裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

あたま山の花見

2008年04月08日 | ひとりごと・日記
最後の家族旅行(このフレーズもなんだか、悲しいなぁ~)

デズニーシーの夜のファンタジーも堪能させて頂き、
花火まで見て、ホテルに戻ってチェックイン。

舞浜駅徒歩0分・・・という駅の隣と言いますか、
駅の中と言いますか、そんなホテルに泊まったのですが、
朝のバイキングで、洋食・和食の両方を頂き(笑)
11時チェックアウトだったのでゆっくりできました。

・・・二日目は上野です。

しかーも、「渋すぎるぜ!鈴本演芸場!」です。

あたしゃー、デズニーより、こっちの方がメインイベントざんす。

JR上野駅 不忍口(しのばずぐち)より 徒歩10分

演芸場の入口で購入する当日券(自由席)でOK!

大人2800円 学生2400円 子供1500円
家族4人で半日楽しめて1万円切ってます!
(ん・・・でも・・・よくよく考えるとディズニーのパスポートの
大人5800円って・・・のもかなり安いよね。)

通常興行と特別興行(来月は林家正造特別興行です)
毎月を1/3に割って、
上席・中席・下席と3つに別けて、出演者・出し物を変えます。

私たちが行ったのは4月上席・昼の部ということで、

-------------------------------------------
昼 の 部(12時開場) 12:30~16:30

落     語 ┌川  柳 つ く し
交 代 出 演 └鈴々舎 わ か 馬
マ ジ ッ ク  松旭斎 美    智

1:00
落     語  橘  家 圓 太 郎
落     語  林  家 し ん 平
漫     才   ホームラン
落     語  柳  家 は ん 治

2:00
落     語    桂   文    楽
パントマイム  カンジヤマ・マイム
落     語  古今亭 志 ん 輔

2:50 お仲入り

三味線漫談  柳  家 紫    文
落     語  古今亭 志 ん 五
落     語  桃月庵 白    酒
太神楽曲芸  鏡 味 仙三郎社中

4:00
落     語  川  柳 川    柳

--------------------------------------

ほら~!誰も顔知らないでしょ?(笑)

でもですね~、ひと目みただけで忘れないような、
濃いキャラの方々ばっかり。
一回観ただけで、好きになって引き込まれるような、
味のある方々ばかり。

なるほど、これが「芸」なのかぁー。

LIVE感というのでしょうか?
名前も顔も知らない人が出てきて、
一言言っただけで、客を虜にしてしまう。

素晴らしいです。

落語だけでなく、色物(パントマイムや曲芸など)
バラエティーも富んでいて飽きない。

最初は、渋々入った妻や子供達も、最後まで一緒に観ていました。

なんなのだろう?・・・「人間味」とでも言おうか?
「人間力」と言おうか、「音符のない演奏会」みたいな感じでした。
ロック有り、ジャズ有り、歌謡曲有り・・・
どっかに話術のビートが流れていて、心地よい旋律が乗っかってく感じ。
粋で、お洒落で、なにより心意気が熱い!

芸人さんってのは凄いですね。
ただただ、感服しながら、ただただ、笑わせていただきました。

初めて寄席に行った、田舎者の素人が言うのもなんですが、
下手な映画を観に行くより、断然、寄席です!

子供たちにも良い経験になったと思います。

上野公園は、すでに桜が散りはじめていて、
すっかり桜吹雪って様相。

中でも印象に残った一席は、林家しん平師匠の打った
古典落語の「あたま山」(あたま山の花見)。

話の筋は聞いたことありましたが、
実際に生で全部聞かせてもらったのは初めて・・・。

-------------------

「あたま山」

「腹空いたなぁ~・・どっかに喰うものねぇ~か~」
ってんで、あたりを見回すと、花の散った桜の木に
なにやらぶらさがっておりやす。

これをよーく見るってーと、
「お!さくらんぼじゃね~かー!」
「うめぇ~ うめぇ~」ってたらふく食って寝ると、
翌日、自分の頭のに桜の木が生えてきた。

「誰にも言うんじゃね~よ!」って、長屋の仲間に
言い聞かしたところで、あれよあれよというまに江戸中の噂になり、
「あたま山の花見」で朝から晩まで大騒ぎで眠れやしね~!

物好きな大旦那が、話の種にその頭に生えた桜を大金で買うと
言い出し、「こりゃ~!ありがてぇ~!」ってんで、
引っこ抜いて売っちまったのはいいが、
抜いた頭にはぽっかり穴が空き、そこに雨水が溜まり
今度は池になった。

池になった頭には、虫が沸き、魚が住み着いた。

こうなると、だまっちゃいねーのが、釣り弘法。
毎日、毎晩、今度は「あたま池」で釣り三昧で眠れやしね~。

こんなに眠れずに、辛い思いをしなきゃならね~んなら、
「いっそ死んだ方がましだー!」

ってんで、てめえ~の頭に出来た池にポッチャンと、
身を投げて死んじまったという一席です。

------------------------

「SF落語」とでもいうべき、
ちょっと変わった話なのですが、
古典なのです。

この頭に生えた桜が、さも見えてしまう不思議さ。

「んなわけね~」な話に、ずるずると話に引き込まれて行って、
自分の頭の池への身投げのオチなんか、
ちょっと背筋がゾクっとしてしまいました。

活字で読む小説とも違う楽しさ、
話術、話芸って素晴らしいですね。

・・・また、機会があれば、
ぜひ寄席に寄・せ・て・いただきたいものです~。

千葉鼠園(海)

