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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

寝る前にひとり見た月

2021-10-31 13:25:52 | 惑星・天体ニュース

   寝る前にひとり見た月。もともと月を見上げるのはひとりで見上げることが多いのですが、それでも朝とか昼だと、友人や家族に「今、月がこんな所に見えているよ」とか写真をLINEで送るとかするので、気分はひとりではないことが多い。

   でも、昨夜の月の出は、0:24。実際に我が家から見えてくるのは1時間後の1時半頃。昨夜は、ついつい月待ちも兼ねて夜更かし。それでも、待ちきれずにお風呂にも入り防寒してちょっとだけ様子を見に出てみると・・・

     

     まずは、急いで数枚撮ってからよく見ると、電線と電線の間に絶妙に入って私に会いに出てくれていたのでした。静かでもう誰も起きている物音も聞こえません。お月様と2人きり。

    「お月様、ごんばんは。お月様って、いつも私が会いたいなぁ~と心から思うときに出てきてくれるのね。本当に今日も出てきてくれてありがとう。私には力が少なくて、伝えたいことが人に充分伝えられないけれど、明日はとても大事な1日。みんなにしっかり行動してほしい」

    結局、私と意見の違う友人たちと、お互いに耳を貸しあうことはできたけれど、どちらの意見が正しいとか、投票行動まで変化するような結果にはならなかった。日本をよい方向へと持っていきたいとは互いに、選ぶところは違ったままのような。

    でも、まずは最後まで、違う意見の友人達とも話し合えたことはよかったとしようと思う。この先も友情を続けながら、さらに先で互いにすこしずつ互いの意見をはねつけずに聞きあって進んでいこうということだってできるだろう。私と意見の同じ友情も、意見の違うひととの友情にも変わりはない。それこそが大切だ。

    後は、今日の選挙の結果で、より多くの人が自分の将来を見据えて、しっかり考えて投票してくれること。日本人の総意がどう出てくるかは、できれば私の望む方向にすこしでも近づいてほしいけれど・・・。お月様、力をどうぞ下さいね。

    

    お月様は、一瞬強く光を放ったと思うと、暗くなっていき・・・

           

       一瞬、全体の輪郭をみせながら、お月様は私の声を聞いてくれた後、雲の中に消えていきました。

       今朝は、午前中は曇りでしたが、午後になって雨が降ってきました。午前中の投票所は、珍しく長い列ができていました。こんなことは、この近所の投票所では初めてでした。候補者の名前や政党名は覚えられますが、最高裁判所裁判官の国民審査の方の名前は覚えきれず、公報を手にしてチェックしていたら、前後にいた方と話すきっかけになり、面白かったです。これも、列に並んで一緒に待っていたからこその大事なふれあいでした。

       この国民審査については、ウィキペディアのココに興味深い記述がたくさんありましたが、今年は11人!やけに多いなぁ~と思ったら、それもそのはず、この審査始まって以来の最高の対象者だったようです。

       注目したのは、女性が2人だけということ。歴代の187人の裁判官(現在の15人を含む)のうち、女性はわずか8人(4.3%)。1人は一昨年10月、1人は今年1月の任命。もっとしっかり増やしてほしいですね。結構、最高裁では、国民の投票権 一票の重さの違いや、夫婦別姓のこととか生活に密着していることも出てくるので、これを機会に国民の半分いる女性の意見が反映するように最高裁判書の裁判官に興味を広げることも大切だと思いました。

       さあ、投票率は上がるでしょうか。そして、結果は・・・。

追伸)今日の最高裁判所裁判官の国民審査は11人。では、15人の最高裁判官の残りの4人は?と思った方のために、追伸を書きます。

    

      これが、残りの4人の裁判官で、ここにも女性はいません。ここにあるように、この4人がどうして今回国民審査の対象にならなかったかというと、先ほどご紹介したウィキのページにも説明があるように、任命後初めて行われる衆議院議員選挙で国民の審査を受け、その後は審査から10年を経過した後に行われる衆議院総選挙の際に再審査を受け、その後も同様とする(日本国憲法第79条第2項)と憲法に定められているからです。2017年の衆議院選から10年経過していないからなのですね。定年が70才なので、よほど早く最高裁判所の裁判官にならないと再審査を受けることにはならず、実際1963年からは一度も例がないようです。アメリカの最高裁は終身だという話が去年騒がれましたね。地位が揺るがないのが安定した裁きの基本として大事だからでしょうか?

