日本リンホフクラブの1月の定例会が15日に開催された。今回の講評会の講師は花畑日尚さんの初登場だった。花畑日尚さんは別名・尾瀬の仙人とも呼ばれるているだけあって講評希望の作品には尾瀬で撮影されたものも多かった。尾瀬の写真に関しては何処に三脚を立てどの方向で撮影したかが直ぐ解るとの事で「流石、尾瀬の仙人」と掛け声を掛けてしまいたい衝動に駆られた。花畑さんの講評は構図、露出のアドバイスは勿論、撮影時の精神論にまで触れ「目から鱗」と感嘆する会員も多数見受けられた。特に「良い写真だな」と思う作品が更に花畑さんの構図切り取りを行うと50%増しくらいの良い作品に生まれ変わるのにはビックリ。流石に長年プロの世界で飯を食ってきた人は違うと改めて感心してしまった。技術勉強会は会員の叶勝則さんによる「航空写真の魅力」だ。航空写真を撮影したきっかけや師匠と慕う航空写真家・芥川善行さんとの出会い、半年足らずで10回以上のフライトを経験しての成功談、失敗談などを分かり易く解説。特に使用カメラや資料を惜しみなく提示してくれて、更に10回以上の全てのフライト時に撮影した作品をOHPを使用して披露。とても遠くに感じられていた航空写真の世界が少し身近になってきた様な気がすると漏らす会員も何人か居たようだ。今の時代航空写真を大判カメラで撮るカメラマンなど芥川善行さん以外にいないと思います。まだまだ大人と子供ほどの実力の開きはあるものの、もしかしたら巨匠・芥川善行さんに一番近い存在が叶勝則さんかもしれない。