青葉若葉の香りを求めて、誰もいないような低山を歩いてきました。
山道はもうすでにいっぱいの緑に覆われていて、BGMはまだ正調を覚えきれないウグイスたちの輪唱です。
木を覆いつくしたマメヅタ(豆蔦)は、樹木や岩に張りついて生育する常緑着生シダです。1㎝くらいの葉が可愛いので盆栽に人気、マメシダ、マメゴケ、イワマメなどともよばれています。
マムシグサ(蝮草)は淡紫色の仏炎苞が一般的ですが、そこが淡緑色のものはアオマムシグサ(青蝮草)とよばれています。
ヤマツツジ(山躑躅)は、この近辺の山では春に欠かせない彩りです。
岩場に出ているこの葉は多分イワタバコ(岩煙草)です。煙草の葉に似ているからの命名、初夏に青紫色の可憐な花を咲かせます。
上流には人家がないので渓流も澄み切っています。
こんな自然の中にいると、なんとか再発を防ぎいつもの生活が続くように気を緩めない気持ちが強くなりました。
あらたうと青葉若葉の日の光 芭蕉
燦々と日裏日表風若葉 原 コウ子
青葉して影よりも濃きものはなし 鷹羽狩行
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