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久しぶりの散歩道、いつも伽羅蕗の蕗を採取する土手を覗いたら蕗の薹の頭がいくつか見えました。
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せっかく土の中から出てきたのを、まだ可哀想と思いながらも春の香りに惹かれて3つだけ採らせていただきました。
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早速熱湯に塩を入れて10秒くらいくぐらせると綺麗な緑色になります。水を切って細かく刻みサラダ油を引いたフライパンで弱火で炒めます。
レシピには味噌に砂糖、みりん又は酒を入れるとありますが、甘さ苦手なので酒で練ったものをフライパンの蕗にまぜ、水分が飛んだら出来上がりです。
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菜園で咲き出した菜花を添えて蕗の薹味噌の出来上がり…やはり味見しながら甘さをほんの少し入れたほうが、味に深みが出たかもしれません、反省。
しかし昔からいわれる冬眠の五臓六腑に春の苦さが届いて目覚めさせるという効果は、よく合った酒とともに充分発揮された気がしました。
甦る春の地霊や蕗の薹 杉田久女
蕗の薹つむりそろへし二つかな 上村占魚
蕗味噌をなめて俳諧はかく寂びし 山口青邨
蕗の薹つむりそろへし二つかな 上村占魚
蕗味噌をなめて俳諧はかく寂びし 山口青邨