まずは、「ステップアップ・ジャズピアノ」の教本から、新曲”It's only A Paper Moon"。聞けば、どなたもご存じの曲です。
CDを聞くと、よく知っている曲なのですが、私が弾くと、どこが違っているのか、やや間が抜けた感じになりました。何で!?わからないままに、弾いて練習してきました。
弾き終わると、先生も気持ちの悪さを感じて、「跳ね方がちがうんですよね。必ず、2連四分音符は(2:1)に弾かないといけないのに、跳ねてないですよ~」とのご注意。これ、よく注意をうけるのですが、なかなか身につかないんです。
「そうなんですか?本人はタータと2:1にしているつもりなんですけれど・・・」、「タッタ タタッタ」になってますよ。「『ンタッタ タータンタ』と2連になっているのは、みんな『タータ』にしないと」と言われ「「この曲の速度の指定が、実は今よりスピードがゆっくりだったんですけど、確かにCDでは弾んだ感じになっているのに、自分で弾くとどこか違っている気はしました」 と告白すると、「それだ。ゆっくりで、丁寧に「タータ」を響くように弾くの意図していたんでしょう」ということになり、修正してゆっくり目にして、練習することに。
このように、譜読みも弾くのも簡単そうでいて、難しい曲ってあるのですね。先生が、「こんな感じでしょう~」と実際に少し弾いて下さって、確かに、自分が「タタ」の弾き方になっていることが分かってきました。「跳ねるの難しいですねぇ」(嘆)
多分、Say It's only a paper moon の歌詞で言ってみると、”paper moon”の”P”にこの教本では四分音符にスタッカートになっていたので、そちらに神経が集中してしまっていたのかもしれません。先生についてお稽古をすると、自分では分からない「自分の姿」を客観視されて、ハッと気づかされることが多く、「奢り」「思い込み」「~のはず」を戒められます。以前、バレエを習っている時もそうでした。やっている自分と、先生から見た姿が違って、注意されるとハッと気づくことが多かったです。
さて、最初の1曲目はそこで終了。2曲目は前回は藤井英一さんの難アレンジ版の”Jazz standard special 2”からTendary"を弾いてみたのですが、これはやはり手強すぎたので、実は挫折。自分で、ちょうど1曲目と同じト長調で、前回弾いた”Gorgia On My Mind"をその”Jazz standard special 2”で弾いて、勝手に練習してきていました。4週間も間があいていたので、かなりうまくなっていました(というのは、嘘っ!笑)。
でも、練習だけはかなりしていたので、曲の流れやイメージまではつおさえられていて、つっかえはしたものの、(どんな曲なのかは聞いた人に想像してもらえそうな)レベルにはなっていたようです。「それにしても、修飾音がいっぱいのアレンジですねぇ。がんばりましたねぇ」のひと言。
「さっきの曲より、難しそうだけれど、跳ねてない曲で、そのまま楽譜通りに弾けば言い分簡単だったともいえそうですね」と先生。「確かにそうでした。1曲目の方が優しくて実は難しかったんですよね」ということで、これ以上は望めないので終了に。
そして、3曲目は、♩Dancing Queen を今回もやるはずだったのですが、「いい加減な生徒」なので、スキップ。先生のオリジナル曲から、これもちゃっかりト長調で”Beyond The Stars" を練習してきました。つまり、3曲全部ト長調で統一して練習したのです。ずる賢いデス(笑)。
「どんな曲だったっけ?」という先生。「先生、過去のCDを聞き直して~、なんてFBに書いていらしたじゃないですかぁ?」というと、いつもの先生に戻って「いやっ、もうやめちゃいましたぁ」。結局、先生の過去のCDをこの世で一番大事に聞いているのは、私のようですね。
そして、”Beyond The Stars" は、まずまずながら、つい途中でアドリブで嫌な音を響かせてしまい(汗)。先生に「回避音って、ありますよね」とコードの中で、弾くのを回避すべき音について質問。結論は、「規則性や理屈で覚えるより、弾いて覚えていくのが近道」のようでした。コードに則って、「弾いて特色を出したい音を弾く+ 探りながら、弾いて快い音をそれに加える」という事でしょうか。
最後に、時間を早めにサクサクここまで弾いてきた今日の作戦・・・新譜について、お尋ねすると。
先生が「そうですねぇ。どうしましょうか」と言ったところで、以前4曲候補に挙げられていた残りの2曲の内の”Sweet Memory" (松田聖子)を弾かせてもらえることになりました。
ただし、先生の譜はというと、間奏曲の部分にはメロディーが書いてあるのですが、肝心なところはコードだけ(汗)。それで、「メロディー部分がないんですよね。でも、ハ長調だから・・・。この楽譜を渡すので、あとで、これにあわせたメロディー部分を書いて送りますよ」とのやさしいお言葉。
さらに、全体ではありませんが、「メロディーをつけると、こんな風かな~」と、サラッと一部を模範に弾いてみて下さいました。
甘い音色にうっとり。さすが先生のアレンジ。 これから、先生の「メロディー付きの譜」が届くまで、どこまで聖子ちゃんの歌を思い出して弾けるか、ちょっと試してみようかと思います。遊べる実力があるかは、疑問ですが・・・。