 

 

 

 

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渡辺かづき先生とのレッスン196

2021-10-30 23:39:03 | ピアノ

     今日は、出かける前から嫌なことがあり、ムラムラした気持ちでいたのですが、レッスンにはすごく楽しみなことがありました。

                  2回前のレッスンの時に、先生にお願いしていたオリジナル曲で”Eyes Of The Haert".の(CDで先生が弾いていた印象的なイントロとアドリブを弾いてみたい!)と私が話していたのを先生が(CDを聞いてみたら、どうにか譜起こしができそうなので、次回レッスンまでにしておきます)との予告を頂いていたからです。

     だんだん先生の家が近くなると、だから気分がすこしずつ晴れやかな気持ちになってきました。

     今日は、藤井英一さんのジャズ教本で最近仕込んだ・・・

     

    ①同じ音の打ち始めの方を、できるだけ弱く長くテヌートで弾く。

    ②第2音と次の拍のあたまの音の間にごくわずかな隙間を作る。

     の原則の見直しが面白くて、またもや古い曲を引っ張り出して弾き直して、この原則を身につけようと練習してきました。

     最初の曲は、「ステップアップ・ジャズピアノ」から「嘘は罪」。けっこう弾き直してみたら、正確には弾けてなかったことが分かったので、甘えずに厳しく練習してきました。真面目に弾いてみると、リズムが手前で左手がジャズらしくウラで弾くようになっているのと、頭出だすのがある。特にC1の頭で左が出るのが難しくて、苦心して練習してきました。

     お披露目してみると、はたして・・・その部分C1の頭もさることながら、その前の「4分音符が短くてオカシイ」とのご指摘が。注意されて初めて、「確かに!」とリズムがめちゃくちゃになっているのに、気づきました。何回かトライするのですが、なかなかできません。タータタとなるのが、癖がついてタタータになっていて、修正がなかなかきかず、苦労しました。もちろんさらにC1の左の頭だしも、練習にもかかわらずヘナチョコニ(泣) 注意していたつもりでしたが、さらにその先には、それぞれの4小節の終わり方に「タータタ」と「ンタタータ」があり、それがつい混同して弾いていたのも出てきて、難題が山盛り状態に。トホホ。

     次回に再度修正練習予定に。

     次は、これも過去に弾いた藤井英一さんの”Love Is Here To Stay" 。まずは、アドリブの手前まで弾いてみると・・・。これは、Bの最後から2小節目の弾き方が、問題となり、これも汗汗汗。そして、それを進めていくと、Cの最後から2小節目には、問題になったBと出だしは同じで4小節目にスラーになって音を切ってはいけない(!)という別パターンが出てきて、がんばってBに慣れたところで、さらにうっかり切ってしまうと先生から「あっ、また切った」との声が。そして、やっとアドリブに辿りついて、アドリブを弾くと、「繋がりが切れているところがあって、説明しきれない。ちょっと注意していくと大変すぎる」との絶望的なご注意。やれやれ。そこを、諦めて先へ行くと、テーマに戻って、さらに最初のB、Cの苦難の2パターンが繰り返されていて、またもやできない汗汗汗。すいません。練習をやり直してきます。

     そして、今日の最後の曲は、これは藤井さんではなく先生のオリジナル曲で”Tara 's DreamⅡ”。 これは短くコンパクトで、軽快。好きな曲なのですが、ジャズののりが慣れなくて1回目は途中で諦め、2回目もまだまだイマイチで諦めた曲でした。少し分かってきてアドリブもCDかラ聞き取って、凄く苦労して譜にして練習をしてきました。さあて、うまく弾いて先生を驚かせようと思ったのですが、あいにく流れるようには弾けず、あちこち頓挫。でも、アドリブも入れ頑張って弾き終わったものの満足いくできではなく、「あ~うまく行かなかったです」と残念がると、先生は、「正直、もっとダメかな~と思っていたら、ずいぶん弾けるようになってきてましたよ」との意外な言葉。テーマ部分はあっていたようで、Bのちょっと曲調が変わったところもつかえながらも間違いはなかったようで、少しホッとしました。

     アドリブは、スムーズではないものの、先生のCDのアドリブの雰囲気はちょっと再現できていたようで、久しぶりにCDのアドリブを先生も懐かしく思いだしたようです。確か、数年前のライブをまだ見に行っていたコロナ前に、アンコール曲だかに長いバージョンでアドリブも違って演奏していた先生なので、CDの音とは違ったイメージになっていたので、過去を少し振り返させるくらいの演奏にはなっていた?フー。

     そして、アドリブの話を少ししてから、いよいよ、頂けました!!!!”Eyes Of The Haert"イントロと、さらにアドリブの半分!!!!!やった~っ。先生が模範演奏も弾いてくださいました。イントロはトロケルような美しい静かなメロディーです。「イントロはすぐできたんですけど、アドリブは凄く大変で、半分までしか譜にできなかったんです。でも、後半の方が、簡単かも知れない。けっこう、弾いておもしろかったので、いつか後半も譜にできるかもしれません」と先生。「その『いつか』、期待しています」

     さあ、練習です!

     先生は、2年ぶりのライブを柏のウーであり新メンバーでするので、ちょっと忙しいそうで、3週間後にレッスンがなってしまうようですが、ライブも楽しみなので仕方ありません。長いですが、その間、イントロとアドリブ頑張ります。

 

 

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昨夜の月と朝の月のダブルお月見ぃ!

