◆2013年7月14日、八ヶ岳(大同心ルンゼ)にて
(ムカゴトラノオ)
2013年10月11日(金)
『山岳事故後、二度目のお風呂』
<上さんありがとう>
今日夕刻、9月14日の滑落事故以来、二度目のお風呂を楽しませてもらった。一度目は四日市の病院で20日過ぎごろに、半ば無理やりに、横になった儘の姿勢でお風呂に入れてもらったのだが、それ以降初めての入浴であった。退院後、上さんに何度も「お風呂に入ったら」と言われ続けたが、僕は気が進まず拒否し続けて来た。それは、入浴により酔ってしまって気分が悪くなるのではないかと心配したからであったのだが、「お湯入れてあるわよ」と言われて仕方なく入った今日の入浴は、結果としてその心配は無用となった。上さんありがとう。
事故後僕は、激しい目眩に襲われ続けた。まだ自身の脚で歩くことができないときから、ベッドに腰掛けようと身体を起したときや、その逆に腰掛ける姿勢から横になる姿勢へと体勢を変えるときに、天井がグルグルッと激しく回転し続けた。また四日市の病院退院後、自宅に戻って以降の日々の近隣病院通院時の車酔いの激しかったことも、その大きな理由となった。病院に到着し診察を待つ間も、また帰宅した午後の数多の時間も、終始船酔い気分で過ごさねばならなかったからだ。