はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

Piano'Monologue 亀井聖矢 第1回ピアノリサイタル

2023年10月30日 | コンサート
2023/10/30


昨日は渋谷のオーチャードホールへ
亀井聖矢さんのピアノリサイタルを
聴きに行ってきました。

オールショパン・プログラムということで
若手実力ナンバーワンの亀井さんが
どういうふうに弾くか
ショパン好きな私は楽しみにしていました。




舞台には3台のピアノが並んでいました。




手前からエラール、スタインウェイ
奥はプレイエルです。

エラールは1911年製
プレイエルは1834年製で
ショパンが生きていた時代のもの。

この3台のピアノを弾き分けながら
ショパン当時の音の雰囲気を
味わうという趣向のプログラム。


・・・・・・・

プログラム

・スケルツォ第4番 ホ短調作品54
・24の前奏曲より第1番
・3つのマズルカ作品59 26番  37番  38番
・3つのワルツ作品34 2番  3番  4番
・アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ

休憩

ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58

アンコールは
英雄ポロネーズをプレイエルで演奏。

・・・・・・

エラールやプレイエルは
現代のピアノにくらべると
軽みのある優しい懐かしいような音。

亀井さんは古楽器だからといって
弾きにくくはないと
おっしゃってましたね。

今のピアノほど音量がないので
ちょっと平板にも聴こえます。

ショパンの時代は
サロンのような部屋でプレイエルが
弾かれていたわけですから
当時の雰囲気を知ることができて
大変貴重でした。





7月に神奈川フィルとの協演で
ラフマニノフ3番を聴いたときには
素晴らしい熱量の演奏で感激しました。


実は今回は古楽ピアノの演奏の時は
ちょっと物足りなく感じたのですよ。

ですが、後半のピアノソナタ第3番が
素晴らしかったです。
やはりスタインウェイで弾いたからかしら
と私は思ったのですけれど。


私の個人的感想ですけど
スタインウェイはやはり
表情をつけられるというか
表現の幅が大きいと感じました。

繊細な心、晴れやかさと、不安になる
心の移ろいが感じられるのです。


アンコールの英雄ポロネーズは
どのピアノで弾くか
客席の拍手で決めたんですよ。

私は断然スタインウェイで
弾いてもらいたかったのです。

英雄ポロネーズは低音部が魅力的で
リズミカルにバリバリ弾く曲じゃありませんか。

でも、そう思う人は少なかったらしく
多くの人がプレイエルを希望。

プレイエルで聴く英雄ポロネーズは
勇ましいというより、どこかやわらかい。

ショパンが弾いていたときには
実際はこんな感じで
私の解釈は現代風なのかもと
当時に思いを馳せたりしました。

思う存分ショパンが聴けて
満足な演奏会でした。




この日の渋谷はハロウィン前の日曜とあって
騒然としていました。

それは次回に書きますね。






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