ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

能力の限界点をぶち破れ・・!!

2008年08月21日 10時32分34秒 | Weblog
ITビジネスは恰好がよくて収益性も高いから給与もいいはずだ。
確かにそのとおり、但し「仕事ができれば」という前提が付きます。

SE(システムエンジニア)なんて職種は名前だけ聞いても流行の先端ですね、しかし現実は妥協や甘えの許されない厳しい仕事です。

「システム営業」も同様です。高価なソリューションを販売する営業ですから時間もかかります。そして何より提案ビジネスですからクライアント企業よりも高度な専門的知識を持っていなくてはならないわけです。そして、当然プレゼンテーション能力も必要です。「プレゼンテーション?? 何ですか・・?」では失格です。

今迄は業務スキルが低くても、大きな企業組織や職種によっては「組織の中に紛れ込めば何とかなる」という甘えで生きてきた人間が多いわけですが、同じ考えでこれからも生きていけると考えているとしたらとんでもないことになってしまいます。

個人のキャリアや知識、学習意欲というものは本当に大きな格差があるものです。
「出来ること。出来ないこと」が本当にシビアに判ってしまいます。
はっきり言えば「個人能力の限界点」が残酷なほどに明確になってしまう時代です。

いかに本人に意欲があっても、できないことはできないわけです。
「ある程度」の業務キャリアや知識が必要であることも当然です。

学校で学ぶ学習だけで、現場実務を何にも知らずに世に出て、それらの現実を知ったとき、若い人たちのプライドや自負心はズタズタで自暴自棄になり犯罪や無軌道な行動に走ることになるのでしょう。

最近では多くの公務員や銀行員などが退職して再就職しても現実の社会の「壁」にぶち当たる人間が多いようです、今までは「天下り」などで自分達だけに限定した「逃げ場」をつくって安易にも生き延びてきたわけです。今迄そんな逃げ場があり厳しい現実に気付かずに退職後の生涯を送れた事はそんな人間にとっては幸せでした。しかし、これからの時代はそんな訳にもいきそうにありません。

よく考えると、格差の時代とはこれらの生き方と個人能力差について認識せざるを得ない時代が到来したという事なのでしょう。

「個人の能力」
ある意味で、本当に残酷な時代なんですね。
「貴方は能力があるから、いいけれど・・、私は・・・・」
なんて言葉を平気で他人に言えるとしたら、その人間は確実にすでに「負け組」なのです。

今迄、堅実と思われてきた生き方ほど、実は時代と社会から取り残されている現実をみるとリスクと向き合う生き方の中で経営者個人がいかに総合的な力を発揮できるのか、その限界を早く知ることが本当の意味で賢い人間の生き方なのだと感じます。

企業にも、個人にも、時代は過酷な試練と変化を求めています。
大企業もそして個人も生き残りをかけて、新たな試練とリスクに立ち向かっています。

一般零細企業が、変化も求めず努力もせずに、当座のリスク回避を経営者としての知恵と勘違いして漫然として仕事をしていたら、行きつく先は間違いなく破綻です。

昨日は、某大手企業のスタッフと打ち合わせ。
仕事は企業規模の大小ではありません。

結論からいえば、どんな大企業であってもこれからのビジネスは企業規模に関係なく有能な個人が能力の限界に対する挑戦なのだと痛感。
自分としても、こんな緊張と試練の中でギリギリの限界を探りながら生き抜くことが今は大きな生き甲斐と感ずるようになってきました。

厳しい人生航路ですが、「時代を生きている」と感ずる昨今です。
大企業でも、零細企業でも個人としてのリスクの克服や為すべき努力は全く一緒なのです。零細企業の経営者の方が小手先の小賢しい知恵で生きられると勘違いしているようでは生きてはいけないと感じました。

頑張りましょう。

資金繰りの課題

2008年08月21日 05時37分21秒 | Weblog
春先から現在までこれだけの価格暴騰。それに伴う「増加運転資金」の発生。

そして、これからは価格下落の様相です。
まるでジェットコースターのような市況となりそうです。

今回は下がった販売価格で高い製品仕入れ買掛金を決済するわけです、当然資金ギャップが発生することになりますから資金繰り計画には注意を要します。

どんなビジネスでも市況変動により資金ギャップが発生するタイミングが一番大変で資金繰りも危険なのです。
石油ビジネスの宿命として避けられないことなのですが私も過去苦労したのでよく判ります。今回の価格変動は激しすぎます。それだけに注意が必要です。
一気に淘汰が進むことになるのかもしれません。

一部には地方の身近な中小金融機関まで実はサブプライムローンの影響を受けているという説もあるくらいで、再び自己資本比率の課題が噴出し「貸し渋り」が発生しているとか、

とにかく、政府、日銀も認めざるをえないような不景気に直面しているわけですから暫くは大変です。

どんな商売も厳しいです。

2008年08月21日 05時05分35秒 | Weblog
石油ビジネスとは直接関係ないかも知れませんが、ゴルフ業界の話題です。

バブル崩壊で壊滅的な被害を受けた日本のゴルフ業界は外資系企業による買収が大ブームとなったわけですが、ここにきてサブプライムローンによる影響なのでしょうか一度買収した日本のゴルフ場を今度は売り出しているということです。

SSが閉鎖したら土地転用の手法も考えられますが、ゴルフ場は広大な土地と設備ですから転用と言っても大変です。ですから倒産しても完全閉鎖は少ないようです。
現金商売ですから価格を安くすればまだまだプレイヤーは集まるわけで、SSビジネスよりも過激な価格競争が展開されています。

平日でしたら食事付き1R、6000円なんて低価格が常識となっています。そんな訳で当面は会員権なんて不要ですから会員権市場も低迷中。

景気動向の低迷に伴い、モノが売れない時代にはいりそうです。
石油ビジネスでもゴルフ場でも売れない時代に売るためには低価格戦略が一番手近な手法ですからこれからまた安売り戦争が激しくなるのでしょう。

しかし、ゴルフ場ビジネスは当面運営オペレーションなどのコストダウンが一番の課題となっています。まず、最初に低コストの業務オペレーションを構築してからの価格競争となっています。

顧客満足度のサービスと業務コストダウン、社員満足度も向上。そのための具体的な手法が模索され大胆に実行されています。

SS業界の某コンサルタントは、具体的な手法やシステムを提案することもなく顧客満足度と社員の満足度の向上がSSビジネスの収益改善のポイントなんて曖昧なことを平気で提案していますが、とんでもないことです。
顧客と従業員が満足して、経営者が自殺しているのが現実です。
そんなことを真顔で聞いている石油業界や経営者はまだまだ甘いと言わざるを得ません。

そんなセミナーの内容をまことしやかに報道している「業界紙」も問題です。

これからは、色々なビジネスで生き残りのための熾烈な工夫や努力が必要な時代となりそうです。
ガソリンスタンドもその中の一つの業種なんですね。

頑張りましょう。