
例年にない寒さで開花が遅れていましたが、やっと咲きだした水戸市植物公園の梅林で「ナショナルコレクション」認定のウメを探してみました。

「ナショナルコレクション」とは、日本植物園協会(総裁/秋篠宮さま)が未来に残すべき植物の文化遺産として2017年から始めた制度で、偕楽園(75種)と水戸市植物公園(55種)の梅130種が昨年認定されました。江戸時代の文献にもある古典的な品種や水戸で作出された品種などを中心に選ばれ、該当品種の梅は偕楽園内で892本、市植物公園内の148本が登録されました。

「故郷の錦」 スモモ系八重咲 花弁が波立っているのが特徴です

「玉牡丹」 野梅系八重咲 明治時代の名花「日本三牡丹」のひとつ、咲き始めが牡丹のようです

「五節(ごせち)の舞」 スモモ系八重咲 花弁に大きな波、天女が舞った故事からの命名といわれます

「通い小町」 野梅系一重咲 花弁に大きな波があり虹色の筋が入る

「残雪」 野梅系八重咲 花は浅い椀型から平に展開する

「黄金梅」 野梅系一重咲 花弁が非常に細い 梅花で唯一の黄花

「都錦」 スモモ系八重咲 淡紅で裏紅 紅白咲き分けもあります

「春の粧(よそおい)」 野梅系八重咲 淡黄色の花は大柄で優雅

「夏衣」 スモモ系一重咲 内側が濃い裏紅かかえ咲き 異色の花色で古い品種

「紅千鳥」 スモモ系一重咲 旗弁が出るのが特徴

「天守閣」 野梅系八重咲 水戸の寺門忠之氏の作出

「光輝」 スモモ系八重咲 「梅花名品集」に載る名品

「文殊」 スモモ系八重咲 大輪で香りが強い

「寿」 スモモ系八重咲 乳白色で裏は淡紅、水戸の茂垣勝男氏の作出

「流芳」 野梅系一重咲 芳香が強い

「家康梅」 スモモ系八重咲 家康が11男頼房(水戸藩初代藩主)の誕生を祝って駿府城内に植えたと伝わります

「西王母」 アンズ系一重咲 淡紅で裏が濃く口紅ぼかしの「紅筆」に似る

「幾夜の寝覚め」 スモモ系八重咲 明治時代からの名花 中央に向かって濃い紅の暈がある底紅
まだ開いてない梅、花期が終わった梅などもありますので、認定された品種のほんの一部の撮影でした。接ぎ木された苗が偕楽園にも移植されているようなので、間もなく皆様のお目にかかれることと思います。
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