行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

姫蔓蕎麦とウラナミシジミ

2009-11-06 22:51:41 | Weblog
 姫蔓蕎麦

ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)はタデ科イヌタデ属の蔓性多年草,
ヒマラヤ地方の原産で,明治初期に園芸用として渡来している。
地面に這いながら,直径1cm弱,球状のピンク色の花を多数咲かせる。
ロックカーデン等のグランドカバーの用途として,
栽培されているようであるが,野生化もしており,
こぼれて道端などに咲いているのをよく見る。
花期は5月から秋までと長いが,真夏には花は途絶え,
秋になるとまた盛んに咲き始める。
どちらかというと秋の花なのであろう,
今頃になると毎年,花をたくさん付けたヒメツルソバを道端によく目にする。

そのヒメツルソバの花をシジミ蝶が訪れていた。
薄茶色のシジミ蝶,ウラナミシジミのようである。
その名のとおり,翔の裏側に波のような模様があり,
西日本の暖地では春にも見られるが,
東日本では秋にしかみられない秋の蝶である。
移動性の高い蝶であり,春に西日本の暖地で孵化し,
世代を引き継ぎながら北,東に移動し,
秋になると東日本で多く見られるようになる。
しかし,霜が降る寒さの地では越冬ができず,死滅する。
西日本の紀伊半島などの暖地に残った(戻った)個体だけが生き残り,
翌年また春に孵化し,移動することを毎年繰り返すようである。

行く人のみな歩の速き秋の暮
コメント
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