東京新聞が、最近も2023年6月11日に下のような記事をネットにも出して大きくい取り上げてきた米軍基地周辺に広がる「PFAS汚染」問題。それが、東京新聞に宣伝が載っていた「週刊現代」最新号で、大きく<米軍基地と工場から漏出した全国「汚染水」マップ>というタイトルで取り上げられていると知って、久しぶりに「週刊現代」を買った。すると、中身が衝撃的だった。
正直、一時期結構読んでいた「週刊現代」だったが、最近はずっと腑抜けのような雑誌になって、健康問題とか読む記事がなくなっていた。それが、今回は全然違っていて驚いた。
ところで、この<米軍基地と工場から漏出した全国「汚染水」>と読んでピンと理解できた方は、いいけれどピンとこなかった方には、まずココから、または、ざっと下の記事を東京新聞ウェブサイトから転載した部分から読んで、基礎知識を得てから読んでもらうのがよいかもしれない。すでに、PFASの汚染問題を知っている方は、これを飛ばして、先の<週刊現代>のところから読んで下さい。
上の地図が、この週刊現代の記事に載っていたのだが、東京新聞でこのPFAS問題を読んでいた時は、横田基地の周辺の話だと思っていたのに、こんなにも広範囲にその汚染が広がっていたことに衝撃を感じた。これは、京大・環境衛生学の原田准教授が多摩地区の住民650人の検査で血中PFASの蓄積を調べた結果を図にしたものだが、横田基地からは離れているのに、息子が一時住んでいた国分寺が濃い色になっていたのに驚愕した。
離れているのになぜ? 理由は、国分寺市の水道が、地下水から水を長く取っていたからのようだ。国分寺市では、2019年に取水を川からに切り替えるまで、地下水利用率の高い給水所が多く、それによりPFASを住民が体内に溜め込んでしまったのではないかと推測している。
この問題は、横田基地に留まらず、米軍基地の多い沖縄、さらに米軍基地以外の工場、空港、自衛隊からの汚染の可能性のあるところも含め、全国にあるという別の日本地図の汚染MAPもあった。
さて、横田基地に話をもどすと、東京都は、実は横田基地で1993年にジェット燃料が大量に漏れ出す事故が起きて、基地からの汚染監視のために、周辺にモニタリング井戸を設置。測定データに2008年、10年、19年に異常値を検出していたという。でも、東京都は、立ち入り検査や地下水調査の手続きをしていなかったという。さあ、なぜか。まるで、米国の属国であるような地位協定について、ともかく「週刊現代」で読んでみよう。
それにしても、こんな重要な問題を、なぜテレビでは大きく扱わないのか。
東京新聞はずっとこの問題を追ってきました(ココから)。他の新聞も朝日、毎日などは掲載したようです。NHKも探したら、ココにウェブで載っていました。
でも、テレビで大騒ぎで繰り返し報道されているのは猿之助事件や、首切断殺人事件。ビッグモーター事件。確かに、衝撃の事件ではあるし、問題もあるけれど、生活に命に関わる問題として、この「汚染水」の扱いが小さいことに私は納得がいかない。
私にはテレビの報道が「報道する使命」を見失っているとしか思えない。
*これを読んで、知らなかったと思った方で、自分がこの地域に住んでいる、または住んでいた方。大切な知人がいたりする方は、是非しっかり調べてみましょう!