いやはや、もういろいろな苦しいことがあって、徹夜をして乗り越えたり紆余曲折あり、そのたびに月を見て慰められたり、ピアノを弾いて心を落ち着けたりして、「月曜のレッスンまでにはどうにか乗り越えて、レッスンを迎えるぞぉ~」と心の目標にしていました。そして、どうにか、大波を乗り越えて、小波も乗り越え、ヘロヘロになりながらも辿り着いた月曜日でしたぁ。
頑張りました。どうにか、最後の山も乗り越えられて、レッスンへ。
まず最初に弾いたのは、藤井英一さんの練習本「ステップアップ・ジャズピアノ」から「朝日のごとくさわやかに」。これは、結構左と右の対話が入り組んでいて、簡単そうに見えて手強いアレンジでした。特に難関が下のフレーズ。
上段の1番右のGを弾いたあと、右手だけなら問題なく弾けるフレーズなのですが、左を入れると、この左手の左から2番目の和音が半拍早くでるのが難関。これを正しくいれようと緊張すればするほど右の音の入りを崩す。それが上手くいかないとさらに先がメロメロに。さらに、この右の節をまたいだスラーが困りもの。5回やって1回も正しく弾けない。右だけ3~4回弾いて、左を入れてと繰り返しますが・・・
レッスンでもゆっくり弾くとどうにか嵌まっても、曲のスピードに乗って弾こうとすればするほど、ここで間違えるか減速してしまいます(汗) 結局、ちゃんと弾ける確率はあまりあがらないまま、(この通りに弾かなくても・・・弾けるやり方で左を入れれば)の雰囲気となりました。苦労のご褒美に、先生が左で伴奏をつけて下さることになり、楽しく一緒に連弾。但し、やっぱりこの場所で一回中断してしまいました。ダメだ~。でも、その後は上手くいって、この曲を終了。あとは、ひとりでこの魔のフレーズについては修行します。それにしても、藤井さん、ひねりキツいです(泣)
次は、藤井さんの編曲のガーシュイン・イン・ジャズから"A Foggy Day" 聞いた事のある曲ですよね。リンクしたyoutube の演奏より、このテキストについていたCDの演奏は速くて軽快でした。でも、前回の”Somebody Loves Me"で、2連符でジャズなので「タータ」と弾くべきとろろが、間違っていたのが気に掛かり、出だしのメインフレーズの2連符の弾き方がどうも自信がもてず・・・CDを何回も聞いては修正したのですが・・・。で、前回の譜面を出して、2連符の間違って弾いたところが直っているかを確認。そして、それは直っていると分かって、今度は似たようなこちらの”A Foggy Day" の問題部分も間違っていないか、まずは確認して頂きました。意外にも、「問題ないですよ」の先生の言葉に、ひと安心。「でも、問題にしている所より、かえってその後の2分音符や全音の部分が短くなっているのが気になったかな」に思わず「!」。なるほどぉ~、思わぬところに落とし穴が(笑)
それを修正して、アドリブ部分へ。この藤井さんの教本はアドリブ部分も書いてあるのですが、怖い!息がつけないように長く続くフレーズもあり、速いところもあり、途中で弾きやすいところにくると、幸せな気持ちになります(苦笑)。でも、この難しさがチャレンジ精神をくすぐる? 先生も私の苦労していることを感じながら、「左は適当に入れても、右手のテンポを崩さないのが大切」と言いつつも、「結構、ジャズらしく弾けるようになってきましたね」との激励。有難うございます。次は、後半を見てくることになりました。
最後は、先生が即興演奏をそのまま収録したCD ”INNER GARDEN"のPART1の2回目。「即興の曲だから、全然書かれた譜の通りに弾かなくてもOK」というお墨付きを前回頂いて、解き放たれた犬状態に(笑) でも、1回目に弾いた時は、なんとなく思いが乗らないままに弾く結果に。それでも、先生が「まとまってきましたね」と言ってくださったので、いえいえ、もうちょっとちゃんと弾けそうなんです。と2回目にチャレンジ。1回目よりは、気持ちが入って、自分でも80点くらい? 先生が、「最初の出だしは、さらにゆっくり弾いて、音の余韻をしっかり楽しむような弾き方をしてもらいたいかな」と伝えられ、卒業に。
この曲には、本当に救われました。心が波立ってイライラした時、元気を失って「もう、やだなぁ~」と沈んだ気持ちになった時、先生の「音の余韻を聞くような気持ちで」といった、正にその気持ちで、最初のフレーズで魂を鎮め、ニュートラルな気持ちに切り替え、だんだん力を感じてきたところで、アップテンポにして、高音に上っていくところで気持ちを上げて・・・と自分の精神コントロールをすることができました。音楽療法も手がけている先生ですが、先生の曲には確かに「治療」に繋がるような何かがあると今回 心から感じました。この音楽という"remedy"を生活の中に持っているか持っていないかで、人生は随分と違うと思ったことでした。
ちょうど、中学に入学した孫娘が、部活を運動系にするか吹奏楽にするか迷っているとLINEがあったので、「吹奏楽いいねぇ。音楽は人生を豊かにしたり、勇気づける力があるからね。はあちゃんも、ずいぶんピアノに助けられてきたから」とメールしました。後で、吹奏に決めたとメールが来たので、いつか、孫娘の楽器に合わせて、一緒に何かを演奏する夢も生まれました。音楽はいいなぁ~~~。さあ、これからも頑張ろう!