いま、スポーツが面白い。特にマラソンは、話題満載!
去年の12月の福岡マラソンで、日本人1位(大会3位)になった定時制高校勤務の埼玉県職員川内、東京マラソンで日本人1位(大会2位)になった無職の藤原、びわ湖マラソンで日本人1位(大会4位)になった山本。何が面白いといって、実業団のプロ集団ではない選手が軒並み結果を出していることが痛快だ。
そもそも、去年日本中に元気をくれた「なでしこJAPAN」も、男子に比べて恵まれない女子サッカー界で、昼は仕事をしていた選手達だ。
仕事や恋愛や色々な生活もしながら技を磨いてきたのが、かえって強みとなったように思う。ワールドカップで優勝、沢の最優秀選手賞獲得は、まさに快挙だ。
しかも、昨夜のアルガルベ杯で、ワールドカップ決勝戦を闘ったアメリカを1対0で破り、あの優勝が実力だったことを証明してくれた。
マラソンも、女子サッカーも、ロンドンオリンピックが、楽しみだ!
ところで、彼らの共通点は、1つことに打ち込む悲壮感より、いろんな軸足をもっていて、生活の中でスポーツを心から楽しんでやっていることだろう。
そんな風に感じ始めていた時、駒崎弘樹の「働き方革命」<
ココで紹介>という本を読んで、さらに今の強い若者達の生き方のヒントを見つけた気がした。
彼は、最初はベンチャー企業経営者として猛烈な仕事人間だったようだが、仕事だけでなく、家庭や、地域活動や、いろいろな生活活動を通して「傍(はた)を楽(らく)にする」ことが「働く」ということだと気づいて、現在はNPO活動や講演活動などいろいろな軸足をもって活動しているようだ。
片足で立っていると不安定。でも、両足なら立っていられる。4つ足ならさらに安定する。仕事だけに偏らず、生活を楽しもうとする、その生き方が素晴らしい。
実は、かく言う私も、いつの間にか生活の中で軸足をたくさん持って生きてきたことに気づいた。働くことは「仕事」だけではない、という駒崎氏の考えは、まさに私の実感して行動してきたことのように思えた。仕事、家庭生活、趣味をあれこれ結構バランスよく続けてこれた。だから、ここまで健康で無事に楽しく過ごしてこれているのかもしれない、と思えた。有難いことだ。
息子がやはり、仕事をしながら異業種勉強会をしたり、インラインホッケーやサロンフッチをしたり、イベントをしたりと色々な活動をしているが、彼が「どこかが上手く行かずにへこんでも、他の活動がうまく言っているから、どうにかやっているよ」と言っていたことがある。まさに軸足をたくさん持っている人間は、転びにくく強いのだ。
あなたは、いくつの軸足をもっていますか?