◆撮影:2013年7月14日、八ヶ岳(大同心取付)にて
(ハクサンイチゲ)
2013年10月15日(火)
『滑落事故から丁度一ヶ月』
<山具の整理を行なう>
滑落事故から丁度一ヶ月が過ぎた今朝、部屋前に並べられていた御在所岳から持ち帰ってくれた山具の整理を行なった。ここ数日間の我が体調から、それが可能だろうと思ったゆえ行なうことにしたのだが、その間しっかりと立ち続けられたし、余り疲れなかったようにも思う。それらのなかで、滑落するときに身に着けていたサブザックには血液が明確に付着していたし、僕を下ろすために確保用に使ったロープにも付いているように思えたのだが、今の僕には洗濯する心身の余裕は無いに等しい。
昼食時、「こんなに見えへんかったかなと思った」と上さんは言った。それは昨日次女に連れられてアルプラザに買物に行ったそうなのだが、眼にかかる霧が以前よりも濃くなったように感じたそうで、自身でも意外なほどに見えなかったらしい。そのような眼で、9月15日(或いは16日)に三重より持ち帰ってくれた僕が身に着けていたヘルメットや衣類を洗濯してくれていたのだが、「カッパやヘルメットには血がいっぱい付いていた」と上さんは言った。「血の色は判るの」と僕が尋ねると、「血の色は判らへんけど、洗っても洗っても、別の色が滲み出て来るのが判った。」と上さんは返した。