ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油業界専用ソリーション

2006年03月10日 16時33分28秒 | Weblog
ご存知とは思いますが米国などにおける独立系石油業者は『ジョバー』と呼ばれています。もちろん独自のプライベートブランドを持つ業者もたくさんいます。日本の独立系業者と米国などの独立系業者の違いは何処にあるかよく聞かれます。

米国での石油ジョバー発祥の歴史は倒産したガソリンスタンドに勤務していたある「おばチャン」が経営を引き継ぎ現金で商品を安く仕入れて安く売り始めたのが始まりといわれています。その後、同様の業態の店舗がどんどん増えていますが、今では多店舗展開によりジョバー系経営者で凄い高額所得者になっている方が多いのです。皆さんの中にも、視察などでご覧になったり勉強した方も多いはずです。

米国におけるインディペンデント(独立)系業者の強みは実はSS外見のPBマークではありません。話題に上っている「POS」などをはじめ「石油流通システム」自体に強力な開発力と独立性を持っていることが特徴です。次に独自の「物流体制」も構築されています。大型のトレーラーによる「蔵取り体制」は常識です。

低マージンの大量販売ではボリュームが増えても一般管理費などの管理業務コストが増加しない基幹業務統合系システム(ERP)の構築が必須条件です。受発注管理、店頭POS、販売管理、在庫管理、流通コスト管理(横もち経費)、ホームデリバリーシステム(配送管理)、与信限度額管理、工業用潤滑油対応、給与管理、財務会計連動などをはじめとする基幹業務を統合的に一元管理する事ができるのがジョバー系システムの特徴です。もちろん、クレジットなどにも対応します。

非常に多彩ですが一番有名なのはSAP系ソリューションでしょう。SAPの構築は日本国内では非常に高価ですから現状では元売や大手商社などが使用しているだけです。米国などの独立系業者はそれらの流通管理システムの構築があって初めて生き残り条件が整うといっても過言ではないでしょう。日本でも「セルフ化」による業務管理オペレーションは統合系システムに移行しています。毎日決算が可能です。既存の画一的な系列システムではとても太刀打ちできないはずです。

安い価格の業転情報捜して購入する事も必要です。もちろん商売の基本ですが、業務コスト管理を省みず販売量だけで利益を追求しているのが日本のリテール石油業界の寂しい現状ではないでしょうか。

日本でも、石油ビジネス専用ERPソリューションが完成しました。有力企業で本格稼動を開始しています。機会と要望があればご覧に入れることも可能です。近いうちに大手ソリューションベンターから低価格で発売が開始されるはずです。
ゆきんこサポートセンターは日本の石油ビジネスの未来を創りたいと考えています。