2021-10-30 22:28:16 | 惑星・天体ニュース

   昨日は、朝に見た月をアップしましたが、夜寝るのが遅くなり、夜昇ってきたお月様をみることができました。

   

    これで、昇ってきたお月様に「おやすみなさい」を言って寝て、朝は起きると凄い快晴。まだ、お月様が空の高いところで待っていてくれました。結局、今日は12時過ぎまでお月様が見られました。

     

    さすがに、この後は地平線近くは薄雲があって見られなくなり沈んでいきました。

    今夜は、月がでない日なので、もうお風呂に入って寝ようかと思っています。月がでない???

そうなんです。月の出の時間をみるとー:-となっていると思います。月は日付が変わるとすぐ0:24には出てきますが、電線の上とか見えるところにでてくるのを待ってはいられません。明日は投票日。早く寝て、朝のお月様に「素晴らしい結果になるますように!」と、お願いしようと思います。

 

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選挙へ行こう<中筋さんの動画公開>

2021-10-29 22:04:30 | 知ろう福島のこと

    日本は投票率が低すぎる。さらに、高齢者の人の方が今や人口動態的にも多い所に加え、高齢者の投票率が若者より高いために、若者が投票行動を怠ると「シルバー民主主義」というような高齢者優先の政策に偏ってしまう。そもそも、選ばれる政治家が特に平均50才以上と高齢化している。下は、2019年の参議院の当選者の平均年齢だが、さて今回の衆議院選挙の当選者はどうなるだろうか・・・。

     <時事通信社のココから転載>

     そして、そうした政治家を選んだ側を見てみると・・・70才代以上は高齢のために投票率が落ちてはいるものの、他の年齢別のグラフは、見事に年齢が高いほど投票率が高い。今や日本は高齢化が進み、有権者数も高齢者が多くなってきている中で、若い人が投票を怠っていると、「若年の意見力は団塊の4分の1にも満たず~」とYahoo newsのココで書かれているような事態になって、シルバー民主主義がまかり通り、未来を背負う若い世代の意見が充分政策に反映されないこととなるようだ。

        総務省・国政選挙の年代別投票率ココから転載>」      

     

      私は高齢者に属する立場だが、実際に未来を生き続けていく若い人たちの意見が政策に反映されないのは拙いと思う。街頭のインタビューで、でも誰に投票していいか、よく分からないといっているのを聞いたが、是非、ネットの発達している今なら、検索してちょっと調べてみれば分かるはずだ。政治に興味も湧いてくるだろう。

      結局は出馬を断念したが、IR事件のように懲役4年の実刑判決を受けても控訴しながら立候補すると主張していた議員もいる。しっかり、探偵になったつもりで調べてみよう。

      さて、お待たせいたしました。タイトルの写真家・中筋純さんが、アップしていた選挙キャンペーンの動画です。動画をクリックして頂くかココからご覧ください。

        

        「僕たちの未来」というタイトル。ほんの1分39秒の作品だが、中筋さんらしい作品となっている。「原発再稼働を許すか、許さないか」これも、地震国に住む私たちにとって、どの政治家・政党を選ぶかの決定的な決めてになるだろう。

        なぜなら、北朝鮮のミサイルだ、中国の猛威だと軍拡を是とする党もあるが、戦後76年間、日本は他国からの攻撃で死者を出していない。でも、2011年の東日本大震災の福島事故では、命を失い、自分の家に住めなくなり故郷を奪われた人たちがたくさんいる。関東ですらホットスポットがあり、除染活動が行われて大変だった。私は福島事故を知って、孫2人を連れて長崎に当時単身赴任していた主人のところに避難したが、首都圏も避難地域になる可能性は充分にあった。映画や記録を見ても、首都圏避難がなくて済んだのは「奇跡としかいいようがない不幸中の幸いに恵まれたからに過ぎない」。

        狭い国土の日本に、廃炉にされていない原発が全国にある脅威。そこをミサイルで攻撃されたら、原子炉は強固であっても、脆弱な配管設備などが破壊されたり、電源停止されたら・・・悲劇は攻撃がなくても、自然災害でも福島事故のようにいつ起こるか分からない。軍拡より、自然災害への備え、廃炉の方が優先されるべき緊急案件だと私は思う。

        さあ、いよいよ明後日が投票日。あなたの1票を大切に使おう、未来のために。

        「入れたい政治家や政党がない」という人も多い。それなら、「マシな政治家や政党に投票しよう」。そして、その政治家や政党に、自分の意見を伝えて、実現してもらえるよう働きかけよう。そのためには、他人の意見を聞かずに暴走し、問題を起こして説明を求められても説明責任を果たさず、情報公開もしないような政党には入れないことだ。そんな不誠実な政治家を選んだら、その結果に、今度はあなたも一緒に責任をとらないといけない。

        ひとりでも多くの有権者が、「原発の再稼働を許さない政治家・政党」を選んでくれることを、私は心から願っている。

  今朝見た昨日の夜に昇ってきたお月様にも、お願いしておいた。

         

       

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朝と夜と2回お月見しましたぁ~!

