はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

リズム感覚が言葉の習得を助ける

2018年05月20日 | 音楽
2018/05/20

5月9日にNHK BS世界のドキュメンタリーで「学習能力のヒ・ミ・ツ」(4月11日の再放送)を見ました。
2017年にイギリスBBCで製作されたものです。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/index.html?pid=180411

その中で、赤ちゃんが音楽のリズムにどう反応するかという実験がありました。私は乳児のリトミックをしていますから、興味を持って見ていました。
アメリカ、テネシー州ナッシュビルで、ゴードン博士らが、母親の膝に抱かれた5ヶ月~13ヶ月の赤ちゃんに音楽を流して聴かせると、明らかに体を動かし始めるのです。

ビートに乗り切れてはいないものの、違った曲がかかると異なった動きをすることから、曲を聴き分けて、そのリズムに反応していることがわかります。母親には音楽が聞こえないようにヘッドフォンをつけてもらっています。

このような様子は、私のリトミックでも見られます。
赤ちゃんは音楽が始まると目を丸くしてまわりの人の動きを注意深く見つめたり、曲に聴き入るような様子を見せます。そして、体を上下させたり、曲の合間でに「あ~」と声を出して、音楽のまねをしているような様子も見られます。
赤ちゃんの目の輝きを見ると、音楽を好むことがわかります。赤ちゃんはリズミカルなものが好きなのです。揺らしてもらうと機嫌がよくなるのは、たぶんそのためです。

201520621 - コピー


さて、ゴードン博士は、言葉の習得にリズム感覚が極めて重要だと言っています。赤ちゃんはリズムに合わせる能力が生まれつき備わっているので、言葉のリズムも習得できるのです。

そして、少し大きい子の言語訓練の場の様子は、まさしくリトミックで、ピアノに合わせて部屋の中を歩いていたり、リズム打ちをしていました。でも、これはリトミックというより、その意味付けから言ったら音楽療法かもしれませんね。

言語を早い段階からたくさん習得していることは、それだけ意味を持つものの世界が広がることになります。言語習得に、リズム遊びの有効性が示されて興味深いことでした。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする