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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

首都高新料金のまやかし

2008-01-26 00:52:00 | 日記
  朝日新聞の今日(2008/1/25)の朝刊「私の視点」の高原太郎さんの文を読んでいたら、首都高速道路の値上げで疑問に思っていたことが明快に書いてあった。
  
 結局値上げになるのではないのか?
 首都高を実家に行くのに頻繁に利用している私としては、値上げではないという首都高側の説明が、どうも腑に落ちず、それに、まだ我が家ではETCも搭載していないので、それを半ば強要するようなやり方にも不満でした。

 高原さんの説明によると、「現行より負担ましになるお客様が半数を超えない料金設定になっている」という首都高側の説明の根拠は、「現行料金超46%」「現行料金以下54%」というところにあったらしいのですが・・・

 同社のウェブの説明図http://www.shutoko.jp/etc/guide/kyoribetu-ryokin/pdf/meeting_05_1.pdf <意見募集案P24>に見られるように、現行料金以下となる54%の矢印は、「値下げの22%」と「現行と同じの32%」の合計になっていて、言い方を変えれば「現行料金以上78%」「値下げ22%」ともいえるものであったというのです。
 
  そこに気付いた高原さんが、1月18日に首都高におかしいと指摘したところ、首都高側は、ウェブ表示を「値下げ」「変わらず」「現行料金超」と迅速に変更。
  「現行料金以下になる人が半数以上」から「現行より負担ましになるお客様が半数を超さない料金設定」へと、値下げの印象を与える表現は引っ込め、調子を下げた表現になったそうです。
  ということで、高原さんはその対応は高く評価する口ぶりでしたが・・・
  
  でも、結局利用者が現状と同じ距離を乗ると仮定すれば、平均814円で現行より16%の値上げになるそうです。まさに、値上げになる人の方が値下げになる人の2倍以上になるという、平均値で100円以上の値上げとなる訳です。
  
  今回のことで、数字の魔術、言葉の使い方の魔法に気をつけないといけないと、改めて肝に銘じました。

  さてさて、ということは、やっぱり値上げなのですが、値上げと言わずに姑息な態度で値上げを押し付けようとする首都高の体質、問題ですよね。最初の値下げであるかのような表現をとっていたことのお詫び訂正もほしいですよね。

しかも、短距離は値下げになるといっていますが、それで短距離利用者が増えたら、ただでさえ合流地点で自然渋滞がおき平日などは「低速」道路なのに、値上げしてますます渋滞悪化となると予想されます。
  値上げされて、渋滞が悪化して時間がかかるようになる新料金導入に、私は断固反対しま~す。
  同サイトhttp://www.shutoko.jp/etc/guide/kyoribetu-ryokin/で、意見を送れるようになっていますので、意見のある方は送りましょう!


*最初にこの記事を掲載した時には、あわてて過去記録の図を見て間違ったコメントを載せてしまいましたが、訂正後の首都高の使用図は、http://www.shutoko.jp/etc/guide/kyoribetu-ryokin/pdf/an_gaiyou3.pdf 5ページに掲載されているものでした。謝罪して訂正します。
コメント
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