海から1kmもない地域の水田。今回は水田に生える野草(雑草)に焦点を:
この辺りは基本は砂地。水田には向かないが掘り下げて防水処理を施した所に土を入れ水田を作っている。その為一定の年数で防水処理のメンテをする必要があるハンデ有る水田…どうしてそんな所に水田を作るのか、農政の所為だな!
それでも、今年の様な過酷な天候でも稲は穂を付け、頭を下げる状況になる。
だが、同時に総進の六郎や弥生のミュージシャンには天敵の雑草も生える。
沢瀉(オモダカ)。
総進の六郎に聞くと、この花は知らない由。北海道には生えないかも。不鮮明だが真ん中の下に見える中心が黄色の白い花が開花状態。上にある緑の玉を持つ白い花は花後。緑玉は実だと思う。この沢瀉の字を読める人が少なく、新潟の協力会社の方に驚かれた事がある。
河原決明(カワラケツメイ)。水田の中ではなく畔とか、水際近くに生える。花は貧相だが葉が立派だね。
犬稗(イヌビエ)。麦に似ている気がすると言っても麦を良く知らない者が似ているとは言えないね。しかし、逆に水田以外にはあまり見かけない気もする。こんなものを生やしてる奴は農家やる資格ないと弥生のミュージの声が聞こえるね。
犬蓼(イヌタデ)。
通称”あかまんま”、以前お袋が何かの折に話していて””あかまんま”ねと言っていた記憶が有る。イヌの名前を冠する植物は概してなんの役にも立たないの意味が有る様だ。薬草にもならないんだろうなぁ
寒枯藺(カンガレイ)。
これは水田の給水口にある大きな蛇口近くで生えている。蛍藺(ホタルイ)と言うのも様だ。同じカヤツリグサ科で見分け難しい!寒枯藺は茎断面が三角、蛍藺は円形但し完全な円ではなく多角形に成る事が多い由。蛍藺かもしれないね。(総進の六郎さん ご指摘ありがとう)
小米蚊帳吊(コゴメカヤツリ)。
寒枯藺(カンガレイ)は、例えば大きく伸ばして何かの材料にする様な事できるかもしれないが、ヒエの様でもありどっちつかずで渋太いんだろうなぁ。稲の間に生えられたら区別つかず手で抜くしかないないだろうね。
水田の中にある蓮(ハス)畑。遠くに黄色のローダーの様な重機が見えるが、これが水田の防水工事のメンテナンス。昨年、この蓮畑を含む水田のメンテを実施していたので蓮は見られなくなると思っていたが温存した様だ。この地域ではお盆に時期の蓮の花は喜ばれるので当然と言えば当然。来年は綺麗な蓮の花が撮れるかもね。
お盆は新潟の義母の家で過ごすのが恒例だ。
此処のお盆は薄暗くなってから朝顔形の提灯を持って墓参りに出かける。幾つかの代々の墓に蝋燭や線香を立てるため墓地全体が明るくなる。加えて墓地の入り口には六地蔵があり、其処に持ちこんで残った線香や蝋燭を六等分してすべて置いて行かなくてはならない。大規模な横5m程の”たき火状のものができる。
明治以前から続く習慣だそうだが火事になった事もないそうだ。不思議なお話…神のご加護か、仏様よりも、名前忘れたが火に関係する古い神社(古峰神社だったかなぁ)の御利益かも。私は初めて此処にきた時には、神社にもお参りした記憶が有るが今はやっていない。
夜のお参りには時間があるので海へ(写真はその時のもの)
網代浜の海水浴場は船溜まりの隣にある。遠くに見えるのは新潟東港火力。大きな天然ガスの船着き場とタンクがある。船溜は、その手前に整備されている。此処は近年ヨットレースが出来る様に最近再整備された海岸だが、バーべキューや磯の魚介類を狙う人は少し離れた所にパラソルを立て楽しむ様だ。
後ろを振り向くと遠くに風力発電の風車が見える。近々、増設されるのか大型機器の通行で道路が通行禁止になるとの看板があったのを覚えている。海岸線5km以上離れているがこの辺とは違い風も強く何時も波が立っている印象。
船溜まりの岸壁沿いに小さな魚の群れが行き来している。ボラの稚魚ではないか?との話もあるが。魚は豊富な様でお親子ずれの釣人達が見える(本当は立ち入り禁止なのだが…)。海水浴場では、以前地引網もやったそうだが流れが変わり、砂が運ばれてしまった様で最近は実施していない様だ。船溜の再整備と桟橋上の護岸工事を幾つか整備した関係で昔に近くなってきた感もある。地曳網はどうだんだろう…可能でも小さい子供が少なくなったからなぁ。
冒頭の説明と全く違う写真だが、墓地の写真を使うのは何処どなく抵抗が有るのと海岸の野草を狙ったが、常連の弘法麦(コウボウムギ)、浜昼顔(ハマヒルガオ)と浜梨(ハマナス)の赤い実は有ったが今一つ話題性に欠けるので諦めた。
一番印象的だったのは、船を下りてきた若い漁師の表情。兼業だそうだが、真っ黒に日焼けした顔と頭に鉢巻き、ハキハキした応答…忘れていたものを思い出すとても良い表情だった。