ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「ビジネスマジック」の種明かし。

2011年12月22日 15時49分39秒 | Weblog

毎年この時期になると、当社には「灯油を配達してください」という間違い電話がよくかかってきます。
どうも、消費者の方がインターネットなどで調べて電話をしてくるようです。

そんなときには、「すいません・灯油の配送システムを開発、販売している会社なのですが・・・、」と説明します。

たまには、『灯油巡回販売の車がウルサイ!』なんて苦情まで来ますが、
その都度、事情を説明しています。
すると、電話の向こうから、「それなら、もっと一生懸命システムを普及させろ!!」
なんて、勝手なことを言われます。
我々だって、商売ですから一生懸命営業しているつもりなのですが・・・

まあ、灯油配送ビジネスもいろいろな業態がありますから難しいと思います。
どのようにしたら、灯油の消費者にご満足とご支持をいただけるビジネスモデルを創造することができるのか、
さらに、すべての消費者の皆様に喜んでいただけるような新たな業態開発を進めるために、
私も日夜頭を痛めています。

今日は年末の三連休。
今年最後の連休というわけなのですが、業務フローチャートと首っ引き。
徹夜で疲れた目をショボショボさせながら、まだ仕事をしています。

最近思うのですが、
データベースソリューションというものは、あくまでもデータが蓄積されてからの「販売集計分析」や前提とするお客様の「顧客管理データ」の整備状況が成功への大前提となるわけです。
まず、データを整備しながら、販売データも蓄積できてシナジー効果(複合的な効果)が発揮できるわけです。
ですから、今年はシーズンがスタートしてからの構築作業に追われています。

今年頑張れば、来年はさらに相乗的な販売効果が見込めます。
来シーズンの構築だと再来年からの「販売戦略」ともなりますから、「先手必勝」といったところなのです。

コンピューターなら、何でもできる。
「ホラ、鳩だって飛出せます。」なんて、まるで手品のようなわけにはいきません。
手品だって、周到な「種明かし」があるわけです。

ビジネスソリューションにも、実はデータ蓄積という仕掛けが必要です。
ソフトウェアはそれを具現化するための「ツール」です。
個人営業の「焼き芋屋」の親爺さんでも、ベテランは頭の中のデータベースと直感で素人とは全く違う結果が出せるというわけですが、
ビジネスソリューションというものは、だれがやってもレベル以上の結果が出せなくては導入の意味がありません。
企業にとっては、個人の能力や業務スキルに影響されない業務平準化が求められています。

そんなわけで、「雪ん子」導入企業では、
予測もできないような「ビジネスマジック効果」が可能となるわけです。
私の行うシステムプレゼンテーションは、「マジックの種明かし」のようなものだと思います。

しかし、マジックは誰にもできたら、少しも面白くはありませんね。
ですから、だれでもすぐに真似ができるビジネスモデルはいつまでたっても、過激な競争にさらされます。、
他社よりも優秀な武器を導入しそれを道具としてうまく使い切ることがポイントですが、
さらに、自らの修練と工夫が成功への道筋となるわけです。

それが理解できれば、ほぼ成功は間違いないと考えています。
以上、灯油ビジネスマジック講座でした。


年の瀬に向かって、

2011年12月22日 03時57分19秒 | Weblog

本年も押し詰まりました。
3月の東日本大震災から、年末には金正日の死亡まで、突発的なことが発生した激動の年も残すところ10日余りとなりました。
あとは、無事に年が明けるのを祈るばかりなのですが、

灯油ビジネスはこれから年末の年越しまでが最大のピークですから頑張りましょう。
今年は年末に至っても、元売から灯油専業者まで、まだまだプレゼンテーションが続きます。
難しい時代だとは思いますが、ここはチャンスと意欲的に取り組む企業も多いわけです。

石油ビジネスは底堅い需要に支えられていますから、見方によっては活性化しているようにも感じます。
一般的なSSビジネスの先行きは不透明というよりも、もはや「見通しが立てにくい時代」なのですが、
裾野が広い石油業界ですから、工夫と努力によりまだまだ可能性を拡大できるビジネスなのだと思います。

それぞれの企業の現在の「立ち位置」によって、考え方や今後の見通しも大きく異なる時代ですね。
こんな時代は、独自性のある『得意技』を持っている企業が強みを発揮します。

世の中に需要があり、消費者の支持を得られる企業業態が生き残る。
当然のことなのですが、当たり前のことが理解できない経営者が増えていることも現実なのです。

自ら新しい消費者ニーズを掘り起こす努力、それをビジネスモデルとして確立できる能力が問われています。
「待ちのビジネス」では生きられない時代なのです。
ですから、一般的な「ガソリンスタンド」というビジネスフィールドの枠の中での不毛な論理は、
すでに意味をなさない時代が到来しているのです。

私は、今では石油業界の周辺ビジネスに携わっている人間ですが、
石油ビジネスを通じての失敗や成功を重ねながら、バブルのど真ん中を生きてきました。
そして、いつの間にやらまた求められながら、この業界の片隅で生きている。
そして今でも、誰よりも多くこの業界の経営者の方と真剣に向き合っていきているつもりです。

そんな私から見ていると、
過激な物言いかもしれませんが、わずかな販売ボリュームでWTIの市況動向を論じながら商売するよりも、
自らの「立ち位置」を確認しながら、今なすべきことを模索している経営者が勝ち残る時代だと感じます。
「ガソリンスタンドの社長」である前に、ビジネスマンでなくてはいけません。
もっと「商人」であり「実業家」であるべきです。
「起業家」であれば、もっと可能性が拡大するはずですね。

年末に至って、閉鎖するガソリンスタンドの情報も聞こえてきます。
経営者の顔が浮かびますが、今になれば当然の帰結であるようにも思えます。

「あの頃」、
私と先代社長は仲が良くて、お互いの石油ビジネスについて論じ合っていたものです。よくゴルフもしましたね。
ご子息が元売の子弟教育を経て、跡を継ぐことになったと嬉しそうな顔で奥さんと話してくれました。
彼が死んでから、傍で聞いていたご子息が社長になり後を取ったと聞いていますが、
そのSSも、今ではあの〇〇〇商会に買収されました。

淘汰される側も買収する側も、経営者と会ったことのある私ですから時代の流れを感じます。

『売り家』と唐様に書く三代目 ・・・
時代は、変わります。