はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

角野隼斗さんの日本武道館ピアノリサイタル

2024年07月15日 | コンサート
2024/07/15


昨夕は日本武道館での角野隼斗さんの
ピアノリサイタルでした。

これは大きなリサイタルでしたね。

武道館という箱も大きかったし
7月14日は角野さんの
20代最後の誕生日でもあったので
20代の集大成の意味もあり
力の入ったコンサートだったと思います。




いつもながらエネルギーの高さと
観客に楽しさを届けるという
サービス精神を感じるコンサートでした。


〈プログラム〉

★ショパン:スケルツォ第1番
★ショパン:ワルツ第14番ホ短調 遺作
★ショパン:エチュード第11番「木枯らし」
★モーツァルト/角野隼斗:24の調によるトルコ行進曲変奏曲
★リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
★角野隼斗:Human Universe

休憩

★即興(You Tube 生配信あり)
★角野隼斗:追憶
★角野隼斗:3つのノクターン
Ⅰ Pre Rain
Ⅱ After Dawn
Ⅲ Once in A Blue Moon
★ラヴェル(角野隼斗編曲):ボレロ

アンコール
★バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
★ショパン:英雄ポロネーズ

演奏する分量の多さ!内容の濃さ!
これはいつもながら驚きます。

汲めども尽きぬ泉から湧き出しているようです。


角野さんはとても演奏のうまい人。
あの弾きこなせる技術力を持って
高度な即興を弾きこなすので
惹きつけられて
2時間を超える演奏会も
飽きることがありません。

編曲、即興の能力と自由な発想は
他の演奏家から抜きん出ていると思います。


前半はグランドピアノ1台。
後半はグランド、アップライト
シンセサイザー2台とそれぞれ音色の異なる
鍵盤楽器を駆使しての演奏。

タオルを使ってピアノの弦を押さえたり
太鼓のマレットを使って
低音弦を叩いたりと
新しい手法もご披露。



これだけの大きな会場にいる人が
すべての角野さんのファンだと思うと
途方もない気がしました。

今回の私の席は2階、南東のスタンド席。

広いだけにたどり着くまでが大変。
汗をかきかき、席を探して高い階段
(1段が高いのね)を
踏み外さないようにのぼり
やっとたどり着きました。


こういう会場はフィギュアスケートで
慣れているはずですが
谷底をのぞきこむようで
座っている間も少し怖かったです。

中央、アリーナに
八角形の舞台がありグランドピアノが1台。

上に大型モニターがあるので
顔も、弾いている手もよく見えました。

モニターを主に見ることになったのですが
画面のほうが音より僅かに遅れる。
最初はそれがちょっと違和感でしたけどね。

アンコールの「主よ人の望みよ 喜びよ」
のときには静かで安らかな雰囲気に包まれ
涙しました。

今までの自分の人生の
いろいろなことが思い浮かびました。

誕生日ということで
会場全体で「ハッピバースディ」の大合唱。
1万人の第九ならぬ、1万人のハッピバースディ。

お誕生日おめでとうございます!


そう、演奏中
セミが背中に止まっていたという話を
されていました。

立った時に飛んでいったので
幻覚かと思ったそうです(笑)

近くの方には見えたようですね。

後半も膝にとまっていたというのです。

そんなことってある?
不思議ですね。

確かに近くに皇居の森があるけれど
どうやってセミが会場内に入って
1万3千人も人がいる中で
よりによって演奏中の角野さんに
とまったのかしら?

スミノならぬセミノ

私は迷信を信じるほうではありませんが
セミは何かの意味を持って
やって来たのかなと思ったくらいです。



・・・・・・・・・


地下鉄九段下駅から武道館へ向かう道
お濠には睡蓮が密生していて
水面が見えないくらい


旧江戸城、田安門をくぐっていきます。


グッズ売り場を通り抜けて



ブロックごとに入り口が分かれています。

2階スタンド席入り口を探しながら
人の流れに従って進みます。

武道館の全容が見えてきた



人がぎっしり、汗びっしょり


さいたまスーパーアリーナなどは
武道館以上の収容数だけれど
新しいせいかスムーズだった気がします。

武道館は古いだけに不便さを
感じる部分がありました。

トイレの行列もすごくて
あと数分で順番が来るというところまで
待ったのですが
ついに開始時間になってしまったため
泣く泣く諦めました。

20分も並んで待っていたのですが
始まると会場ドアが閉められてしまいますから。

最初の曲は聴きたかったのです。




満足感の高いコンサートでしたが
暑さもあって体力勝負でした。

このコンサートに行けたことに
大きな幸せを感じました♪







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