アルピニスト⛰THE ALPINIST
やっと、超人クライマーのマーク・アンドレ・ルクレールを追ったドキュメンタリー映画アルピニストが観れた。2022年7月8日から全国の映画館で公開されていたが、北海道の上映は遅すぎ
ざっくりアルピニスト世界有数の岩壁や氷壁、数々の断崖絶壁を、命綱もつけず、たった独りで登る無謀なフリーソロの登山スタイルを貫いた究極のクライマー、マーク・アンドレ・ルクレールのドキュメンタリー映画。不可能とされていた数々の世界の山脈の難所に挑み、次々と偉業を成し遂げながらも、SNS社会に背を向け、名声を求めない性格から世間的な知名度はほぼ皆無。そんな彼の想像を絶するチャレンジを追っていく
幼い頃にADHDと診断されたこの天才クライマー・マークの可能性を広げた母親の育て方も描かれている。「あの子は幼い頃苦労した。社会に適合するようには生まれてこなかったの」と明かす母親。学校の教育環境に馴染めず、学ぶ意欲を失っていたマークのために、母親は、思い切ってホームスクールで学ばせることを決意。息子に正面から向き合い、その個性を摘み取ることない母親のやり方が、マークの可能性を広げ、登山の歴史を変える究極のクライマーとなる。
スコーミッシュ、キャンモア、トーレ・エガー、マウント・ロブソンなど岩塔群・岩壁の登攀技術は凄い
1992年カナダ・ブリティッシュコロンビア州ナナイモで生まれたマークは、9歳でクライミングに目覚める。13歳になる頃には年齢別のカナダ選手権で優勝。高校卒業後スコーミッシュに移転。造園業やメンテナンス業に従事しながら、フルタイムクライマーの道を選びスコーミッシュの岩場などで精力的に登り、2013年スコーミッシュ、スタワマス・チーフの岩にあるラストテンプテーションズ(6p, 5.13R/X)をフリー化。2015年アメリカのコリン・ヘイリーとペアを組んで、パタゴニア、セロ・トーレの逆縦走に初成功。同年にはセロ・トーレを螺旋状に登るコークスクリューのソロにも成功。2016年カナダ・マウント・ロブソンに単独登頂。2017年再びパタゴニアを訪れ、トーレ・エガーの冬季単独初登頂に成功。他にも数々の成果をあげてきたが、2018年3月5日アラスカのメンデルホール岩塔群でアメリカのジョージ・ジョンソンとメンデンホール氷河の北壁の新ルート制覇…その後、消息を絶ってしまう
感想マーク・アンドレ・ルクレールの技術は超絶過ぎて美しいさすがモーティマー監督臨場感溢れる映像に仕上がっているが、アレックス・オノルドのドキュメンタリー映画・フリーソロと違って、言葉の解説が多すぎる最初は寝てしまった隣の学生は最後まで爆睡状態だった。ある程度無言のままでも理解できる内容だ大画面では一度観れば良い映画かな。すべてを冒険に捧げ、完全燃焼の短い人生だったマーク。命懸けの数々の素晴らしい挑戦に勇気づけられた面もあるが、母親と恋人の素晴らしい人物に恵まれたことがこのドキュメンタリー作品を見事に完成させている。恋人のブレット・ハリントンの登攀技術も凄い
作品情報アルピニスト・原題:THE ALPINIST/出演:マーク・アンドレ・ルクレール、ブレット・ハリントン、アレックス・オノルド「フリーソロ」 ほか/監督:ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン/制作:レッドブルメディアハウス/配給会社:パルコ ユニバーサル映画/2021年・アメリカ映画/93分
参考:フリーソロ・Free Solo~アレックス・オノルド~
・・・日々のトレーニングは大切です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます