今日は、まずまず練習を午前中して、レッスンへ向いました。今回は、いつものような藤井英一さんの曲は練習しておらず、ふと、このブログでどなたかが 、私の「渡辺かづき先生とのレッスン44」を訪問してくれた足跡があり、久しぶりに開いて読み直すとThierry Langの曲が懐かしく思い出され、彼の曲を1曲練習して持参しました。
後は、前回弾いた先生のアレンジ曲”Sunny Side Of The Street"と、桜のDVDのテーマ曲の編曲し直したヴァージョンの2曲で、全部で3曲。
さて、何から弾くかが難しい選択でした。1番時間をかけたのは先生にコード譜だけ頂いた桜の曲”Blossom comes out"。先生に模範演奏を弾いて頂いておらず、ただ、先生がフルートとデュオで演奏した音源だけは、ネットから保存しておいてキープしていたので、それを参考に譜起こしから始めました。
コードから左や右手で何をどう弾くか、ひとつひとつ考えて譜にしてみて、先生のライブはソロでないので、しかも、自分で弾ける範囲での譜をつくりました。それだけで、かなり時間をとられたので、「弾き慣れる」までの練習にはいきついてはいませんでした。やや不安ながら、お披露目。
やはり、練習不足で弾くのはうまくいきませんでした。ただ、自分としては、音がだいぶ外れずに、コードから譜起こしできたのは進歩という感じでした。大変でしたが、楽しさもあって、微妙にコードをBm7♭5からB♭mM7へと変化させる感じとか、コードからピアノの音へと音が生まれ出させる感覚は、ワクワクでした。
この音でいいのかなぁ、いや違うか。音を探って夢中になっている間は、日常のいろいろを何もかも忘れて音と向き合い、いい音に出会えると期待に満たされました。
残念ながら、気持ちよくそれなりに譜にできたものの、私が弾くと理想と現実は一致せず、ひどいできになってしまうのが素人悲しさ(苦笑)
先生に、イントロが凄くきれいでマネしたかったけれど、できなかったと伝えると、「そうですか?覚えていないなぁ~」といつものような返事が返ってきたので、実はすぐ聞かせられるように音源をもって行っていたので、イントロを聴いて頂くと「これは、ただ、Fのコードだけで、そんな難しいことは何もしていないですよ」とあっさり。
そこで、「模範演奏をこの前はして頂かなかったので~、このイントロを含めて弾いていただけますか?」とお頼みすると、いとも簡単に「弾いてなかったでしたっけ」と言って、弾いてくださいました。しかも、イントロだけでなく、アドリブも、フルバージョンの長いアドリブで、14分弱。至福の時間を過ごさせて頂きました。神様が私に与えてくれた時間と思えました。
今日のレッスンは、もうこの先生の演奏でもう全て終了~といきたいところでしたが、現実に戻って(笑)・・・2曲目。先生のアレンジ曲”Sunny Side Of The Street"。レゲエ風も弾き慣れないし、ウォーキングベースというのも初めてだし、練習しても、想定通り困難を極めました。
結果、1回目はヘロヘロ。2回目は、少し1回目よりはよかったものの、やはりなかなか。でも、「前回弾いた時より、まとまってきましたね」と先生の慰労のお言葉。「この後は、歌が入って、メインのテーマの所を続けて行く感じですね」ということで、(私のレベルはもうこんなもんで~終了)となりました。新しい弾き方は、なかなかついていけないことだけは、よく分かりました。昔はリズム感よい方と思っていたんですけれど・・・。
そして、最後。いつもと違い最後に先生の曲でないThierry Langの曲を練習してきたことを伝えて、”A Star to my father"という非常にゆっくりしているのですが、それでも、和音の感じとか動いて行く感じが独特で、なぜこんなにゆっくりなのにちゃんと弾けないのか恥ずかしながら、間違えつつ弾きました。これは、CDに譜はついてなかったのですが、彼のオフィシャルサイトのCompositions というところをクリックすると、惜しげもなく楽譜がプリントアウトできるように公開されていました。しかも、譜が基本部分が「両手の完全楽譜!」。彼がまさにCDで弾いているまま、そっくりが公表されています。凄いですよね。
だから、ちゃんと弾けば、かなりThierry Langになった気分になれそうなのです。なれそうなだけでなれないんですが・・・。
それで、先生に、実はアドリブ部分はコードになっていたので、読めないところとか、どういう意味かわからないところを聞いてみました。
この前のレッスンでも、コードの音から実際の音への出し方を教えて頂いたのですが、今回は、Thierryさんが、アドリブ部分も下にヒントを左手部分で与えてくれていたので、それとコードの関係なども解き明かしてもらいました。
先生曰く「このコードというのは、僕もそうだけれど、コードが先にあるのでなく、音がまず先に生まれて、それをクラシックのようにちゃんと譜にしようとすると、どうするかなぁ~と言う順番で考えてコードを書いたものなんですよね」 。
そうなんです。実は今回先生の曲の譜起こしをしたときにも感じたのですが、どうも、私は、(音楽を演奏している)のでなく、(譜から音を弾いている)だけなんです。音楽家は(音楽を表現している)んですよね。素人はなかなかそれが、そういかないんです。やはり、譜から音を弾いて、先生や、他の音楽家の出した音楽の裾野にどうにか手を触れて楽しんでいるんだなぁ~~~とつくづく思いました。
でも、それでも楽しいからいいのではないか?
ともかく、裾野をうろうろしているだけで、ワクワクして、楽しい。 酷い私のピアノを誰に聞かせる必要もないので、それでいいのではないか?
そんな風に、練習しながら感じました。
今日は、先生の弾いて下さって録画した”Blossom comes out"を聞きながら、このブログを書いていましたが、心が静まるというか、優しい気持ちになりました。 さあ、月も昇ってきた時間です。今日は雨模様でみられないかもしれませんが、これで、ゆっくり寝ます。