
日本三名園の偕楽園は12,7ha、その周りを囲む緑地帯をひっくるめると、なんと300ha…これが偕楽園公園です。都市公園としてはニューヨークのセントラルパーク(340ha)に次いで、世界第2位の面積ということを水戸市ではさかんに発信しています。

面積はともかく、嬉しいことに自然がそのままが残っているところが結構あるので、散策にはカメラが手放せません。

センブリ(千振)を見つけました。リンドウ科の可愛い花、昔から胃腸に効く薬草として有名で、千回煎じてもまだ苦いというのが名の由来です。

ツリガネニンジン(釣鐘人参)は花期の終わりです。ハクサンシャジン(白山舎人)という有名な高山植物は、この種の高山型といわれています。

どうもシメジの一種のようなキノコがごそっと出ていました。もちろん疑わしきものには手は出しませんが。

リュウノウギク(竜脳菊)でしょうか、山でよく見かけた花なので嬉しくなりました。茎や葉の香りが竜脳という香料に似ているというのが命名の由来だそうです。

この辺の野菊といえば、このカントウヨメナ(関東嫁菜)ばかりです。

ツワブキ(石蕗)が小ぶりながら林の中で輝いていました。

ノイバラ(野茨)の実です。日本の野ばらの代表品種で、雑草のように強い性質のため、栽培品種のバラの台木によく用いられているそうです。

ところでこのアザミ(薊)に似た花を初めて見ました。ノアザミなどいわゆるアザミ類の葉と全く違います。調べましたがお手上げ、アザミモドキにしておきます。

イヌホオズキ(犬酸漿)はナス科、帰化植物のアメリカイヌホオズキなどとの区別が難しいことでも知られています。

ちょっと手入れを怠ると、悪名高き帰化植物のセイタカアワダツソウ(背高泡立ち草)などがアッという間に一面を席捲してしまいますので、この300haの公園の維持管理も大変な作業です。

ゴヨウツツジ(五葉躑躅)も紅くなってきました。まもなくこの公園全体が、しばし秋色に染まることでしょう。