2021-10-29 00:42:33 | 惑星・天体ニュース

  昨夜のお月見に続き、今朝は寝坊したにもかかわらず、お月様に朝も会うことができました。

  

    というのも、ものすごい快晴だったのです。この後、11時でもまだ見えていたお月様。昼12:31に沈んで、再び昇ってきたのは22:22。なかなか昇ってこないので、ついついまた待っていると、こんなお月様が昇ってきました。

       

       ちょっと日付を越えてしまったので、同じ日ではなくなってしまいましたが、28日の内に昇ってきたお月様です。夜明け前の5:05に下弦の月となるので、もうほぼ半月に見えますが、月の「海」の縁が太陽の光を浴びて、糸が伸びているような不思議な光る線になっているのが面白いですね。

       そういえば、夕方にも空を見上げたのですが、何を見ようと思って空を見上げたかというと・・・

       

       金星です。今、金星は12月上旬に向けてどんどん明るさを増しています。見える位置も少しずつ変化していて、以前見えていた位置よりずいぶん南寄りに見えています。

       今日は雲があいにくでてしまいましたが、ちょっと雲が薄くなると、写真のようにピカリと光り現れる金星。明るいです!是非、夕方は、南西の空にいる金星を見つけてみましょう。

       そして、今日はちょっと見えづらかったですが、金星にだんだん近づいて来ている「土星と木星ペア」にも注目です。金星に負けない位明るい星が南東に見つかったら、それは木星です。

       木星を見つけたら、少し戻って、木星の右にやや暗めの土星を見つけてみましょう。 木星、土星、金星、3つの惑星が夕方はとてもきれいに弧を描くように並んでいますよ。まだ、「土星と木星ペア」と金星の距離がやや離れているので、3つの惑星を一緒に撮るのは難しいですが、これからどんどん近づいて来て、3惑星の集合写真が撮れるようになりますよ。注目です!!!

       さあ、明日もまだ半月のお月様ですから、青空で「おはよう!」とお月様に出会えるかもしれません。夜見損なった方は、是非青空の中の白いお月様を探してみて下さいね。けっこう空の高いところにいると思いますよ。沈むのは、13:12です。

       今日も無事に1日を終えられたことに感謝して。明日もいい1日になりますように!!!おやすみなさい。

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大谷のコミッショナー特別表彰で思うイチロー、そしてひとりの女性受賞者の偉業

2021-10-27 23:18:43 | イチロー、5000本...

   大谷翔平が、1910年代後半に二刀流として活躍していたベーブ・ルースの再来ともいえる投手と打者の二刀流で活躍。打者としては、打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁までも記録。ホームランダービーにも出場し、優勝はできなかったが喝采を浴びた。その活躍から、今日、大リーグの「コミッショナー特別表彰」を受賞した。

   そのニュースが流れるたびに、日本人として2人目と報道される事で、2004年に同賞を受賞したイチローの映像も流れ、イチローの偉業が思い出されうれしい1日となった。そう、イチローは2004年、262安打を放ち1920年にシスラーが記録した257安打を「84年ぶり」に更新。2度と破られることはないとされていた記録を破ったのだ。

    <Sports Naviのココより転載>

     上記の記事には、凄いことが書いてあったので、文章も一部を下に転載させて頂く。     

< 並び、超えたのはいずれも10月1日のレンジャーズ戦。あのとき、一塁側の客席からは、シスラーの長女フランシスさんと孫たちが見つめていた。記録達成の瞬間、塁上でチームメートに祝福されたイチローはそこへ歩み寄って、感謝を伝えた。「わざわざ遠くまで足を運んでくれて、ありがとうございます」

 シスラーとの関係には後日談がある。2009年7月14日、セントルイスでオールスターゲームが行われたときのこと。その前日の午前、イチローはシスラーの墓参りに出向いた。「シスラーが亡くなったのは、1973年3月って書いてあったんですよね。その秋に僕が生まれてるってことが、今日、やっぱりそうだったんだってことが、ちょっとこう、特別な思いがありますね」>

  「生まれ代わり」ということ。本当にこの世にはあるのかもしれない!

  そして、さらに注目したのが、あと2つ。この「コミッショナー特別表彰」について調べてみて、最後のジータから数えて7年ぶり、日本人ではイチローの2005年の受賞から16年ぶりの快挙と言っていたので、(いったいこれまでに何人の人が受賞してきたのだろう)と調べてみた結果・・・ウィキのココに、受賞者が16人と思ったが、実はイチローの入った年の、2001年のシアトル・マリナーズが、116勝46敗の記録で地区優勝。1シーズン116勝を記録したのは1906年のシカゴ・カブス以来ということで、チームとして唯一の受賞団体となっていたこと。

  *ついでながら、マリナーズはこの年も、その後リーグチャンピョンにはなれなかった。そのため、優勝チームの選手に与えられるチャンピョンリングを手にした日本選手はたくさんいるのに、なぜか一番大リーグで活躍したイチローが、このリーグチャンピョンリングを手にはできなかったのも、思い出した。