2008年04月08日 | ひとりごと・日記
「だって、東京じゃないくせにー!」

・・・ってとこで・・すでに、

「嘘で塗り固められた夢の国」っぽさを露呈していると、
影になし、日向なしに、「千葉鼠園」とか言って、
馬鹿にしてきた東京ディズニーランド。

恥ずかしながら・・・行って来ました。

しかも・・・思ってた以上に

・・・楽しんで来ました。(笑)


結婚当時(15~6年前)に何かの気の迷いで、
ランドの方に行ったきりでしたが、
今回は「最後の家族旅行」という、
お題目で、仕方なしに「ディズニー・シー」へ。

舞浜駅におりたとたん、テンション上がったのは、
小学生の娘でなく、40過ぎの母親の方。

入場するなり、「早く!速く!」と、
ミニーと並んで、写真撮らされました。

あんなの・・・単なる「人間の入ったデカイ鼠の気ぐるみだっつーの!」

と、ディズニーシーの真ん中で叫びつつ、
「ま、最後だから・・最後だから・・・」と気を落ち着かせる。

絶叫マシーン系の苦手な一家。

はてさて、何に乗ればいいのやら?

最初に、30分待ちくらいで乗れそうなので、
「アクアトピア」という、レールの付いたボート風なので、
カックン・カックンやられた。

水の底が薄くてレールみたいなのが見えて、
チョウザメ・・いや興醒め。

人気アトラクションには、「ファストパス」だか、
「フィストファッ○」とか言う(絶対に言わないよー!)
予約券を貰うことができる。

数回行ったことのある長男の「これは乗っておけ!」という、
「インディージョーンズ」
の6時40分からの予約券をとった後、ゆっくりとシー内ぶらり旅。

「おやまた 阿藤さん 寄り道ですかぁ~?」

なんだか、数十年前のランドの方は、
ハリーポッター・・いや、ハリボテなイメージがありましたが、
シーは新しい故なのか、町並みとか照明具合とか
結構、よく出来てますね。

インディーのロスト・リバー・デルタ
(何故か、ここの雰囲気が一番しっくりきました)

から、アラビアンコーストで
「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」なる、
カリブの海賊もどきみたいなのに待たずに入れた。

そこから、マーメイドラグーンにてミュージカル(シアター)を観た。
思ってたより、すごく感動なんかしてしまいました。

乗り物系ばっかでなく、こういうミュージカルみたいなのもいいね。

気分も乗ってきたので、調子にのって、
「フランダーのフライングフィッシュコースター」ってのに
乗ったら、全員 顔真っ青。

何が怖いか怖くないかって、
ジェットコースターの安全バーみたいなのが、
おいらと一緒に乗ると、腹が邪魔して途中で閉まらなくなるじゃない?

隣の息子がいつ落ちるかと思うと・・・冷や冷や。(笑)

フライングするのは、フィッシュじゃなくって、
息子だったり、じゃなかったり・・・って話ですよ。

早急に体重100キロオーバーの人にも安全な対策を切に願います。

・・・いや、痩せればいいだけだよ、俺。

「あ!そっかぁ~・・・って馬鹿!」

昼過ぎに着いたので、実質半日しか遊べない。

少し早めの夕飯にした。

なんとか、御一人千円以下で食べたいと思い、そこは事前に入念に
調べておきましたぜ、旦那。

ピッツアやパスタが600円台という、あのボッタクリ~な
リゾート価格の中では破格なレストラン。

その名も「サンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」

何種類かのパスタやピザ、サラダ&ドリンクを頼み、
家族で取り分けながらみんなでお食事。

希望どおり4千円くらいで済んだ。

ただし・・・思いっきり冷凍・・・レンジでチン♪

価格以上に、店のやる気のなさに、暫し幻滅。

ま、ハリボテの国だから、食事もハリボテで結構です。
こんなとこの夕飯で何万円も使いたくない。

何だかんだ文句を言いつつ、
まぁ~、まぁ~、お腹の満たされた御一行は、
夕方のミッキーやドナルドが出演するミュージカルを観て、
ファストパスをとっていた、インディージョーンズに向かう。

ジープに乗って、暗闇のジャングルを疾走するアトラクション。
お化け屋敷の要素もプラスされ、これはよく出来ています。

ちょっと感激。

吃驚してる写真を勝手に撮られてしまいますが、
1000円くらいで少しお買い得と思わせる
ジャストな価格帯に釣られ・・・これもついつい買ってしまった。

そして、「水の精」と「火の精」による一大
ナイト・エンターテイメント

「ブラヴィッシーモ!」

なかなか、いや、かな~り・・・これは凄かったです。
観といて損はないかも?

・・・なんて、「水の精」・・・って言ってる時点で、
もうこの国に完全に飲まれてますね。

恐るべし、東京ディズニーリゾート!

・・・まさに、夢と魔法の国ですね。

もう少しで、ネズミの耳を付けそうになった自分がいました。

てか、悪い魔女に「豚の姿」に変えられた
おいらの魔法も解いてくれるなら、
もっかい行ってやっても良いよ・・・くらいな。

ま、結論としては、あらゆるイベントやアトラクションより、
そこに集まってる人を見てた方が断然、面白いです。

ミッキーマウスっつーネズミだけに・・・
ベンチで「チュー」とかしてる美女と野獣なカップルとかね。

えー・・・お後がよろしいようで。