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東京散歩~梅若塚の木母寺から南千住へ


今回は、墨田区鐘ヶ淵から荒川区南千住までの東京散歩。
季節外れの冷雨の中、東武線「鐘ヶ淵」で下車する。

隅田川を目指して西に歩いていくと、電柱に「梅若」の地名があった。
墨堤通りという結構大きな通りの向こうに公園がある。
ここが最初の目的地「梅若公園」だ。

謡曲や能で有名な「隅田川」の舞台なのだ。
人買いにさらわれた梅若はここで息絶えた。
横断歩道を渡って、梅若塚があった所を見る。
今は高層住宅を越えた隅田川近くに寺ごと移されている。
住宅の中を通らせてもらい、寺に向かう。寺の名は「木母寺」だ。

木母寺は東白髭公園の中、鉄筋コンクリートの近代的な寺。
というのも、この辺り防災公園として再開発され、木造の建物はないという。
入ってすぐ、身代わり地蔵がある。
雨なのに先着のご婦人(推定60歳)がいて、なにやらお祈りしている。
梅若の母、花御前は狂乱しつつこの地にたどり着き梅若塚を造ったのだ。
塚の後、創建されたのが梅若寺、今の木母寺。

心静かに木母寺を後にし、水神大橋を渡って汐入公園に行く。
隅田川の川面の上にスカイツリーの下半分が見える。
ここも都立の防災公園で、やはりこの周辺は再開発されて木造建築は皆無だ。
ここ、南千住の東側は、庶民的な昭和の街から高層住宅群と変貌していた。
けやき通りを地下鉄「南千住」まで歩く。
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