  さて、そして、さらに異色なのが、2人の非選手が受賞しているのだが、その一人が女性だったことだ。

  2007年に有色人種のMLB選手としての先駆者となったジャッキー・ロビンソンの妻・レイチェル・ロビンソンさんは、マイノリティの学生に教育とリーダーシップの機会を提供する非営利団体「ジャッキー・ロビンソン財団」を設立。今もその財団は、奨学金で学生達を支え続けているというのだ。人種差別が長く続いたアメリカではあるが、多くの米国人が先駆者となり後進に道を切り開き、良識のある人たちがそれを支えた。また賞を性別や人種を越え与えてきた。そんな米国が、やはり素晴らしい国だなと再認識できた。

  イチローも日本人として道を切り開いたひとりであり、大谷翔平も今もそれに続いている。こうやって、実力と業績を、人種を越え、性別を超えて、評価しあえる社会が、世界に広がっていくといいなぁ~と心から思った。

  信じていれば、きっと人間は、自分の利益を超えて、皆で共によりよく生きていこうとするものの力が強くなる。そうなる力に自分も小さな力でもいい、加えていきたい。そう思って、月にパワーをもらおうと、さきほど「ここにいるよ~」といる場所を教えてくれたお月様が、今はもう出ているのではないかと思えて、外を見に行った。すると・・・。

   <2021年10月28日00:46>

     月が、厚い雲の中から、少しずつ姿を見せてくれはじめていた。「もう少し、もう少し!」 上の写真は、どうにか全体を見せてくれたお月様。「私たちに力を下さい。日本も、今、とても大切な時に来ています!!!」

     「過去の反省がなく、視野が狭く、自分や周囲の利益にばかり目を向ける政権と決別し、今週末の選挙では、ひとりでも多くの日本人が、正しい選択を投票でしてくれますように!!!」そうお祈りしました。

     「原発の再稼働をせず、再生可能エネルギー(ソーラーシェアリングなど)や廃炉技術で日本が貢献し、世界を豊かにできる国になれますように。そして、唯一の被爆国として、核兵器廃絶や軍縮を進める先頭にたち、大きな役割を果たせる国に生まれ変れますように!!!」

 

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今日2度目のお月見ぃ!

2021-10-26 23:20:18 | 惑星・天体ニュース

    今朝、沈む前のお月様に会って、夜また今度は昇ってきたばかりのお月様に会った。1日で地球が一回りして沈んだ月と出会えた。

    

   朝は、これで沈みながら西の地平線に消えていった月。夜は8時半頃に北西の地平からまた出てきて、もう、かなり半月に近い姿をしっかり見せてくれた。

             <21:32>

       昇ってきたばかりのお月様は、優しく明るい顔をしています。「こんばんは。今日もいろいろなことがありましたが、無事に過ごせたことを感謝します。明日もよろしくお願いいたします」

       明朝にも会えるかな? 明朝は11:45と昼前まで沈まないお月様です。皆が学校や仕事に行くときも、気をつければ西空から白い顔で雲に間違えそうなお月様にあえるかもしれませんよ。

       

 

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PCが、突然インターネットに繋がらない(解決法)

2021-10-26 09:30:25 | 日記

    午前中はインターネットに繋がってサクサクみていたのに、今日はまたまた突然の家人歯痛で歯科医への同伴で午後が潰れ、やっとPC前に戻れたら、このメッセージ。

     「インターネットに接続されていません」

     「診断」というのをクリックして自動診断させると「DNSサーバーは応答していません」

            (泣)

    今日は、夕方から天気も悪くなり、お月様も雲からでてきてくれそうになかったし・・・ついてないぞっ!ほんとに泣きたい気持ちになった。でも、仕方ない。じたばたしたら解決するわけではない。そこで、気を取り直して、今、自分のルーツをたどってやっと手に入れた先祖の過去帳の解読作業などをして、朝になって1番に電話をして契約しているPCデポの24時間体制の電話相談に電話してみた。

    考えたら、24時間なので昨夜電話してもよかったんだぁ~。 

    すると、事情を説明するとPCデポで設定してもらったルーターの形は?というので「立方体の縦長」と伝えると、「ルーターの一番上の表示にWというのがあると思いますが、そこに(ON LINE)の表示はありますか?」と聞くのでないと応えると・・・

    1.まずは電源を抜いて下さい。

    2.電源を抜いた上に今、「(ルーター)の左になっているスイッチを右にしたり左にしたりして下さい」

    3.再度、電源をいれると、日付とかが1月1日とかになりますが、気にせずに待っていると、日付が現在のものになります。その時、上にON LINEの表示が出たらOKですが、でなかったら再度お電話下さい。

     との、何ともシンプルなアドバイス。そして、問題解決しましたぁ~!

