暑いですねぇ…、挨拶する相手もいない日々を過ごしていても思わず口に出てしまいます。ブログもめっきりネタがありません、酷暑を耐えている狭庭で涼しそうな植物を探してみました。
最近見かけるようになったフウセントウワタ(風船唐綿)が朝露を纏っています。南アフリカ原産のキョウチクトウ科の多年草、秋にボール状の実が裂けて綿に包まれた種子が出てきます。
アゲラタムは、アフリカ原産のキク科アゲラタム属、花期が長く手間がかからないので庭先でよく見かけます。
よく似ているユーパトリウム、こちらはキク科コノクリニウム属の多年草で「西洋フジバカマ」ともよばれています。
長い間咲いていたミソハギ(禊萩)も終わりを迎えました。
ハマゴウ(浜香・蔓荊・浜栲)は、本州以南の海岸自生するシソ科ハマゴウ属の常緑低木。葉を燃やした芳香を仏に捧げた「浜香」が語源とされています。果実を乾燥したものが蔓荊子(まんけいし)という滋養強壮の生薬になるそうです。
同じハマゴウ属のセイヨウニンジンボク(西洋人参木)、享保年間に薬用として日本へ渡来し、幕府の御薬園に植えられたニンジンボクの仲間で、果実が生薬として使用されます。
ゴーヤは沖縄の方言で「苦いウリ」のこと、独特の苦みがいいとされますが、いまだに好きになれません。収穫を見落とすと果実は鮮やかに色付き、やがて爆発するようにはじけます。
シュウカイドウ(秋海棠)を見ると、真夏なのになぜか秋を感じてしまいます。
どこからタネが飛んできたのか、ヤマイモ(山芋)の雄花がシロヤマブキ(白山吹)の木に絡まっています、シロヤマブキの黒い実も見えます。
ショウジョウソウ(猩猩草)は、クリスマスでおなじみのポインセチアの仲間で熱帯アメリカ原産、苞葉の基部が赤く色付くため園芸種として広まり、暖かい地方では野生化も見られるそうです。
フユイチゴ(冬苺)の花がひっそりと咲いていました。初冬の庭に真っ赤な色が貴重なので、小鳥に見つからないように枯葉で隠したりの小細工をしています。
家庭菜園のミニトマトは、今年は幸先よく生り始めはひと房に15個以上付きましたが、梅雨の長雨で疫病が全体に発生し、結局いつものような成果になってしまいました。
シソ(紫蘇)の葉に悠然とカナヘビ(金蛇)、いつの頃からか我が物顔で一家が住み着いております。おかげで紫蘇の葉を食べるバッタの幼虫が激減しました。(嫌いな方には申し訳ありません、スルーしてください)
なお、蜥蜴、蛇の類は夏の季語として歳時記に出ていますが、金蛇の名では出てきません。区別しないで蜥蜴として詠んでいいのかもしれません。
いつまでも尾の見えてゐる蜥蜴かな 藺草慶子
出て遊ぶ蜥蜴に日陰なかりけり 高浜虚子
蜥蜴交るくるりくるりと音もなく 加藤楸邨