今朝、ポール・ピフ、米国カリフォルニア大学バークレー校の社会心理学者が、「金持ち」と「貧乏人」について解き明かしている、非常に面白い動画を見つけました。youtube で誰でも見られます。
まずは、直接見てもらえばその面白さと素晴らしさを納得して頂けるだろうと思うので、ココから動画を見て下さい! たった16分32秒で、タイトルは「お金は人を嫌なヤツにする」。笑いながら、目からうろこが落ちるようにいろいろなことが分かってきて、最後に「納得!」と思わず手を打ってしまうはずです。少なくとも、私はそうでした。
日本語字幕がついています。ポール・ピフ氏のアメリカ人らしいユーモアのセンスと説得力にも感服しました。
是非是非みてほしいので、ここでは、動画の説明文以上には語らないことにしましょう。
「勝敗の決まっているモノポリーによって驚くべきことが明らかになります。この愉快かつハッとさせるトークで社会心理学者のポール・ピフが紹介するのは、自分が裕福だと感じる人がとる(残念な)態度です。不平等の問題は複雑で困難な課題ですが、朗報もあります。(TEDxMarinにて収録)」
ちょうど、この動画の中にもコメントが出てくるビル・ゲイツが、最近トランプ政権を批判して、「金持ちから、もっと税金をとるべきだ」と発言したことがニュースに出ていました(ココから)。こういう主張ができる富豪がいることも、アメリカらしさと言えるでしょうか。金持ちでも、自分の立場が分かり、社会の幸せや平等について考えられる人がいるということでしょう。
こういうお金持ちが大多数なら、社会はもっと幸せな社会を築けているはずなのですが・・・。でも、残念ながら、現実は違います。
そうなんです。現実は、理想のようにはいかないのが現実なのです。
つい先週も、米フロリダ州では高校で銃の乱射事件があり17人の尊い命が奪われました。抗議する人々の声が大きく高まっても、銃所持禁止を大統領は口にしませんでした。ようやく銃購入時の、身元確認の仕方の改良を支持しただけです。なぜでしょう。「銃を売ることで利益を得ている人たち」がいて、その人たちが大統領を支えているからでしょう。持てる者たちの行動は、犠牲になる庶民には理解に苦しみます。子供の銃による誤射での死者がでたり、悲惨の事件が何回繰り返されても、ずっと変わってないのです。
戦争についても同じです。戦争が人を傷つけ、軍備競争をするのは馬鹿げていると多くの人が思っているのに、現実はその馬鹿げた競争をやめる軍縮がどんどん順調に進むということはありません。「核兵器禁止条約」という当たり前に世界の人が求めていると思われる核兵器の禁止も、調印国が現在56か国。調印した国は56か国、国の議会での審議で条約として批准した国となるとガイアナ、タイ、バチカン、メキシコに次いでこの1月30日にキューバが加わりたったの5か国。そして、56か国のところをクリックして頂いて、目を皿のようにみても、日本の名前はどこにもありません。被爆者やピースボートの人など多くの日本人が市民団体として大きな役割を果たしましたが、国としての日本は条約作りにもまったく参加すらしなかったのです。なぜでしょう。核兵器や軍拡が自分にとって有利で得をする人がいるからでしょう。人を傷つける兵器で得をすると考える人が正しいと思うか、子供に聞いてみましょう。子供なら真っ直ぐに正しい答えを出せるのに、なぜ大人は出せないのでしょうか。
日本の今の状況をさらに見てみましょう。
人生ゲームの最初から恵まれた環境に育ち、地盤、看板、カバンを受け継いで政治家の割合が他党を圧倒して多い自民党。その中でもさらに世襲率が高い政治家からなる内閣。そのトップとなっているのは、父方の祖父は衆議院議員安倍寛、母方の祖父は岸元首相、大叔父に佐藤元首相。元大臣を歴任した晋太郎の息子として生まれた首相。さて、その日本の首相は動画の中の「金持ち」の態度から抜け出せているでしょうか??? ポール・ピフが動画の最後に示唆している「平等主義への共感を修復する機会をもって、この社会の不平等を是正しようと思う」広い視野や見識を持ち合わせているでしょうか?
さあ、国会のニュースが冬のオリンピックで端に追いやられていますが、しっかり「今の日本の状況」を見つめてみて下さい。
噓のデータを使って法案を通そうとしたことを指摘され謝罪した首相が、本気で間違いを反省して謝罪したとあなたは思いますか? 謝ったのなら、誤ったデータを再調査し、法案の再検討を考えるのが当然採るべき態度でしょう。そういう真摯な態度をとっているでしょうか?
選挙で自党の議員数が増すたびに暴走し、自分に異を唱える人の声を封じ込めようとし、野党の国会での発言時間を減らした人たちが過半数を握っている今、大事な日本の根幹である憲法の改正が進められようとしています。
(国民の権利をないがしろにする権力を縛り、国民を守るために存在する)憲法を、この政権の下で改正する怖さ!傲慢なやり方で、ごり押し暴走を続け、止める人がいない内閣。その行く先は、彼が目の敵にしている北朝鮮とそっくりな社会に行きつくのではないかと私は深く危惧しています。
自由な人々の発言が尊重される社会。人々の平等が目指される社会。自分の国だけでなく世界の人々、貧しい国や人々の生活をも考えられる社会こそが、世界に平和と豊かさをもたらし、自国の安全と平和な生活も保証されるのだと私は思います。
私は自由が好き、平和が好き、楽しいことが好き。それをより多くの人と共有するともっと素敵で幸せになれると考えます。日本がずっと平和で幸せな他国にもいい国であり続けられるように、しっかり皆で進む道を間違えないようにしたいと思っています。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
「お金は人を嫌なヤツにする」の動画、 ココから見て頂けましたか。是非、友人や家族や、いろいろな人に拡散してください。
よろしくお願いいたします。
最後になってしまいましたが、今日は曇りでしたがちゃんとお月様が仕事帰りの最寄駅で私をお迎えしてくれました。
もう結構膨らんできています。
<2018年2月21日17:46>
今日も無事に1日を過ごせたことに感謝して。
明日もいい1日になりますように!!!