    知ってしまえばたいしたことのない操作ですが、これが素人にはわからない。機器の種類によっては、他の人には訳にたたないアドバイスかもしれませんが、ネットが繋がっていれば、私はまず真っ先にネットで検索して解決するので、ヒントに書き残しておきます。

    あれっ?でも、あなたも「ネットが通じなくて困った時は私と同じで、相談できるツールがない?」そうか、スマホで解決法をネット検索もできたし、24時間の対応電話に私なら無料対応してもらえるから昨夜電話すればよかった。次回は、そうします。

    と言うわけで、わたしより知恵の働く方が、PCのインターネット接続が突然できなくなってスマホで検索しようとして、このページが役立つとうれしいですね。

    さて、パソコンのインターネットが通じてこのブログを書き始めて、月もみられなかった~と嘆きを書いた途端に「?!」

    「朝の月がまだ残っているかもしれない!」と思い当たりました。アプリのコンパスで月の入り時間を確認すると、10:54

    ちょうど、空も明るく晴れてきていました。

     

     雲がいっぱいで、とても月が見えるとは思えませんでしたが、雲が流れていました。「コンパス」という月や太陽のでている方角がわかるアプリを使って方向を定めたら、後は雲の動くのを眺めながら待つだけです。

     雲がのんびり泳いでいきます。(見えてくるかなぁ~)だんだん心配になってきますが、それでも、写真を撮る気になったのが、上の9:53の写真。これなら、雲の間に見えてくるかもしれない。

        

      「あっ! 月が見えた!!!」 雲から輪郭の白い弧をはっきり描いた月が現れました。それからが、悪戦苦闘。月にズームをしようとしても、月は空色の中に溶け込んでなかなか焦点を合わせられません。ピンボケ写真の連続。

       でも、連写モードに直している間には一瞬のチャンスを失ってしまうかも。「お月様、ちょっと雲に入らないでぇ~」

 

            

         雲に入ってしまう直前に、どうにかピントがあって撮れたお月様です。

         その後も、しばらく粘っていたのですが・・・

              <10:01>

          設定を変えてみながら、最後に撮れたのが上の写真。この後、右の大きな雲に呑まれて見えなくなり、私も家へ。

         昨日はいろいろ大変な1日でしたが、どうにか無事に1日を過ごせました。そして、PC問題も早めに解決。お月様にも朝から会えました。今日もいい1日になりますように。

       

 

 

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北寄りの地平から月が昇って来ましたっ!

2021-10-24 21:01:37 | 惑星・天体ニュース

   天気がよかったので、これは金星も見られるかな?と思っていたのですが、西空は地平には夕焼けが広がったものの、その上は金星も隠す雲の波。残念ながら、金星は見られませんでした。ただ、月は早めからみつけることができました。

          ]

             北よりは台地になっていて、その斜面に鉄塔があり、建物もある我が家からは、苦手な方向ですが、19:01に月の出。1時間は経っているので、外に出てみました。

    すると、鉄塔の横、木の枝先より上にでて、電線に引っかかりながら月が顔を出してくれていました。私の方が場所を変えて、月が電線を越えて見えるところに移動して写真を撮りました。

        

      まだ、上って間もないお月様なので、美味しそうな黄身色をしていました。いい月夜です。このお月様、鉄塔に寄り添うようにしていました。

            

      同じ時間に撮ったお月様でも、色の感じが写真の撮り方で違ってしまいますね。実際はこの中間位の感じだったでしょうか。

      今日は、公民館に併設された図書館に行った時に、何とも素敵なアンサンブルの音が聞こえてきて、思わずどこから?と探してみたら、集会室から聞こえていました。館の職員に尋ねると、月に何回かかなり前から数人できて練習をしているグループとのこと。思わず、本を借りた後、5時まで集会室とあったので、曲が終わった時に小さくドアを叩いてみました。

      すると、想定より高齢の2人の方と、現役世代の若い感じの方の3人が練習中で、「あまり素敵な音色に思わず誘われてしまいました」と言うと、「聞いて行きますか?練習でうまくないけれど」と快く応じて下さって、部屋の端で聞かせて頂けることに。

      木管楽器サックス2本とファゴットのアンサンブル。クラシックから、ジャズも1曲。「好きな曲を適当に吹いているだけです」とのことでしたが、息もピッタリ、温かみのある音色にうっとりしました。話をしていて、高齢のお2人はご夫妻で、定年後に憧れていた木管楽器を2人でそれぞれ先生について習い、地元のオーケストラに加わり活動。今は、夜の活動が負担になり、昼間に集まる少し離れたところのシニアオーケストラに参加しているとのこと。もう1人の方は、そのシニアオーケストラのメンバーが足りないと助っ人で演奏したご縁でお友達になり、こちらの練習に顔を出してみたとのこと。プロではないとのことでしたが、リードを手作りしているとのことで・・・初めて、1~2枚のリードという繊細な木製の道具に口をあてて振動させて音を出していることを知りました。

      コルクに薄く自分で削ったという木片をきれいな糸で巻いてつけているリードが何本も並んでいるのを見せて頂きました。

      <楽天のココからから転載>

      曲を聞かせて頂きながら、ふと(なぜ、金管楽器と木管楽器というのがあって、木製と思えないサックスが木管なのかな?)と不思議に思ったのですが、(この木製のリードのせいかな?確かに音の人間的な柔らかさは、このリードのせいだったのか)と納得できちゃいました。 実は、違っていたのですけれどね(苦笑)

