無事に発表会も無事に終わり、いい思い出になりました。自分としては、大失敗もなく、弾く時は自分にでなく、弾く曲の流れに集中でき、聞いて下さっている人たちと楽しむような気持ちでリラックスして弾けました。
そして、今日は発表会後の初めてのレッスン。発表会後は気が抜けてモチベーションが急に下がりそうだったので、先生に「1曲先生のアレンジ曲でもなんでもいいのでください」とお願いして、新曲を頂いていたのが大成功。”Paradise Remembered"という、先生のオリジナル曲。発表会を終えて弾き始めたら、嵌まりました。すごいぃ~~~~~!先生の模範演奏を聴いた時には、不味いなぁ~弾けそうにないかもと困惑していたのですが、練習をしていたら、少しずつ楽譜の解明が進んでいきました。発表会の後の2週間、譜に書かれたコードと、先生の模範演奏の動画を頼りに楽譜起し。徐々に左手と右手がどうしていくかが分かってきて試し弾きをするたびにドキドキ、ワクワクでした。
まるで、パズル。でも、なんでここでこんなコードになっているのか。テンションをどこに入れて弾けばいいのか。なんとなくコツが掴めてきました。最後には、結構、曲の輪郭くらいではあるけれど、曲の印象がやや辿れるくらいまでにはなれました。
そして、いざレッスンへ。まずは、藤井英一さんの「優しいジャズ・ピアノ奏法」の中の最初の方の「聖者街にやってくる」という皆さんもよく知っている曲から。滅茶苦茶初歩的な単純な演奏から始まり、アドリブはやや動きがある感じの2ページの初歩的練習曲なのですが・・・そこが難しい。初歩っぽくやるのでなく、ちょっとジャズ風にそこも弾いみたいてとタッチとかを工夫して、さてお披露目。
「なんか、ちょっと違いますねぇ。2分音符はちゃんと伸ばさないと。スタッカートみたいに弾いていたところも、ちょっときつい感じですね」との先生のお言葉に、生意気盛り?の生徒は、その前の方のページの4分音符、8分音符の弾き方を書いてあるのを2分音符にも適用して軽く弾いたつもりだったのですがと弁明。でも「2分音符は書いてなかったでしょう」と、さすが先生の鋭いご指摘を受けて、「確かにそうでした」とあっさり引っ込めて弾き直し。でも、うまくいかず、先生も今度は椅子に座って弾いてみて、「そうか~、でも確かにあまり抑えると、ここなんかはおかしいかも。臨機応変に強弱や長さは変えた方がいいけれど・・・」ということで、(単純こそ難しい)ジャズ風にする模範演奏をしていただいちゃいました。で、「こんなもんかな」との先生の言葉で次へ。
次は、やはり藤井さんアレンジのテキストで、ガーシュイン””Love is Here To Stay"の代わりに練習した新曲”But Not For Me"を弾いてみました。テーマのところが、やや入りが微妙にずれてしまうところがありましたが、そこはまずまず。ただし、アドリブ部分は、かなり難しく、いかにもジャズらしい入りや飛ぶところがあって・・・当然ながら何回もつっかえてはやり直し・・・それでも必死に最後まで弾きました。アレンジがとてもいい曲だなぁ~と先生。そうなんです、ちゃんと弾ければ、本当にいいアレンジなんですが・・・先生は、私のへぼい演奏の向こう側(?)のアレンジに興味を持ったようでした。
そして、最初からやり直し。テーマや入りの難しいところも、ゆっくり弾いてみれば譜読みはほとんど問題がなかったようで、案外すんなり、「こんなもんで、いいんじゃないかな」の雰囲気に。確かに、アレンジの部分は、難し過ぎて、これ以上はやっても今の実力では完璧には乗り越えられそうにないので、終了へ。
最後は、頑張った”Paradise Remembered"へ。最初の出だしのイントロの可愛い部分の譜読みが怪しいとまずダメ押しが・・・「3連符は均一に。その次のは2つ目の音が早い」とのご指摘に、正しく弾けるようになるまで頑張りました。
そして、右左をユニゾンで弾く難しいところは、やはりフレーズの中でただ流れるのでなく、「タラララーと一旦そこで『ラー』を伸ばすのが大事なんです」との指摘に、「確かに!」と楽譜の通りに弾いてなかったことを反省。ここも、すっかり癖になってしまっていたところを、何回かやって修正。
そして、意外にも、その後は、すらすらと弾けた訳ではありませんが、コードやテンションの譜読みは基本的に問題なかったようでした。ただ、一部、模範演奏して頂いた動画では見づらく分からなかったコードの部分の音を確認。先生にゆっくり、いつも動画を撮る右から出なく、左から撮らせて頂きました。
コードが分かったところで、弾き直して、納得。ようやくコードに従って、(ここの音を弾いたら、このコードらしい音になるな)と、楽譜に書かなくても音を少し探りながら拾っていけるようになりました。苦節8年。遠い道のりでしたが、楽しさも増してきました。
コードの中に、曲の中でピカッと光るように印象深い和音になるところがこの曲には何カ所かあって、そこを弾いて通る時は気持ちが(オ~ッツ、ココ、ココ!)という感じに盛り上がります。これが、先生の曲を私が大好きな理由なのです。 弾いていて心がほぐれ、癒やされます。今日が今年のレッスンの最後。次のレッスンは、もう来年です。1年、長いような、短いような。人間としては、悲しいことにどんどん年を取り、衰え老化していくのは明らかなのですが、こうやってピアノを弾いていると、自分の指からこれまで弾けなかったメロディーラインが生みだせるようになる。少しはまだ上達できるものを持っている喜びを味わえます。なんという幸せ! さあ、では来年も頑張ります。
追伸)渡辺かづき先生が、先日横浜で歌手のYONOAちゃんとデュオ・ライブをしました。その中の1曲をYONOAさんがアップしてくださっていました。
先生アレンジの桑田さんの「白い恋人達」。YONOAちゃんの歌も最高!上の画像をクリックして、是非聞かせてもらいましょう。勿論、渡辺先生のアレンジも素敵です!!!!