紺屋(こうや)の白袴(しろばかま) という言葉があります。
染物屋の主人はいつでも染められると思っているから、自分のはいている袴がいつも白い。
プロといわれる人達ほど意外と自分のことに無頓着なケースが多いですね。
既存のビジネスフォームに安心していて、意外とコストの掛かるアナログな作業をしている企業が多いことも事実です。
『医者の不養生』 なんて言葉もありますね。
患者の世話ばかりしているお医者さんが、自らの不養生で病気になっていたのでは洒落にもなりません。
自分はプロだと自負している人間ほど、自分の業務環境や道具にこだわらずに仕事をしていることが多いわけです。
かく云う私も、最近までボロボロのノートパソコンで仕事をしていました。
調子が悪くても何だかんだ使っていましたが、
いまでは、会社と自宅の机の上には最新型のディスクトップが鎮座しています。
隣に放置してあるこれまでのノートパソコンをみたら、「よくもこれまで使っていたものだ・・・」とも思います。
知り合いのヤマダ電機のLAVI本社の店長が、「須賀さん、よくこんなマシンを使っていましたね・・・」と驚いていました。
「私はハードのメカには興味がなくて弱いんだよ・、ソフトウェアの『概念的』なことばかりこだわる仕事人なので。。。」
なんて、言い訳をしながら、視力も落ちてきたので画面の大きな高機能なものを購入したわけです。
幸い、社内には、ハードウェアの機能やスペックに詳しいプロが揃っていますからありがたい。
今までは、パソコンの部品まで交換したり、最新のOSに入れ替えたり、苦労していました。
ところで、最近のパソコンは、3Dのテレビまで観えるなんて知りませんでした。
IT関連の技術は本当に日進月歩ですね。
いつの間にか、
灯油配送管理システム「雪ん子」もクラウドで稼働しています。
数年前には、スタンドアロンでいかにもソフトウェアという感じでしたが、最近ではまさに「ビジネスソリューション」といったところです。
先日、「ガイアの夜明け」の取材で社内のサーバー設備が映された際には、
「ソフト会社なのに・・、サーバー設備はあれだけなの?」なんて、驚いていた方も実はIT企業の経営者。
そうなんです、社内にはメールサーバーと補助的なサーバーだけで、メインサーバーは他の場所にあります。
光ファイバーがあれば、「データセンター」の活用によりサーバー設備などは今までよりも格段に軽減することができる時代なのです。
プロでも、今までの概念や常識にとらわれて時代遅れになりそうな変化の速度だと感じます。
通信環境やIT技術の進化で、「灯油配送システム」も大きく変化しています。
ですから、開発業務もこれらの周辺環境の変化を想定しながら進めていかないと「時代遅れ」になるわけです。
時間と経費の掛かる仕事ですから、いつまでたっても開発と営業のエンドレスの追いかけっこなのです。
しかし、システムの進化により、『灯油ビジネス』は確実に根底から変化することになるはずです。
我々は、これまでの開発キャリアと実務現場からの蓄積された要望点などを確実にフィードバックしながら開発を進めてきました。
これだけ実績のある運用ユーザー様に支えられながら、ユーザー様と一緒に開発してきたという自負もあります。
これから、我々が目指すものは、日本のホームエネルギービジネスを支えるソリューション。
そのためには何が必要なのか、現場を見つめながら仕事を進めていくつもりです。
特に、消費者の利便性。そして、販売業者にとっては「販売戦略性」の強化
儲かる灯油のビジネスモデル確立です。
そうですね・、
仕事が忙しくて大変な紺屋さんの袴を
お客様が見ても素晴らしい物に染め変えてあげるようなプロのためのプロの仕事です。