     本当は、<木管楽器は材質が木というわけではなく、発音原理が唇を振動させるリップリード(金管楽器)でないものを木管楽器という>そうです(ココから)。 というのも、リードを理由にすると、リードを使わないフルートやピッコロが木管楽器と言えなくなってしまうのです。フルートなどは、頭部管唄口のエッジに向け息を出して空気を振動させることで音を出しているので、唇と振動させていない点で金管楽器と言えないということのようです。となると、実は金管楽器が<唇で振動させて発音している?>というのが何とも不思議になってしまいました(笑) これは、次にどこかで機会があったら見せてもらって確認したいと思います。

     ということで、お月様にも会えて、素敵なアンサンブル・コスモスさんの演奏も思いがけなく聴かせて頂けた1日に感謝して。

     明日もいい1日になりますように。      

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衆議院選挙前に読む本*樋口英明裁判官「私が原発を止めた理由」

2021-10-23 22:15:28 | 知ろう福島のこと

  「私が原発を止めた理由」(元福井地裁裁判長・樋口英明:著)2021年3月11日初版本が出された本を読んでみた。

  裁判官の本分はその一つひとつの仕事が社会の一隅を照らすことにあるのかもしれません。しかしごくまれには、社会全体が進むべき道を照らす仕事が与えられることもあるのです。毅然としてその本分を尽くしてほしい。

  後に続く、裁判官の後輩にこのように書ける仕事に恵まれたと語る樋口裁判官。福井地裁の判事として2014年5月に関西電力原発原発3、4号機の運転差し止めを命じた。定年退官後は各地で80回ほど講演し、原発の危険を訴え続け、福島第一原発事故から10年となる今年3月に、原発への思いを込めた、上記の本「私が原発を止めた理由」を出して話題となった。

   読むと、素晴らしく明快に(原発を止める判決を出すのが福島原発後においては当然のことだった)と、運転差し止めを命じた理由を述べている。核心は、下の左の太字で言い表されている。印象に残った記述の要点を交えて、簡単にこのブログで紹介しておきたいと思う。

   

    ・ 原発の安全3原則

       「止める」「冷やす」「閉じ込める」が、どれかできれば安全だというのは間違い。福島原発事故では、核分裂反応を「止める」ことには当初成功したものの、電源喪失で「冷やす」ことに失敗。そのために「閉じ込める」にも失敗して、大量の放射性物質を出し、15万人の方が避難を余儀なくされた。どれか一つでも崩れると危険が迫ってくるのが原発だ。

    ・ 東日本が壊滅する危機だった!偶然の奇跡に日本が悲劇を免れただけ

      電源喪失で自動でのベントができず、手動で格納容器の圧力崩壊を防ぐためのバルブを開けに作業員を行かせようとしたが、2号機では高濃度の放射能で現場に行けず、2号機のベントを手動で開くことができなかった格納容器が爆発すれば、「東日本も壊滅」の可能性もあった!吉田所長も「自分の死」と「東日本壊滅」が脳裏をよぎったという。ところが、格納容器の一部に脆弱な部分があったのか、奇跡的に圧力破壊による爆発を免れた

      さらには、4号機は定期点検中だったが、電源喪失で循環水の供給がストップ。使用済み燃料貯蔵のタンクの水が干上がり、それが偶然の定期点検のために原子炉ウェルにたまっていた水がなぜか流れ込んで助かった。これが、干上がったままで大量の放射能が放出されれば、東京首都圏をも避難地域になった可能性もあった。さらに水素爆発が起こり、天井が抜けたことで、消防やヘリコプターでここに水を供給することができた。これが、奇跡の2つめだ。

      吉田所長などがいた免震重要棟。あの指揮官はじめ、多くの人が残って作業した免震棟は、2007年の中越沖地震で柏崎刈羽原発に3000カ所を超える損傷があり、ドアが開かないところもでた。それで、地震の際の免震棟の必要性が認識されて、刈羽原発を始め、福島第一にも震災の数ヶ月前にできたものだったもし、あれがなければ・・・

      そんな大事な免震重要棟を九州において福島原発事故の後でも、ないがしろにしようとした動きがあった。

    <現在、コスト面から、この免震重要棟にかわる施設でもかまわないという判断がでているが、前原子力規制委員会の田中俊一さんは「委員会は原発が規制基準に適合するかどうかを判断している。適合しているからと言って、安全とはもうしあげません>と言っている。だからこそ、命と生活と環境を守れるのが裁判所しかないことになっているのを裁判官には忘れないでほしい。

      「原爆と原発は双子の兄弟」と言われるが、原爆など核兵器は爆発させようとしない限り爆発しない。だが、原発は水または電気が失われれば人間のコントロールができず暴走。つまり、原発は原子力の「平和利用」ではなく「平和時にしか利用できない」もの。断水、停電、テロ、自然災害、火山、内乱、戦争・・・あらゆる危険を孕んでいる。「被害が自国だけに及ぶ」というのも原発。原発訴訟団の河合弁護士が「原発は自国のみにみけられた核兵器」との言葉は至言だ。

