ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「灯油ビジネス」今シーズンの総括

2007年04月12日 17時35分32秒 | Weblog
「雪ん子」のユーザー企業では、顧客囲い込み戦略と競合企業のセルフ化や経費削減や人員削減による配送体制弱体化による影響で大幅に灯油の売り上げを伸ばした業者がほとんどです。

なかには販売量は落ちたが、大きな値崩れがなかったため収益については前年よりも確保できたという業者の方もいらっしゃいます。

確かに昨年の寒波による増販を特別と考えれば、かなりの販売成果が出た年であったと思います。

店頭販売のガソリン価格の収益低迷をよそに増販増収の企業では、「良い年であった」という声が多く聞こえてくるのはうれしいことです。

さらに受注体制強化や広域展開のためのネットワーク構築やクライアント増設などでシステムを強化したり、車両を増加の予定も顕著です。

オール電化や燃転の話題もありますが、全国的に見たら灯油の需要はまだまだ大きいものがあります。

私の私見ですが、SS業者の経営状況が厳しくなるほどに、セルフ化や配送体制の弱体化が明確になり「雪ん子」ユーザー様のビジネスチャンスはさらに拡大するはずです。

SS店頭商品とは異なり中間溜分を取り扱う業者は「大人」です。減販を適正マージンの確保でカバーする知恵と自信とノウハウを持っています。

今シーズンの灯油商戦で配送外販の重要性と「適正マージン確保の大切さ」を肌で感じられた業者の方が勝ち組となるはずですが、その事に気づいていない業者がほとんどでしょう。

乱売市況や業転調達価格だけに目が行っているようでは、ゴルフでいえば「ヘッドアップ」状態で、OBの連発です。

ビジネスもゴルフも落ち着いて「ステディ」なヘッドワークと経営姿勢が成功のポイントです。

開発から販売へ

2007年04月12日 15時18分58秒 | Weblog
お陰様で、当社のクライアント層は都内の大企業が増えてきました。
必然的にERP構築の案件が増加しており業務スキル内容も急速に上がっています。

年末から年初にかけては東証一部上場の超優良企業の石油部門に対しソリューションを納入し、今回は一部上場の老舗商社の基幹系システムの構築に着手することになります。結構な期間が掛る作業となりそうです。

実は、現在注目を集めているシステムは20年以上もから当初の「雪ん子」の開発以前に企画制作されていたビジネスソリューションですから膨大な経費と時間をかけて制作されたものです。

当時は当然ウィンドウズもなくて、日本語データベースで組上げておりました。小さい規模からコツコツと作業を継続して、現在では最新のSQL2005という強力なデータベースエンジンに生まれ変わり石油流通専用の本格ERPソリューションとして注目を浴びるようになったのです。

「雪ん子」の収益もすべてつぎ込みながらの苦しい開発でした。振り返れば涙、涙
の思い出ばかり、なにしろ家業の一つの企業を潰してまでのまるで「プロジェクトⅩ」のような汗と涙の開発物語。

とにかく、データ入力だけで2年間位専属の女性オペレーターを雇用し5名の専任プログラマーを擁してプログラムの論理的な検証をとったものです。当時はまだ「データウェアハウス」の概念自体があまり知られていませんでしたが、完成したソフトウェア自体が当時としては斬新な「データウェアハウス」で構築されており。評価した某大学教授自身が群馬の私の自宅に泊まり込んで一緒に開発作業に勤しんだものです。先生は過去に某元売に勤務していた方で日本で最初に石油業界の請求書発行システムを構築されたK氏でした。

あの頃が本当に懐かしく思い出されます。現在では特別徴収義務者の軽油税納税システムまで内包された本格的な石油流通業務専用の基幹業務統合系システムとして評価され予想もできなかった規模の企業からのオファーが急増しています。

一つのコンテンツを企画して制作し世に出して評価され、収益に結び付くには膨大な時間が掛かるものです。とにかく本格ERPソリューションなんてものは現在でも導入には億単位の予算が掛るシステムなのです。

我々は時間と執念で自力開発作業を克服しました。

ようやく、提案書やフローチャートの制作、構築作業手順の作成などで結構忙しい状態です。「夢」がようやく実現します。ありがたいことです。

その間、茨城県のセキショウ商事様やシェルの上野グループ様などをはじめ全国の有力な企業様からのアドバイスやご協力も頂きました。現在、現場で見事に稼働しているシステムをみると我ながら感激しています。こんな零細な企業のコンテンツでも現場を知る心意気で開発したものです。眼にかけていただいた事に感謝です。

今後も石油業界の企業に驚くような低予算で導入して頂けるよう誠心誠意努力する覚悟で頑張っていく所存です。

今年の私の運勢は「天中殺」という事ですが、なぜか過去の天中殺も飛躍的に業務が伸長した経緯がありまして普通の人の運勢とは逆なのかな?、なんて考えています。

JA系企業でのコストダウン

2007年04月12日 08時44分29秒 | Weblog
油外収益は継続して書き込むこととして、

昨日は、大手企業に招請され某JAでの配送業務省力化と全社コストダウンの打合せでした。JA系は体質が古くて官僚的だという事を改めて再認識させられました。

幾つかのJAが合併して受注配送業務の統合を行うことになり、その為の打ち合わせでした。しかし、田舎でリストラや合併というものはほかに職場が少ないですし転職も大変なようです。
「人手は充分あるのだから省力化なんて必要ない」なんて意見まででてきます。

業務コストダウンの課題に関しては各部署で「総論賛成各論反対」の状態でとても意見がまとまるような状況ではありません。まず、事業所内での意思統一が必要ですね、各部署がそれぞれ自分の職域を固守しつつ論議をしていますからこちらで提案する余裕もありません。

統括担当者や大メーカーのSEさんも出る幕はありません。お手上げです。職員にも最終的には営利団体ではなくて「農家」のための「組合」なのだという意識が強いようです。

彼ら自身が行う提案内容でそんな事で大丈夫なのかなと思われるような非現実的なものが多く、そばで聞いていて心配になります。まだまだ、オフコン系の概念です。最近では懐かしくなった「電算室」様が力を持っているようです。

まあ、石油だけでなくて信用事業などの金融から始まり業種が多いので合併により担当部署も変わりますから職員も大変なのでしょうが、一般企業からみたら業務改善などにも非常に時間が掛かる組織のようです。

石油システムに関するシステム営業はどこでも特化していて大変ですね、大手も石油流通となると軽油税などや商流、物流、受発注、データコンバートなど最近は面倒な作業が多すぎてあまり深入りはしたくないといった感じです。

石油業界にはそれぞれ系列のシステムがありますから、対応も大変なのでしょう。いつの間にやらプロフェッショナルな世界に入っています。

民間の石油流通企業でもシステム担当者などによる業務抱え込みなど同様なケースも多いのですが、経営者の手前ここまであからさまなケースは少ないです。なぜか、最近は大手システム会社に要請されて石油流通システムの業種別コンサルタントのような仕事ばかりです。

某大手IT企業の担当者君も威張られたり、怒られたり大変なようです。

オブザーバーの私ととしてはある意味で勉強になりました。業務改善は人間中心ですから何でも勉強ですね。