ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

景気動向

2008年08月07日 15時58分16秒 | Weblog
いつも思うのですが、官庁などが発表する景気動向の表現は全く色々で素人にはわかりにくいですね。
「拡大」「後退」「減速」「踊り場」「底入れ」「縮小」などをはじめニュアンスや表現で微妙に景気の動向も異なるようです。

最近になって「悪化」なんて直接的な言葉が出てくると、庶民は「これは、本当に景気が悪いんだな・・」と感じますね。

何をいまさら当たり前です。
企業利益が上がらず、したがって国民所得も向上していないのに、
スーパーマーケットに行けば身近な生活食品が驚くほど値上がりしています。
魚、野菜、をはじめとして本当に深刻ですよ。

しかし、「原油バブル」も近々終焉するのではないでしょうか。
適当なポジション(できるだけ安く)に収まってくれたら良いのですが、
そしたら、色々な業種にの収益性にゆとりができて景気も良くなるという説もあります。

一度大暴騰した原油、それに伴う関連商品の値上げ。
そして、若干の原油価格の戻しで収益構造が確保できるという説です。

まるで、昔のように「便乗値上げ」後の「値戻しなし」といった現象となるのでしょうか、
まあ、どうなっても現在よりは良くなりそうですから推移に期待しましょう。

ガソリンだけではありません。
「里芋が一袋500円。秋刀魚の開きも高いのよ、お豆腐も、果物も高いのよ」なんて主婦の悲鳴が聞こえてきます。

金融庁や日銀の高級官僚の奥様方もスーパーマーケットへ出かけてお買い物をしているはずですからぜひご主人に報告して、庶民や主婦にもわかるような景気動向の表現で生活防衛を呼び掛けてほしいものです。

ところでいつの間にやら、「原油バブル崩壊」が経済用語として使われていますが、本当にバブルだったのかも知れません。

しかし、ガソリン屋の掲示板では、WTIの原油価格動向まで零細企業のガソリン屋のオヤジが論じており、すでに販売価格の下げまで予測しているようです。

これでは、ガソリンスタンドというビジネスはどうにもなりません。

漁師のみなさんは偉い。
何とか燃料高騰による補助金を獲得したのですから、

ガソリンスタンド業者は政府による税制トラブルで税金を被っても、それでもなお販売競争を煽る業者がいる訳で困ったものです。

原油バブル崩壊で値下がり注意報、

2008年08月07日 09時52分12秒 | Weblog
値上がりを続けてきた石油製品価格の動向に変化が出ています。
9月頃から値下がり傾向となるかもしれません。

過去の事例から見ると値上がり後の下げ調整局面で石油業界での経営破たんが多発しています。注意しましょう。
これまでの高い商品代金を下がった金額で決済するわけですから、当然資金ショートが発生しやすくなります。

業転マーケットなどでは中間業者も苦しくなりますからCODなどへの移行が増えてきます。当座のキャッシュフローをつかむための安売り競争が再燃する恐れもありそうです。

特約店レベルでは元売りに対する担保提供はガッチリとられていても、販売店やサブ店に対する保全は未だに甘いところが多いわけですから問題です。

価格にうるさいサブ店に対しては今回ばかりは「長い取引だったけど、価格で手を切ろうか・・」なんて対応も増えてきそうです。
下げの仕切り対応を遅らせて、業転業者が安値を出したら仕入れをそちらにシフトさせて一気に債権リスク回避を狙う販売店戦略なども散見されています。

大手卸売業者(特約店)では長い取引ですから感情よりも「価格」で逃げるのが一番といった考え方になっています。

サブ店も資金力、決済力があって掲示板などの価格で特約店担当者相手に駆け引きしながら騒いでいるうちは何とかなるかもしれませんが、実際には地域性や系列毎の細かい条件などがあるわけで、それらを加味せず妥協もせずに価格交渉をしていると本当の「命取り」となりやすいわけです。

これから、始まるビジネスドラマは石油業界にとっての一つのドラマの始まりとなるはずです。

暑いです。 災害に注意しましょう

2008年08月07日 09時32分05秒 | Weblog
先日都内の首都高速で発生したタンクローリーによる火災事故。
大変なことになっているようですね、

実は私のゴルフ仲間の保険代理店社長のAさんが事故を起こしたT運輸の損害保険を担当していたようですが、物損補償はともかく、高速道路が閉鎖したための通行料の賠償で運送会社は一気に大変なことになってしまったようです。

一人の運転手の運転ミスカラ発生した事とはいえ、とんでもないことになるものです。

大手石油流通企業では自社ローリーなどを保有しているケースもあるわけですが、運送部門を別会社にしておくなどのリスク軽減策もとられています。

このような事故を起こしますと企業としてのコンプライアンスも厳しく問われるようです。昨日、某運送会社に中央省庁からの捜査のようなモノがあったようですが、地元警察なんて問題にしないような厳しい調査だったようです。

申しあげるまでもなく取り扱うものが危険物である石油製品です。
何が、起こるかわかりません。

値上げや需給に目が行きますが、常に注意して作業することが大切です。
一つの一瞬の事故で会社が吹っ飛んでしまうことさえあるのです。

どんな商売でも、経営リスクはつきものです。
昨日、友達から状況を聞いて、背中がゾクゾクしました。
皆さんも、注意してください。