ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

経済動向

2009年04月01日 17時01分11秒 | Weblog
「日銀短観」という日銀による「企業短期経済観測調査」による景気動向の発表があります。
微妙な言葉の表現でいろいろと伏線的な細かいことが含まれているらしいのですが、
いかにも官僚的で曖昧な表現といった感じの発表です。

それらの日銀コメントに対して、さらに経済評論家がわけのわからない論評を加えるわけですから、
簡単なレポートを読んだり、報道を聞いている一般人はさらにわけがわからなくなってしまいます。

ところで、本日発表された「日銀短観」による景気分析では、

【経済のけん引役だった大企業製造業の景況感は過去最低水準で、
前回調査からの下落幅も最大。景気の落ち込みの深さ、速さは際立っており、
今回の経済危機の深刻さを改めて印象付けた。
大企業の景況感は、製造業だけでなく、これまで持ちこたえてきた非製造業でも悪化が顕著となった。
厳しい状況は輸出関連産業からほぼすべての産業に波及しており、
内外需総崩れの様相を呈している。】
との事です。

さらに、
【雇用の過剰感が強まっているほか、
新年度の企業の設備投資や収益の計画も極めて慎重。
「急激な生産調整にめどが付けば、ある程度持ち直す」(日銀幹部)との見方はあるものの、
先行きに明るさは見えず、景気回復シナリオは描けないままだ。
 日銀は30日の金融政策決定会合後に公表する「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、
2009年度の成長率見通しを大幅に下方修正する見込み。
政府も麻生太郎首相の指示を受け、追加経済対策の検討を進めている。
政府・日銀がどのような対応策を打ち出すのかが今後の焦点となりそうだ。】(2009/04/01-11:30)
との事。

要するに、景気が悪くて、当面、回復の見込みは立ちそうにないということですね。

もうこうなったら、
日本全体の景気や世界の景気なんてどうこう言ってはいられない。
庶民としては、自己生活防衛。
もし、自分の仕事や会社の経営環境が何とかなっていさえすればそれでいいとしましょう。
そんなことが言える事自体が贅沢な時代なんですね。

よく考えてみれば、日銀なんて半官僚のサラリーマンの集まりなのです。
景気が良くても悪くても、あいつ等の財布には関係ないのでしょう。

昔、私の友人の高級官僚が酔っ払って
「お前たちのような、学問のない小商人が景気が良くて・・、
金を派手に取っては使う時代なんて、そのうち終わるさ・・」なんてホザいていたのを思い出します。

それ以来、官僚は大嫌い。
税務署の調査官の若いお姉さんだって、大声で怒鳴りつけている、私です。
昔と違います。
現在では、借金がなくて、不正など絶対にしていない善良な納税者なのですから怖いものなんてありゃしない。
貧乏人ですから、悔しいけれども隠し財産もありません。
「どんと来い!! 税務署」といったところなのです。

ところで、新年度ですが、地方自治体も税収が少なくて大変なことになっているようです。
「予定納税」なんて制度で、翌期の利益見込み額の税金まで前金で徴収してしまっているのですから、
企業が赤字となったら還付して戻さなくてはならないわけです。

税金による、役人と政治家天国の我が日本国ですが、
いよいよ、貧しい庶民の背中に座り込んで、生き血を吸うその官僚国家体制が危なくなってきました。

もしかしたら、国会周辺に「ムシロ旗」などが再び立つ時代になるのかもしれません・

数年前、「外国でこの状況なら暴動が起きてもおかしくない」
といった人がおりました。

怠慢な官僚、年金、政治不在、政治家の不正、国民の怒りも限界に達しつつあります。

石油ビジネスと「人的資質」・・・「人は石垣、人は城」いつの時代も同じです

2009年04月01日 09時11分22秒 | Weblog
石油流通ビジネスも省力化でシステムに依存する部分が急速に増えています。
しかし、システムを運用するのは、基本的にあくまでも人間なのです。

まして、システム導入計画から構築へ、そして本格稼動開始という流れの中では、
経営者やシステム担当者の「知識、能力、センス、キャリア」などの「人的資質」が問われます。

当社のようなソリューション企業としては非常に言いにくいことなのですが、
システム納入に際しての打ち合わせ作業などの際には、
その企業における経営者のコーポレートガバナンス(企業統治)能力なども明確になります。
同時に、システム担当者の能力や考え方でその企業の潜在的な経営力をはかり知ることなどもできるわけです。

昔よりも、現代のほうが、システムを通じて企業の潜在的なパワーが明確にわかる時代になってきたようです。
それほど、システムに起因する企業間格差の拡大が明確になっているわけです。

既存の系列計算センターや汎用の「請求書発行システム」による石油ビジネス展開では、
この時代の生き残りはかなり難しいことになっています。

企業におけるコンピューターやコンピューターネットワークの管理者である
アドミニストレーター【administrator】 の能力や気分や好き嫌いによって、
その企業の命運が左右されるとしたら、怖いことですが、
実際に、そんなこともあるわけです。

一昨年あたりには、某老舗企業でそのような事態に実際に遭遇しました。
元売りからの出向社員と当社スタッフで協力して社内的業務改善やシステム構築に汗を流しましたが、
オフコン系電算室担当者の怠慢な業務で本当に苦労させられたものです。
元売り担当者と私とで「いつか、あのガラス張りの『電算室』なるものをぶち壊しさなくては・・・」と話し合っていたものです。

周囲の企業では当社による先進的なシステム構築が完了しており、
その企業だけが、遅れていたわけです。
驚いたのは、セールスルームに7が揃うとその日のガソリン代がタダになるという「スロットマシン」の拡販ツールなどが設置されていました。