   *河合弁護士が裁判用に製作した動画を映画にした「日本と原発 4年後」「日本の再生」のyoutube無料公開は、このブログで繰り返しお薦めしているが、ココから。

   ・ 一般住宅より耐震性が原発の方が劣っている?(上の本の抜粋の第4)

      関西電力の大飯原発は、最初は405ガルの耐震設計基準で設計され、樋口さんが判決を出した時点でも700ガルまでそれを上げて、大丈夫と言っていた。でも、これはコンピューターのシミュレーションで、一般住宅の住友林業の家は3406ガルに耐えるという。つまり、大地震でなくても、ありふれた地震でも原発は危うい。2000年以後の20年間でも1000ガル以上地震動をもたらした地震は30回あった。地震は、場所によって地震動は大きくなる。

      大飯原発は震度6弱でも危なく、震度7では絶望的になる・・・。建設から25年以上たった原発の耐震基準がどんどん上げられているが、原発は、原子炉だけでなく、配管、配電設備も安全のために不可欠。ところが、耐震基準が一般住宅とは別物に考えられることで、ごまかされ、緩くなっている懸念がある。配管、配電の耐震性を上げるには太い配管に変えたりしないといけないはずだが、配管はすでに放射能汚染されていて、取り替えが容易でない。…なんとも耐震性の強化が頼りなく信頼できるか疑問が残る。

  ・我が国は,4つのプレートの境目にある世界で唯一の国。世界の10分の1の地震が日本で起きている(気象庁のココから)国内に地震の空白地帯がない

      *マグニチュード6以上の地震の20%が日本付近で起こっているというデータも一番下に転載しておきました!!!

  ・なぜ、多くの裁判官が原発の差し止めを認めないのか。

    忖度?政権からの圧力? 裁判官は文系。専門技術の問題については、権威ある人の意見に従い、単純に理性と良識で判断すれば当たり前の判決が出せない。最高裁での伊方原発判決で、「裁判所は原発の安全性を直接判断するのではなく、規制基準の合理性を判断すればいい」としている。でも、原子力委員会でもうけられた規制基準が合理的か、そこに疑いがある。

  ・自動車事故だって多いのだから自動車も止めるか?と原発を止める話になるという人がいる。

    でも、現実的に考えて、自動車を今すべて止めたら、社会は救急車もなく失業者も増え、立ちゆかない。でも、原発は、危険だということが分かっていて、暴走の危険性を福島事故で学んでいる。止めるべきもの。自動車とは違う。

  ・経済性の問題をいう人もいる

    だが、憲法では命を守り生活を維持するという「人格権」(憲法13.25条)が電力会社の「経済活動の自由」(22条1項)より優先されると定めている。

  ・CO2の問題で、原発が有益というウソ。

    原発は地球温暖化の最も大きな要因の一つ。ウラン燃料は大量の熱エネルギーを出し、発電には3分の1しか使われない。残りはそのまま熱として海に捨てられる。海水を温める。原発には「海あたため装置」の別名もある。

  ・原発推進派は、「化石燃料は国富を失う」というが、「たとえ貿易赤字がでようが、豊かな国土こそが大切で、これを取り戻せなくすることが国富の損失。(原発の方が国富を失わせた)

  ・左遷されたとは思っていない

   自分は、信念をもって勇気ある裁判をして、名古屋家庭裁判所に異動になったと語られたりしても、左遷されたと思っていない。裁判所全体が政権の意向に忖度しているというのも、結構、忌避の申し立てを柔軟な対処で自分が高浜の仮処分の担当の時も、兼務という形で続けさせてもらった。

  ・理性と良識という土俵で闘えば勝てる

   組織には、良心的で能力の高い人も、本分がわかっていない人も、良心的でなかったり、能力の低い人もいる。高い実績のある裁判官が最高裁にいくのがいいと思うが、政権に近い人がなっているのは、おかしい。でも、だから最高裁でひっくり返されるなら他の裁判所の決定は無意味ということもない。実際運転差し止めの仮処分だってできる。国民の後押しも必要だが。控訴審では、自分の判決がひっくり返された。相手方の土俵の中で闘うと間違える。原告代理人弁護士が、しっかり原発の危険性を裁判官に知らしめて、専門技術のところでなく「理性と良識という土俵」の上で闘えば、勝てる。

 自分の責任が分かっている人は分かっていない人より遙かに幸せだと思う。自分は、その責任を果たせた幸せな裁判官生活を送ることができた。「無知は罪、無口はもっと罪」

 裁判で担当し知った原発の危険性を、知ったのにみなさんに告げないのは重い罪になると思った。そして、この本を読んでしまったあなたにも責任が生じます。

   最後は、このキング牧師の言葉で締めくくられていました。

 「究極の悲劇は悪人の圧政や残酷さではなく、それに対する善人の沈黙である。結局我々は敵の言葉ではなく、友人の沈黙を覚えているものなのだ。問題に対して沈黙を決め込むようになったとき我々の命は終わりに向かい始める」

  The ultimate tragedy is not the oppression and cruelty by the bad people but the silence over that by the good people.

               参考:国土技術研究センターより転載(ココから)

  

 

 

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