顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

連休点描

2018年05月04日 | 日記

鹿島灘の潮干狩り区域は、年々減少する漁獲高に対処する稚貝保護のため、今年から沿岸40キロあった許可区域が約3キロに縮小されました。ここ大洗海岸でも潮干狩り区域は1300mになってしまい、そのためか家族連れで海水浴時のような混雑です。

3センチ未満のハマグリは採取禁止、ヒラガイも採ってはいけませんとありますが、嬉しそうな顔の子供のバケツを覗いてみると、??です。貝の区別なんてわからないし、どのバケツもこのくらいの量でしたので、お見逃しのほど…。

大洗アウトレットが新しく大洗シーサイドステーションと名前を変えてオープン、地元のシンガーソングライター磯山純のライブが行われていました。なんとか盛況を盛り返してもらいたいものです。

いつもは静かな涸沼自然公園でも、連休の家族連れの賑やかな声が聞こえています。

散策路を覆うハルジオン(春紫苑)、一部の地方では「貧乏草」と呼ばれ、折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまうと言われているそうなので、ご注意を。

水辺のオランダカラシ(和蘭芥子)、明治初めに在留外国人用の野菜として導入されたのが最初で、その後の野生化は、東京上野のレストラン精養軒で料理に使った茎を排水として不忍池に流して根付いたものが、やがて全国に広がったと伝えられています。

キランソウにしては茎が立っているので調べたら、園芸種のセイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)の野生化したもののようです。日本古来のジュウニヒトエは絶滅危惧種になりつつあります。

この時期あちこちで見かけるミズキ(水木)は、15mにもなる大木で花が階段状に咲くのでよくわかります。春先に枝を切ると、水のような樹液がでることからの命名です。ありふれた花でもよく見ると美しく、4本の雄蕊もしっかと存在感を出しています。

ツクシ(土筆)の親、スギナ(杉菜)です。優しい植物のように見えますが、繁殖力も強く、取っても取っても出てくる根の深い雑草で退治には一苦労です。地下に残っている茎から春一番に出てくるのが、胞子をつける特別な茎(ほうしけい)のツクシです。