ガソリンスタンドビジネスに「ダンディズム」のかけらもない、
老舗としてのステータスも何もない商法です。
元売から出向の部長と二人で「溜息」をついたものです。

その企業は、昨年淘汰されて、近隣で当社のシステムを早くから稼働させている同マークの企業に統合されました。
さびしい、気持になりましたが、これが現場の現実だと痛感した次第です。

大企業などのシステム構築などでは「責任回避」も出てきます。
全社的な基幹システムの再構築作業となったら、社内の各部署との意見交換やら
「業務のすり合わせ」などの打ち合わせも頻繁に行わなくてはなりません。
各部署の意見や要望を取り入れていると、
システム管理者に能力がなければ、いつまでたっても意見を取りまとめることもできないわけです。
最近では企業の各部署にベテランの「リストラ抵抗勢力」が存在していて、
業務を囲い込んでいたりして、難しい課題を小出しにしてわざと時間をかけたりします。

突発的に課題を出したり、極端なレアケース(まれにしか発生しない事例)などを提示して困らせたり、
抵抗勢力による、改善抵抗手法は、本当にいろいろと考えられる限りの手を尽くして襲ってきます。

そんなときにこそ、経営者と現場のシステム担当者の「能力」が問われるわけです。

経営者としては、そんな時にシステム担当者の「能力」をも極めるチャンスなのです。
そのスタッフに管理能力や責任能力、各部署からの信任があるのか。
単なる知識だけではなくて、部下や同僚に対する説得力や責任ある行動力が問われますから、個人の管理能力が明確になるわけです。

ですから、貧乏くじだと思う人間もいれば、出世のチャンスと張り切る人間もいるわけです。

企業として、経営者として、そんなときに「本当に必要な人材」と、
単なる「システム担当者」の区分を明確に見極める必要があります。

「よくやってくれた!」とボーナスをはずみたくなるような、
素晴らしい人材が見つかったら、経営者としては本当にうれしいですね。
そんなときに、経営者は企業としての明るい未来への構想がわいてくるわけです。

プロジェクト進捗の要諦は「スピード」です。
能力あるシステム担当者は指導力を発揮して、辣腕なパワーでスムーズに改善を実行させます。
無能な担当者に任せたら、企業自体のビジネスチャンスや成長力を損なうことになります。
まさに「天国と地獄」なのです。

「人的資質」というものは企業にとっては最大の「経営資源」なのですが、
反面では、企業発展のための「改善」などを妨げる「抵抗勢力」ともなり得る「もろ刃の剣」ともいえるわけです。

零細企業から中小企業へ、そして中堅企業から大企業へと成長していく段階で、
企業のそれぞれの段階にに課せられた「最大の課題(ソリューション)」が人材リ育成と「経営資源」の確保です。

まさに、「人は石垣、人は城」

いつの時代も、人材が最大の課題なのです。
こんな時代ですから、無能でやる気のない人材はドンドン解雇して、
優秀な人材を確保したいという経営者の方が多いようです。

あたりまえの事です。

中小企業でもやる気のある若い社員を確保できる。
今が、人材確保の最大のチャンスなのです。

物価の下落と「売れない時代」

2009年04月01日 06時24分26秒 | Weblog
今日は、四月一日でエイプリルフール。
そして、百年に一度の大不況を抱えたまま新年度がスタートします。

最近では、労働者の平均所得が落ちているようで、
あちこちで厳しい話題がいっぱいです。

しかし、色々な物価も下落していますね。
物が安くなるのはうれしいけれど、所得の下落幅のほうが大きいという層の人達もいて大変です。

物を販売する側に立って考えますと、より「売れない時代」が到来するわけです。
ところが、ユニクロやマクドナルドなど「衣・食」など、生活に密着したものは順調な業種の企業もあります。

私個人の見解ですが、高速道路の1000円割引などの影響で、
石油製品、特に「ガソリン」にはフォローの風が吹くような気がします。

高速道路のガソリンスタンドばかりが好調では困りますが、
少なくとも消費者は車で高速道路を使ってドライブする機会が増えるはずです。

郊外型のアウトレット型の大型ショッピングセンターなどもお客が増えるでしょう。
しかし、いまさらブランドものが売れるのでしょうか、
首都圏では軽井沢や御殿場、佐野ICなどの大型ショッピングモールなどに注目です。

うちの家内なども、「春物のゴルフウェアを買いに行きましょう」と張り切っています。

団塊の世代の退職で消費構造も変わってくると言われています。
ゴルフ場業界では「2015年」問題というのが話題になっています。
これから団塊の世代の退職で急増する「シニアゴルファー」
そして、『2015年には、その団塊の世代の人たちがゴルフマーケットから一気にリタイヤして、潮が引くように売上が急落する。』という説です。

これからの時代は、
世代や年齢層、業種や取扱商品によって、消費構造や売り上げも大きく変わるはずです。
それらを見越してのマーケティングが企業の将来の明暗を分けることになりそうです。

経営者たる者、消費者の立場に立って自ら消費構造のチェックや確認、予測なども必須な仕事になりそうです。
すなわち、これがマーケティング予測というわけです。

ところで、今後のマーケティング開発最大の要諦は、
自分の経営しているビジネスに軸足を置かないで、フリーな立場で「客観分析」をするということでしょう。

人間ですから、どうしても「我田引水」になりやすい。
ガソリンスタンドビジネスの将来についても冷静に予測分析する必要があります。

地域性などもあるはずですから、いろいろな個別的な変動要因も予測条件に組み入れて、自らの長期経営計画を立案することが大切です。

若手経営者にとっては「次の時代」を考えることも大切ですね。