行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アサザとクロイトトンボ

2019-07-07 20:00:52 | 花と虫
林縁道の水溜まりほどの小さな池、
昨年はちょこったあっただけのアサザが増え、
今年は池のほとんどを覆うほどになっていました。
昨年まではヤブヤンマやクロスジギンヤンマが産卵に来ていましたが
今年は水面がなくなったせいか、それらの姿が見られません。
それでも、よく見るとクロイトトンボがいました(6/16)。


ミツガシワ科アサザ。
浮葉性植物で、地下茎をのばして生長、
夏から秋にかけてきれいな黄色の花を咲かせます。


アサザの繁殖方法はクローン成長と種子繁殖と2方法があるとのこと、
しかし、ほとんどは走出枝をさかんに伸ばして展葉面積を広げる
クローン成長のようです。
池一面に広がったこのアサザも同じ遺伝子からなる1個体ということになります。


こんなに増えるアサザですが
霞ヶ浦や猪苗代湖など各地で護岸工事や水質汚濁などの環境変化で
個体群が減少し、絶滅の危機にあるとのこと。
生存環境の適応許容幅が狭い植物のようです。


アサザの葉の上でクロイトンホが交尾、
小さなイトトンボ、水面がほとんどなくても大丈夫なようです。


クロイトトンボ。
平地や丘陵地の水草が生えた池に多く見られます。
適応力が高く、環境変化で他のイトトンボがいなくなっても、
本種だけが生き残ります。


アサザの花の近くでクロイトトンボの雄。
雄は黒色で胸部側面と腹部末端が青色、
成熟すると胸部は白く粉をふいたようになります。
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