご紹介させていただいています。
今回もお借りして
気功をご紹介!
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「気功的ライフスタイル」
おなかの痛いとき、自然に手がおなかにいってしまいます。手のぬくもりを感じていると、だんだん楽になってくるようです。
赤ちゃんが泣いていれば、おかあさんはともかく、さすってあげることでしょう。「もっとふれて、気がほしいよ」と泣いているのでしょう。
寂しそうな背中を見たら、そっとさわってあげたくなってしまいます。自然な気持ちですれば、相手もすっと受け入れて、互いの心が温まってくるかも知れません。
手のひらの真ん中が乳首に当たるようにして、そっと胸に気を通すつもりで眼をつぶり、静かな気持ちになってみます。だんだん自分が透明になって行くようです。
さまざまな悩みの数だけ、さまざまな手当てがあり、さまざまな癒しがあります。
やさしさとぬくもりのカタログが気功です。
心配ごとがあってたまらないとき、姿勢を楽に正しくし、呼吸をととのえ、自分の心を見つめてみると、心配して意味のあることは解決すればいいし、そうでないことは待つか耐えるかすればいいことがわかります。
とても腹が立ったとき、姿勢を楽に正しくし、ふーっと息を出してみて、自分の心を見つめてみると、腹の立つことから行動のどんな力を汲み取ればいいか、腹の立つ相手をどうやって癒してあげられるかが見えてきます。
落ち込んで元気のないときには心の中で自分を抱きしめて、ちょっと上を向けば元気が出てくるし、舞い上がって自分を抑えられないときは少しだけ自分に皮肉な態度を取って、足裏をしっかり踏んでみようとします。
きらいな自分の数だけ、抱きしめ方があります。
いやなことの数だけもっと心を豊かにする機会があります。
気づきとケアのカタログが気功です。
木立の中に入って、好きな木を見つけ、恋人の肌に触れるように木肌に触れてみます。
頬を寄せ耳をつけて、中に水の流れる音がするか聴いてみます。
自分が木になったつもりで立って、木が話しかけてくれるかどうか、待ってみます。
小さなどんぐりから樫の大木までのいのちのつながりを思い、根を下ろして生きるのがどんなものかを考えてみます。
自分を呼んでいるような気のする石を見つけたら
「持って帰ってほしい? それともここにいたい?」 と、とても真剣に聞いてあげます。
一緒に来たいと言ったなら、机に小さな祭壇を作って石を置き、キャンドルをあげ、「一億年前きみは何をしていたの? そのころ私は何だったの?」と聞いてみます。
海に浮かんだ波に身を預けてみると、息を少し止めて水の中でのびのびしてみると、無限のいのちをはらんだ母親の羊水に漂っている自分が見えてきます。
陸上で人は道具の文明をつくり、地球を壊す道具までたくさん作ってしまったけれど、また海に還る日が近いのかなと思います。
道具を作らずにずっと気功をしてきたイルカたちにもっと相談してみなければ思います。
美しい自然の数だけ、わくわくする共感の扉があります。
もの言わず苦しんでいる自然の姿の分だけ、人類のありかたへの振り返りの機会があります。
自然の喜びと苦しみの、それを感じ取る方法のカタログが気功です。
気功は世界を気として体験する方法のカタログです。
手を当てて温かくなれば、自分のからだも何かの流れで出来ていることがわかります。
気を動かせば、わたしたちの心も変わることがてできます。
木や石と話ができそうなら、世界全体が気でできているからこそ、こっそりと気脈を通じることもできることがわかります。
中国で五千年余りにわたって形成され練り上げられてきたおびただしい種類のからだと心のレッスンを、いつしか全部まとめて「気功」と呼ぶようになりました。
そうした「世界を気として体験する方法」はただ保健や医療の中だけでなく、武術、体育の中でも、儒教や仏教や道教といった伝統宗教の中でも、書や画や文などの芸術の中でも、その中の一番生き生きとした内実として伝えられ豊かにされてきました。
だから、気功は東方文化の全体のカタログであるだけでなく、気として体験される人の心身と地球全体の博物誌でもあるのです。
その意味では、気功そのものは中国で生まれたけれども、気の文化、気のレッスンは世界全体至る所にあって、ただ新しい名前で呼び出されるのを待っているのです。
どうやって世界を気として体験できるのでしょうか。
それは、自分がとらわれている世界への反応のしかたを変えること、さまざまな気配りやヨロイを捨ててリラックスし、自然で本当に気持ちのいい状態を知ることによってです。
木々や石や水と深く出会うことで、自分の見えなかった自然状態が見えてくるかもしれません。
逆に、私の中の大自然を発見することで、私のボディとしての地球が見えてくるかもしれません。
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最後に津村さんが書いていた言葉
「気功というカタログを新しい時代のライフスタイルのカタログにまで仕上げていく仕事をしたいのです。それが人々と地球がともに元気になる道だからです。それに、皆さん一人一人に参加してほしいし、加担してほしいのです。「気功的経験の100メニュー」は気功とあなたが出会うチャンスの100の例です。こうした体験をしてから日常に還るとき、そこから新しい旅が始まります。」
気功をすると・・
同じ思いになっていきます。
気功に興味を持って
体験してみたい方はぜひ!