ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

急速に普及するエタノール燃料 (記事抜粋)

2006年03月08日 09時28分27秒 | Weblog
 1月にジョージ・ブッシュ大統領は「石油依存症からの脱却」を宣言、エタノールの研究強化を表明。翌2月にはGMとフォードがエタノール濃度85%の燃料(E85)対応車の生産を、65万台へとほぼ倍増させるとした。この動きの背景には、政治的な思惑が見え隠れする。中間選挙を控え、中東依存のエネルギー政策の転換を訴えたいブッシュ陣営。原料確保の農業振興で票読みする中西部州の議員。ハイブリッドでの出遅れの挽回を狙うGMやフォード。環境対応という旗の下、各者の利害が一致した。
GMのブレント・デュワー北米地区販売担当副社長は「フレックス車の価格は一般車とそう変わらない。需要が一気に拡大すれば、インフラ整備も進む」と強調する。ハイブリッド車ほど車両価格が高くないので、トヨタやホンダに対抗するうえでの切り札との期待が集まる。GMは石油メジャーと組み、今後2~3年でエタノール対応のスタンドを今の20倍の1万2000カ所に増やす計画だ。
ブラジルはサトウキビなどを原料にしたエタノール燃料の世界最大の生産国。CO2(二酸化炭素)排出量や石油消費量の抑制を狙い、ガソリンに22%以上のエタノールを添加している。その濃度に応じて、エンジンや排気系の腐蝕対策などが必要になる。2003年から米ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、ドイツのフォルクスワーゲンなどが、同濃度に関係なく走行できる「フレックス」車を販売しており、昨年末に累計販売台数は130万台を超えた。

頑張れ!!ベテランスタッフのいるSS

2006年03月08日 08時27分52秒 | Weblog
今年のSS業界は全国各地でセルフ化の嵐が吹き荒れそうです。
しかも、元売による直営セルフが急増するはずです。
これまでは、例え販売店でも同一エリア内に系列マークがあれば少しは遠慮もあったものですが、
今後は「系列販社」という覆面を被り直営での出店競争が展開される様相となっています。

SS車検の価格体系も消費者に「手の内」を読まれてしまい、カーディーラーの大攻勢が開始されています。TBA関係は大型カーショップやホームセンターとの競争。残るのは「洗車」くらいになるでしょう。

現在「セルフ」とはいっても、セミセルフが主流ですから給油やお金の取り扱いは給油スタッフが行っているスタイルがほとんどです。余計なものを売りつけられないビジネスオペレーションが消費者に指示される理由は納得できます。

実際、出先で給油すると油外販売が不振な時期ほどSSでは余計な声掛けセールスが多くて、煩いと感じる時さえもあります。こちらが忙しくても「ボンネットを開けてください」「ワイパーをチェックします」「水抜き剤はどうですか」、「車が汚れていますね」、「車検時期は?」、「ドアの下に傷があります」、売りたい気持ちはわかるけどタイミングというものがあります。

物を売るための「空気」が読めないアルバイトスタッフは必死でお客の車の「アラ探し」のようで逆に気分を悪くするお客もいるはずです。デパートなどで売り子がお客の後をくっ付いてベラベラやっていたら売れるものも売れません。デパートなら「お似合いですよ」とかお世辞もありますが、SSでは人の車のアラ探しをしているようで逆にお客様の気分を害しています。

ですから、SSでの油外販売の成功実績が長期にわたる事は非常に少ないのです。
単なる「店頭声掛け」を促進しても売れる時期や期間は絶対に長期に継続できません。いままで、何も努力しなかった駄目なSSでしたら急に声を掛ければ一時的には何処でも売れるのは当然です。しかし、継続はできません。油外収益を定着させるには力まずに日頃から安定したセールス活動が必要です。

私は20年も前にSS店頭で洗車収益を100万円以上挙げて当時注目された事がありました。当時はカービューティシャンと東洋エンタープライズという門型洗車機が普及した頃の話です。洗車有料化が叫ばれた時代に100万円の洗車収益は凄かった。当時は月ぎめ洗車会員が主体でした。しかし、一時的に伸びても維持するのは本当に大変でした。中には、一日何度も洗車に来るお客もいて本当にひどい目にあったものです。手はフヤケテ真っ白で、冬はアカギレでワセリン塗っては仕事をしたものでした。高級手洗い洗車でもベントレーなどがきたら大きくて採算にあいません。結局月ぎめ洗車はあきらめて回数に切り替えたり工夫したのを覚えています。

私は、フルサービスSSでは、高齢者などのSSベテランスタッフによる「会話セールス」の必要性と見直しが絶対に必要だと感じています。

「今日はどちらまで? そうですか・・ 大変ですね、」、「長距離ですから、エンジンでも見ときましょうか?」「まだ大丈夫ですよ・・、チョッとオイルが汚れてきましたから、次回時間があるときに交換でもしましょうか?」

「それじゃ、次に来たときたのむよ」