むかーし、むかし、母がお米を拾い集めていました。一粒ひとつぶ大切に
なのに、私はそのお米をちゃんと食べてきませんでした
実家は農家で、リンゴ畑もありました。その忙しさは、子供の目から見てもよくわかりました
あまり両親には、かまってもらえません。その影響で、親の愛情はほとんど感じられませんでした
しかし、親となって、その苦労が身に染みてわかるようになりました
米粒を拾い集めている母親の背中がずっと忘れられないのです
そのせいか、私もこぼれたお米をよく拾い集めています
10kgのお米を750gに小分けしてみました
毎日土鍋で炊くので、米びつに入れてもすぐになくなります
今も息子のごはんの量は180g、私が240g(たまに、300gのこともあります)
体を患って、ようやくごはんのありがたさがわかりました
同じことを繰り返すようですが、大人の自家中毒(正式名ではないようですが…)になって
初めて35kgを切りました。食べることも水を飲むこともできず、ひたすら吐いていました
一晩で1kgも減って、どこまで減るのかと、恐怖心を覚えました
あの苦しみはもう味わいたくありません…
大人の自家中毒は再発もあるようですが、なんとかおさまっています
今は別の形で、体重が減ってしまったのですが、それも今は落ち着いてます
体重が減ることに、こんなに恐怖を覚えたことはありません
精神的なもので、体重が増えない、ということは、自分でもわかっていましたが
まさか、夜間尿で体重が減り続けるとは思いませんでした
夜間尿が治っても、体重はなかなか増えません
以前は減ってもすぐに増えていたのですから…
今思えば、前回の夜間尿は、たぶん、ですが、やはり更年期症状の現れだったのかもしれません
当時やたらと精神的に不安定でしたから
特別不安なことがあると、夜中ふっと目が覚めて、心臓がトクトクっと静かに音がします
夢うつつの状態から、心臓の音が聞こえるようで、そこで目が覚めるのです
自分でもよくわかりました。精神的な苦痛があるのだな、と…
最近はあまり姑の夢をみなくなりましたが、時々うなされるのです
どちらかというと、ちょっとしたことでも、トラウマになってしまいます
酒乱による父親の暴力で、私たち きょうだいは みな、心に闇として抱えています
お酒を飲んでも、飲まれるような人は、苦手です
たばこも極端に吸う人は苦手です。食に関しては、なんでも食べてくれる人が理想です(苦笑
母親は父親から逃れるたびに、雪の降っている時でも外へ逃げ出していました
子供心に、いつもどこへ逃げているのだろう?と、不思議に思っていました
そして、私は毎日泣いては、祖母と一緒に寝ていました
泣いて逃げる母と、包丁を手に持つ父。我慢しきれず、父にはむかったこともありました
普段は無口な父。けれど酒を一口飲むと豹変。亡くなった今でも父のことは許せていない
母のことは、自分も親となって、少しずつ理解できてきたが、母のことも最初は、嫌いだった
「おまえら(特に私を)を置いて、家を出たい!」と何度も聞かされたからだ
父親のそばに行くと、テレビを観ているだけで、叱られ
母親のそばにいると、「家のことを手伝え!」と小言ばかり
私はなんにもできない、ただの少女になってしまった…
だけど、お米を大切にする母の姿を思い出すと、なんとなく落ち着くのである
今日は煮豆ではなく、納豆を食べました
味噌汁には干し椎茸の戻し汁、パスタのゆで汁、お刺身のたこから出たうまみのつゆ少々
(基本的に、こういうことは本当はやってはいけないのだが…)
自家製の味噌、人参、玉ねぎ、長ネギ、椎茸、しめじ、えのきだけ、油揚げなど
野菜は下処理しておき、前夜すべて一緒にし、そろえておきました
ご飯を炊くと同時に味噌汁をすぐに作れるように、と
だし汁と一緒に具を入れてしまい、あとは弱火で煮込むだけ
最後に味噌を溶きいれ、そしてご飯が蒸らし終わったら味噌汁を添えます
翌日のほうが、野菜からもっとだしが出ると思うが、これだと息子の舌が…
そこで少しだけ、だしの素を入れて調整しました
今はどんな料理にも油を使いますね。だけど油を使わないほうが、実際には料理上手だと思うのです
そういう料理研究家も 少ないというか、あまり見受けられません
カロリー(ダイエット)と糖質(ダイエット)とは全く違うイメージですが、私には同じように感じられます
カロリーを意識しないで、糖質を意識して、ですか?
一度そのような本を手に取って読んでみましたが、やはり首をかしげてしまいました
あかん、私の頭が悪いのか…
今は数々の料理の本も読まなくなり、ひたすらうちにあるもので、作っています
やっといつもの私に戻れました。また、今でも歯の疼くような(一歩手前)も多少あります
歯の痛みなのかよくわからない時は、なにも考えないようにしています
歯のことは忘れてしまえ、ということで、歯磨きも忘れてしまいます
確かに精神的に不安定な時は、自分のこともままならないので、人のいうことには不満たらたらです
本人、冷静ではないのですから。食事も満足に作れません。作れる状態ではないのだから
どんなことばを浴びせられても、否定はしないこと
わけのわからない症状に悩まされているのだから、心静かに受け止めるしかありません
相手の心がよくわからなくても、です
否定されればされるほど、人は悲しくなるものです
悲しみも心の痛みも症状も、みな 人それぞれ 違うのですから
人の助けは必要ですが、やはり自分が立ち向かうしかないのですね
どんな小さなことでもいいので、自ら立ち上がることです
私は、お米という存在に目を向けました
本当に、お米(ご飯)が、薬となるのか…そういう思いで、ご飯を食べています
私の(苦しみの)ピークは、今通っている歯医者さんの前で、涙ぐんでしまった、ことでしたね