60年前に別の新生児と取り違えられ貧困を強いられたなどとして、60才の男性が、出産時に取り違えをした病院に対し、損害賠償を求めた訴訟の判決が26日東京地裁であった。3800万円の賠償金支払いを命じるもの。
この取り違えの発覚は、貧困を強いられたとする男性からではなく、裕福な家庭に育った方の人の弟3人が、(どうも兄とは血がつながっていないのではないか)と疑ったことから始まったという。もう両親はなくなり、長男として会社を引き継いだ兄。その兄の出生について、3年前から調べて真相を突き止め、DNA鑑定ではっきり原告の男性こそ実兄と判明したという。
60年。その長さに取り返しのつかない日々を重く感じた。
病院だと、出産後すぐに自分の赤ん坊の顔を確認し覚えている母親は少ないだろう。
産着が自分の用意していたのと違うと思ったと母親が言っていたのを弟たちは覚えていたという。でも、まさか・・・取り違えたまま60年が過ぎてしまった。
養父を2歳で亡くし、養母に育てられた原告の男性はその母も亡くし、兄の面倒を見ながらトラック運転手をしているという。今は、戸籍を実の家の戸籍に移し、長男が2人という異例の戸籍となっているらしい。
違和感。3人の弟は、どんな違和感をこの兄に感じたのだろうか・・・。原告の兄とは仲がよくやっているらしい。
私には孫が4人いるが、その姿を見ると自分の子供たちの小さい時の姿に重なり、様子や顔が似ていることが更に可愛さを募らせる。婿さんたちに似ていれば、それはそれで楽しい。そこに、何かしら疑念を抱くような要因が重なりながら育てた気持ちを推し量ると胸がつぶれるような思いがする。
救いは、この60歳の男性が苦しい生活だったが、育ての母親にも兄弟にも感謝の気持ちと愛情をもっていることだ。そして、新しい兄弟との出会いも大切に思っていること。
こんな取り違え事件は、2度と起こしてもらいたくない。
この取り違えの発覚は、貧困を強いられたとする男性からではなく、裕福な家庭に育った方の人の弟3人が、(どうも兄とは血がつながっていないのではないか)と疑ったことから始まったという。もう両親はなくなり、長男として会社を引き継いだ兄。その兄の出生について、3年前から調べて真相を突き止め、DNA鑑定ではっきり原告の男性こそ実兄と判明したという。
60年。その長さに取り返しのつかない日々を重く感じた。
病院だと、出産後すぐに自分の赤ん坊の顔を確認し覚えている母親は少ないだろう。
産着が自分の用意していたのと違うと思ったと母親が言っていたのを弟たちは覚えていたという。でも、まさか・・・取り違えたまま60年が過ぎてしまった。
養父を2歳で亡くし、養母に育てられた原告の男性はその母も亡くし、兄の面倒を見ながらトラック運転手をしているという。今は、戸籍を実の家の戸籍に移し、長男が2人という異例の戸籍となっているらしい。
違和感。3人の弟は、どんな違和感をこの兄に感じたのだろうか・・・。原告の兄とは仲がよくやっているらしい。
私には孫が4人いるが、その姿を見ると自分の子供たちの小さい時の姿に重なり、様子や顔が似ていることが更に可愛さを募らせる。婿さんたちに似ていれば、それはそれで楽しい。そこに、何かしら疑念を抱くような要因が重なりながら育てた気持ちを推し量ると胸がつぶれるような思いがする。
救いは、この60歳の男性が苦しい生活だったが、育ての母親にも兄弟にも感謝の気持ちと愛情をもっていることだ。そして、新しい兄弟との出会いも大切に思っていること。
こんな取り違え事件は、2度と起こしてもらいたくない。