ある一生
オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーの世界的ベストセラーある一生を見事に映像化
激動の20世紀、オーストリア・アルプスに生きた不遇な男の愛と幸福な瞬間…不条理にな運命に翻弄された80年の生涯…美しい情景とともに描いたヒューマンドラマである…
ざっくり概要
1900年頃のオーストリア・アルプス…孤児の少年アンドレアス・エッガーは、渓谷に住む遠い親戚クランツシュトッカーの農場へ養子としてやって来る…しかし農場主にとってエッガーは安価な働き手に過ぎず、虐げられながら暮らす彼の心の支えは老婆アーンルだけだった…養父からの日々の虐待…アーンルが亡くなるとエッガーは農場を飛び出し、日雇い労働者として生計を立てるように…やがてロープウェーの建設作業員となった彼は最愛の女性マリーと出会い、山奥の木造小屋で幸せな結婚生活を送り始めるが…幸せな時間は長く続かなかった…雪崩に遭遇…第2次世界大戦でソ連軍の捕虜となり、何年も経ってからようやく谷に戻ったエッガー…月日が過ぎ、人生の終焉を迎えようとする彼は、観光客であふれた渓谷で過去の出来事を思い出す…
主人公アンドレアス・エッガーの青年期を新人俳優シュテファン・ゴルスキー、老年期を「生きうつしのプリマ」のアウグスト・ツィルナーが演じた…監督は「ハネス」のハンス・シュタインビッヒラーが務め、脚本は「マーサの幸せレシピ」などで製作を担ったウルリッヒ・リマーが執筆した…
2023年製作/115分/G/ドイツ・オーストリア合作/原題:Ein ganzes Leben/配給:アットエンタテインメント/劇場公開日:2024年7月12日
終始アルプスの景色が美しい…激動の20世紀とはいえ、主人公のエッガーは不幸というか不遇すぎる…過酷で悲惨…幸福だったのは僅かな時間だったのでは…壮絶な人生だ…80年の人生…改めて生と死について凄く考えさせられた映画だった…人生は山のようだとも教えてくれたような気もする…
山の景色を見ると落ち着くことはあるが…エッガーのように生きることはできない・・・
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