寒さに負けず銭葵

暮れから新年にかけて，
西高東低冬型の気圧配置が日本全国を覆い，
北国，雪国では大雪になりました。
東京でも冷たい北風が吹く，冬日となりました。
そんな正月の4日，
排水路の岸辺の枯れた雑草の中に，
なんと夏の花，銭葵が咲いていました。


銭ほどの大きさの花は夏と同じように思えますが，
夏に比べて大きく成長した薄緑の葉が
花を冷たい風から守っているかのようでした。
ここ数日さらに寒さが厳しくなっています。
この銭葵，まだ無事に花をつけているか心配です。


銭葵は立葵よりやや早く，
5月～6月花をつけるアオイ科アオイ属の多年草，
江戸時代の一文銭ほどの大きさの花を咲かせるのでその名があります。
耐寒性はあまりないと書かれているものもありますが，
耐寒性を取得したものが現れ，
季節を間違えて，芽を出し，花まで咲かせてしまったのでしょうか。

夏花の冬に咲きたる乱世かな