我が地方にもやっと遅い梅雨入りが発表されました。これから約1か月以上の鬱陶しい雨の季節ですが、日本の四季や米作などには欠かせない自然の営みなので、せめてその季節の花を探してみました。
大河ドラマ放映中の、千年の時を超えるベストセラー作者の名が付いたムラサキシキブの花です。元は重なる実という「ムラサキシキミ」が、江戸時代にその実の美しさから「紫式部」の名になったという説が有力です。
ネジバナ(捩花)の右巻き左巻きの割合は半分くらいという調査結果がありますが、この写真でも6本のうち左右半分ずつになっています。
面白い花が咲いているこの植物はカエルッパといわれたオオバコの仲間で外来種のへラオオバコ(箆大葉子)です。ヘラのような葉を持ち、強力な繁殖力で在来種を駆逐し、要注意外来生物に指定されています。
同じ外来種でもニワセキショウ(庭石菖)は小型で可愛いためそれほど嫌われてはいないようです。別名ナンキンアヤメというようにアヤメの仲間です。
ホタルフクロ(蛍袋)は初夏の花、色は赤紫、薄紅、白などがありますが、関東では赤紫が、関西では白が多いという話もあります。
エゴノキに生ったバナナのようなものは、エゴノネコアシ(エゴの猫足)という虫こぶでアブラムシ類が繁殖の過程で作り上げました。
空き地に増えて厄介なドクダミ(蕺草、毒痛)ですが、よく見ると穂状の花と白い十字の総苞が清楚な花で、古くから薬草としての歴史を持っています。
梅雨時期といえばやはりアジサイ(紫陽花)、明るい陽の光より日陰や雨天がよく似合うと思うのはいたって個人的感想ですが…。
アジサイ類なのにあまり似ていない房咲きのカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は人気が高く、我が市では70歳の長寿記念にこの苗木を配ったので、我が家を含め玄関先などによく見かけます。(令和2年度で交付事業は廃止になったそうです)
始めて知ったコガクウツギ(小額空木)「花笠」は、額のような装飾花に囲まれた小さいウツギのような花という名前ですが、アジサイの仲間にはみえない花でした。
公園の植え込みでよく見かけるキンシバイ(金糸梅)は、雨の多い季節に咲く太陽のようです。
京染の鹿の子絞りの名が付いたキョウガノコ(京鹿ノ子)は、古くから茶花や日本庭園に用いられてきました。
似ているシモツケ(下野)は、栃木県に多く自生していたので名が付いた落葉低木です。
もう花を付けているヤマハギ(山萩)、夏から秋にかけて咲きますが、夏に咲くのを特に夏萩ということもあります。
夏萩の青きに隠れ雨二日 大野林火
オカトラノオ(丘虎の尾)は虎の尾のような咲き方で名付けられました。トラノオという名前の梅もありますが、こちらの命名由来は諸説あるようです。
自然の山を取り込んだ公園に見慣れない花の群生があり、googleレンズで調べたらママコナ(飯子菜)でした。花冠の下唇にある白い斑紋を飯粒に見立てたともいわれます(異説あり)。
北海道~九州の山野の林などに見られるゴマノハグサ科の一年草で、光合成での養分供給の他に宿主の植物からも養分を吸収する半寄生なので、栽培は不可能です。希少種となっている自治体もあるそうですが、ここの見事な群生にしばし見とれてしまいました。それにしても初めて出会った花…、この年になっても知らないことばかりです。
現像して日の目を見るのは秋すぎた頃になりそうです。
※フィルムおよび現像費用の高騰化は、安い時代を知っている身としては痛い限りです。
いつもいろんなカメラを駆使した撮影データ付きの素晴らしい
写真を楽しませていただいております。
若いときは大型フィルムカメラでチラシ商品などを撮っていまし
たが、20年位前からはコンデジだけの使用になっています。
フィルム現像の価格を調べたら高いのにびっくり、やはり需要が
少ないと価格が高騰するのでしょうか、同情いたします。
コメントありがとうございます。