2020/02/10
羽生さんがバラード第1番とSEIMEIを再演したことについて。
人はなじんだ曲を好む傾向があるのです。
私の場合ですが、初めての曲を聴いて感動することは少ないのです。知らないので、消化しようと頭がフル回転していたり、分析しようとしています。そちらに神経が行くせいか、あまり感動までいかないのです。何回も聴いてやっとなじんでくる感じです。
初めての曲でも感動するときは、どこかで聴いたことのあるメロディがあったり、歌詞の内容に感動したりということが多いのです。
知っているということは親しみを感じます。音楽だったら、その音楽を聴いたときの状況、その時の気持ちも同時に思い浮かべたりします。
なぜ、なじんだ音を好むのか・・・これは人類の歴史の中で、危険を察知する必要から、知っている音は危険ではない、安心だと判断できるからだと思われます。聞いたことのない音は何か異常が起こったときとかね。
CMソングはその商品を印象づけたいので、耳慣れた曲を使うことが多いですよね。そのほうが人に受け入れやすいのです。
私、最近「幸せなら手をたたこう」をリトミックで使っています。この曲は昔よく聴きましたが、長い間、気にとめない歌でした。最近、ふと小さい子にも使えそうと思ったのです。
でもなぜこの曲を思いついたのかと考えたら、「WOW WOWに入ろかな やっぱりやめよかな」をTVCMで見ていたからだと思うんですね~(笑)
真剣にCMを見ていたわけではないのです。「これは『幸せなら手をたたこう』の替え歌だ!これを使おう」ではなく、ぼんやり聴いていて自然に歌が記憶に残って、鼻歌で歌ったりしていたのです。
あとは『アルプス一万尺』もね。この曲も替え歌にして、挨拶の歌として使っています。
最初の羽生選手の曲変更に戻りますが、人はなじみの曲を好み、またこの曲がよい思い出と共にあることを考えれば、いい選択をしたと思います。